源之助の日記

犬、花、鳥などの撮影が趣味の源之助が、デジタル一眼(主にミラーレス)で撮った写真を中心に、日々の出来事を綴るブログです。

GODZILLA 怪獣惑星 感想

2017年11月19日 09時37分35秒 | 最近見た映画



先日公開の映画『GODZILLA 怪獣惑星』を鑑賞して来ました。
ある程度予想通りではあったのですが、

前日譚である小説「怪獣黙示録」を事前に読んでるか読んでないかで評価がガラリと変わりそうだなと。


↓見に行った映画館や公式HPストーリー紹介からのコピペ↓

突如出現した怪獣たちと彼らを倒すパワーを持つゴジラを相手に戦ってきた人類だが、次第に力を失い地球を脱出しようとする。人工知能によって選別された者たちが恒星間移民船・アラトラム号でくじら座タウ星eにたどり着いたが、そこは人類が生存するには過酷な環境であることが判明する。アラトラム号に乗る青年ハルオは移住の道が閉ざされたのを機に、地球に帰還して両親を殺した敵でもあるゴジラを倒そうと決意。長距離亜空間航行で2万年の歳月が流れた地球に戻るが、地上の生態系の頂点にはゴジラが位置していた。

日本映画界が世界に誇るゴジラを劇場長編アニメ化。これまでのシリーズにはなかった世界観やビジュアルで、ゴジラをめぐるドラマが繰り広げられる。監督には『名探偵コナン』シリーズなどの静野孔文、『亜人』シリーズなどの瀬下寛之、ストーリー原案と脚本には『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズなどの虚淵玄と、日本アニメ界をけん引する実力派がスタッフとして名を連ねている。彼らが生み出す、新しいゴジラ像に目を奪われる。




1つ前の記事では「小説読みました」という程度にしか内容に触れてないので黙示録について簡単に紹介すると、
20世紀も終わりに近い1999年5月アメリカに現れた「カマキラス」を皮切りに様々な怪獣が出現、
当時約70億人だった人口が「地球外惑星への移民計画」が実行される2048年には5億人程度にまで減少し、人類の生息圏も南米を残すのみとなっていた、、、という人類の敗北の歴史が淡々と描かれます。

本を開くとまず冒頭で1999年から2048年までの出来事を簡単に3ページにまとめた年表があるんですが、この年表がまた秀逸でしてちょっとだけ引用したいと思います。


1999年5月
アメリカ合衆国・ニューヨーク~ボストン
出現怪獣呼称:『カマキラス』/推定死傷者数:約250万人。
確認された最初の巨大生物「怪獣」
ニューヨーク、マンハッタン島の南西アッパー湾の海中から出現。上陸からの72時間で北東方向に330kmを移動、通過地域を破壊しつくす。
ボストン近郊のポーツマスで空軍攻撃隊によるレーザー誘導地中貫通爆弾「バンカーバスター」の一斉攻撃で撃退。

中略

2017年12月
オーストラリア連邦・シドニー~ニューカッスル
出現怪獣呼称:『ダガーラ』/推定死傷者数:約670万人

中略


2030年
アメリカ合衆国・西海岸エリアにこれまでとは違う「怪獣」出現。
出現怪獣呼称:
『ゴジラ』
推定死傷者数:約870万人/人類生存圏確保率:56%/世界人口=推定23億人。
ロサンゼルス~サンフランシスコまで壊滅。
従来の「怪獣」個体とは比較不可能な甚大な被害が発生。

※同時出現した別個体の怪獣3体は「ゴジラ」によって殲滅され、沈黙。

中略


2042年
『ゴジラ』の活動活性化を確認(出現回数=8回)
出現怪獣:ゴジラ/推定死傷者数:3億人/人類生存圏確保率:19%/世界人口=推定10.2億人
生存圏消失域:アメリカ合衆国東海岸全域・アフリカ大陸北部・ユーラシア大陸の50%


2045年
『ゴジラ』をユーラシア大陸に封じ込める「オペレーショングレートウォール」を実行。
ユーラシア大陸・ヒマラヤ山脈付近の平野部のプレート境界断層を熱核爆弾2000発で破壊。
大断層帯(幅:1㎞/深さ800m/総延長1万㎞)を形成し、約1年間「ゴジラ」の進行遅滞に成功。

中略

2048年
「地球外惑星への移民計画」実行予定


↑とまあこんな感じで小説冒頭の年表を読むだけで絶望的な状況なんだなというのが良く分かる出だしになってます。

(引用部分は観に行く前に書いておいたのですが、帰宅してパンフを見たらほぼ同じ内容が記載されてましたw)


正直なところ3部作にするなら前日譚の『怪獣黙示録』が第1章で良かったのでは?
と小説を読み終えた時には思ったものですが、
映像化するにはデリケート過ぎる話が多いので仕方なかったのかも知れません。
(例を上げると肉壁というか数千万人単位(もしくは億人単位)で見捨てられた難民の死傷者の話とか)





↑さてそんな感じの前日譚があった事をふまえつつ映画『怪獣惑星』の感想ですが、、、

取り敢えず主人公のハルオが馬鹿じゃなくて良かったですw
『怪獣黙示録』においては絶望的な状況で人間の汚いエグイ部分が描かれつつも、
それでも印象に残ったのは人間賛歌であり名もなき人々の善性、といった部分だったので、
そんな人々の犠牲の上で生き残った(選抜された)
移民船の人達が馬鹿だったら嫌だなあと思っていたので。

ストーリーの方は3部作なので中盤から出てくるゴジラが所謂ラスボスでないのはある意味お約束な話で、苦労して倒した後もっとデカイのが出るんですよね?という期待を裏切らない真打ちの登場でシビれましたw
予め展開が予想出来ていても圧倒的な巨大感と絶望を感じさせてくれる良いラストでした。




最後に気になった点を。

主人公達の乗っていた移民宇宙船アラトラム号の2ヶ月前に出航したオラティオ号はこの先話に絡んでくるのか?
目指す先もはくちょう座ケプラー425(1400光年先)とくじら座タウ恒星系(11.9光年)を目指したアラトラム号とは全く違うのですが。
ちなみにオラティオ号の方は冷凍睡眠装置(コールドスリープ)が用意されていて収容人数もアラトラム号の5千人に対して1万人。  


エンドロール後に出てきたハルオを助けた少女は黙示録で出てきたミラの子孫(多分モ○○関係の巫女)でしょうが、次回作の冒頭辺りで多少は説明されるのかな?

















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4 コメント

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こんにちは。 (BROOK)
2017-11-19 12:52:51
前日譚の小説、非常に気になります。
機会があったら読んでおきたいです♪

映画は3部作の1作目ということで、まずは全3部作とうのを鑑賞直前に知りました。
あの結末は虚淵さんらしい脚本ですね。
まさかあんな巨大なゴジラが登場とは!

エンドロール後の映像は気になるところです。
彼女が次のキーパーソンとなりそうです。
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モスラ? (kossy)
2017-11-19 16:10:37
次回作はモスラも出てくるんですか?
こりゃ楽しそうです。
東宝特撮映画を全部見直しておかねば・・・
返信する
BROOKさんへ、 (源之助)
2017-11-19 21:15:02
こんばんは、
3部作という事で今作のラストは敗走になるんだろうなぁとは予想してたのですが、
あの尻尾の1振りだけで壊滅とか圧倒的な絶望感が凄かったですねぇ。

ただ1作目での人類はゴジラに対して全く良い所なしのフルボッコの可能性も?なんて予想もしてただけに、
必ずしもやられっぱなしではない、というのが見れて良かったです。
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kossyさんへ、 (源之助)
2017-11-20 08:14:46
<次回作はモスラも出てくるんですか?>

↑んーどうでしょうか。
黙示録でも不思議な性質の『鱗粉』の描写はあったので可能性は高いと思うのですが、
具体的に『モスラ』の呼称は出てこないんですよね。
今のまま(2万年後の地球)では直に生身のままで呼吸も出来ない大気をどうにかする鍵を握ってそう?
なんて予想をしてるので出てきて欲しいですが。
そこら辺も含めて来年の5月が今からとても楽しみです。
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