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アルベロベッロのトゥルッリ

2015年04月04日 | 日記

アルベロベッロ

トゥルッロと呼ばれる白い漆喰塗りの壁に円錐形のとんがり屋根を持つ特徴的な、
この地方のみでみられる一風変わった建物が集中しており(約1500軒)、おとぎの国
のような雰囲気です。
モルタルなど接合剤を使わず石灰石の切石を積み上げ、石灰(漆喰)を塗ったものです。
先史時代からこの地域に伝わる建築方法ということです。
1996年に世界遺産に登録される。 
トゥルッロは「部屋一つ屋根一つ」の意味だとのことです。トゥルッリはその複数形です。

円錐形の屋根、屋根です。みごとです。

商業地区です。

 

一つ一つはこんなにちっちゃなものです。

一部屋(一屋根)は約20平方メートルとのことですから、日本でいえばワンルームマンションの一部屋
くらいの広さでしょうか。
お値段は?
現地ガイドさんによると一部屋(一屋根)「1000万円から」ということでした。
高いですね。
1500軒のうち500軒が住宅地区、1000軒が商業地区にあり、
住宅地区では1/4が住宅として、その他は別荘として使われているということです。

ですが、トゥリッロを複数所有している場合には階上にベランダを作り、広々とした景観を
楽しめることになります。ステキですね。

       

住宅地区の町並みです。

 

商業地区の夜です。

本当におとぎの国に降りたった気分でした。

なぜこのような建物が?

農民たちが入手しやすい材料(この地域は石灰岩質)で作られ、気候風土にあっていた
からという。
冬暖かく、夏涼しいとのことです。
建物の構造です。
屋根裏があったり、アルコーブにはランプなどを置けるようになっており、また
雨水を取り込み地下に井戸があるなど、シンプルではあるが、機能的なようです。

 

また接着剤を使用しない簡易建設というのは、課税逃れのためともいわれる。
課税対象が「漆喰で塗装された屋根のある家」とされていたので、
徴税人が来るときには屋根を取り壊したというのである。
あるいは、領主は本来の住居ではないとして好きな時に小作人を追い出すことができ
好都合だったという説もある。

野暮なお話は別にして、とても素敵な町でした。

なお、岐阜県の白川村と姉妹都市です。ともに住居集落が世界遺産です。

(写真の日付が間違っているのに気づきました。2014年ではなく2015年です。
また日本時間になっています。溜息です~~)

アルベロベッロはアドリア海の方に所在しており、不便ですが、訪れる価値ありです。
 

 


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