ジュールクニチ

2006年02月13日 | 八重山の風景
今日はジュールクニチ(十六日祭)。
祖先と一緒にあの世の正月を祝う日。
となりのおばぁの家からは、ごちそうの匂いと線香の香りが漂ってくる。
集まった親戚の人たちの声も聞こえてきて、とてもにぎやかな雰囲気。
このごろとんと表情のさえなかった夜空にも月が昇ってきた。
雲が月明かりに照らされて、白い絨毯みたいだ。
月もジュールクニチを祝っているのかな。
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石垣島でいちばん好きなもの

2006年01月08日 | 八重山の風景
いま、家の外では電線がうなり声をあげるほどの風が吹きつけている。
このごろの石垣島は、風が強い。

考えてみたんだ。
僕が石垣島でいちばん好きなものはなんだろうって。

好きなものがたくさんあって、
考えたらきりがないのだけれど。

きっと僕のいちばん好きなものは、「風」なんだろうって。
そんなことをこんな夜に、しみじみと考えるんだよ。

姿は見えないし、においもしない。
けれども風はそこにいて、耳を澄ませば僕にささやきかけてくる。

この島はどんどん変わってゆくだろう。
いつか僕が島を離れて旅から帰ってきたときは、どんなだろうな。
海は汚れ、山は削られ、人のこころも荒んでいるのかもかもしれないな。

でもきっと、風はそこにいて、僕にささやきかけてくるだろう。

石垣島がどんなに変わっても、
僕がどんなに変わっても。

きっと変わらずに、風は吹き続けるのだろうな。
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ダイヤモンドヘッド

2006年01月02日 | 八重山の風景
元旦の早朝、友人と初日の出を観に行った。
僕の暮らしている家は、石垣島の東側にあり日の出の方角に位置している。
ハブに注意しながら灯油ランプとマグライトで足元を照らして、海へと続く川沿いの道を歩いた。

石垣島の元旦の日の入りは、7時17分だ。僕たちは6時頃から浜に行って、初日の出を待ちかまえていた。
亜熱帯の島とはいえども夜の浜は寒くて、ぴゅうぴゅうと吹きすさぶ浜風が身に沁みた。浜風を受けて揺らぐ灯油ランプのあたたかい灯りに照らされながら、僕たちは話をしていた。

「考えてみればさぁ、家から歩いてすぐのところに浜があって、そこで初日の出が拝めるなんて贅沢なことだよね」

そんなことを浜に打ち上げられた朽ちた発泡スチロールの浮き玉にふたりで座って、とりとめもなく話し続けた。空が白みはじめ、しだいに雲の輪郭を認められるようになってきた。どうやら黒い雲が垂れ込めているようだ。初日の出を拝むことができるだろうか。
そんなどきどきした気持ちで、初日の出の到来を待つのも楽しいものだ。

やがて彼方にある雲が桃色に染まり、太陽が顔をあらわしてきた。ところどころ雲に隠れながら、陽光が放射線状に水面を照らしていた。まるで海に後光がさしているようだ。
友人がつぶやく。

「知ってる?こういう風に昇ってくる太陽のことを、ダイヤモンドヘッドって言うんだよ」

ダイヤモンドヘッドといえば、たしかハワイにある山の名前だったと思うのだが。そのような意味合いが含まれている言葉だとは知らなかった。
僕たちはダイヤモンドヘッドに手をあわせ、願いごとをした。

「よい年になりますように。そして、たのしい人やわくわくするような出来事に出逢えますように」

そんな想いを静かに祈った、元旦の朝だった。
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台風一過の青空

2005年09月02日 | 八重山の風景

すばらしく晴れわたる青空。
さんさんと降りそそぐ日差し。

二日酔いなので、仕事はおやすみ。
今日は何しようかな~。

泳ぎに行こうか。
ひるねしようか。
迎え酒やろか。

ぼちぼち考えませう。






ハブに咬まれた場所(通称:ハブポイント)で撮影しました。
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カテゴリー「八重山の風景」新設のおしらせ

2005年08月30日 | 八重山の風景
検索キーワード
石垣島 移住 仕事
石垣 台湾
石垣島での生活
島唐辛子
とぅばらーま
石垣島 壁紙
石垣島 闘牛 
石垣島 雨
神戸 ボランティア 大道芸
やもり 鳴き声
石垣島 ハブ
生きるということ
石垣島 環境破壊
阪神淡路 ボランティア
石垣島で暮らす
石垣島 仕事
蜘蛛 足6本
台湾旅行記


以上が、昨日検索エンジンから当ブログにお越し下さった方々の検索キーワードです。
こうして見ると、やはり「石垣島」というキーワードがきっかけで訪ねて来て下さる方が多いようですね。
開設以来、いわゆる「沖縄情報ポータル」とはひと味違った方向性を歩もうという発想のもとにブログを運営してきました。
これからも独自の視点から見た石垣島を発信してゆこうと思っています。
本日、「八重山の風景」というカテゴリーを新設しました。
こちらでは、八重山の風景を撮影した写真や風景から喚起されて著した文章を掲載しています。
どなたさまもこなたさまも、どうぞごゆるりとおくつろぎ下さいませ。
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空に会いにゆく

2005年08月08日 | 八重山の風景
空に会いにゆく

山をぐんぐん駆けのぼって

空に会いにゆく

心を空っぽにして

流れる雲をながめる

芝生に寝ころんで煙草をふかす

あくびが自然とこぼれだす

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ウルトラマリンブルー

2005年08月02日 | 八重山の風景
波照間島に行った。
高速船で片道1時間でいけるところを、
ヨットでゆっくりと5時間かけて。

ヨットの上では、波のリズムが心地よくてずっと眠っていたよ。
きもちよかったな。

暑かったな。
陽射しが石垣よりも強いような気がした。
さすが、日本最南端の島だね。

海でたくさん泳いだよ。
泳いでいる以外は、呑んで食べて遊んでいた。
カキ氷食べて、オリオン飲んで、泡波呑んで。
そして、また泳ぐ。

波照間の海は遠浅で、浜からリーフの切れ目まで歩いていける。
海に入るとすぐに水深50メートルぐらいのポイントがあって、
そこが最高だった。
白砂の砂紋と光のシャワーのおりなす幻想的な世界。
すばらしい透明度の澄んだ海。
しばらくの間泳ぐのを忘れて、
ただ波に身を委ねてプカプカと浮かんでいた。

夜は満点の星が一面にひろがっていて、
流れ星をいくつもみつけた。
たくさん願い事がかないそうな気がする。
夏の大三角形がとてもきれいで、いつまでも飽きることなくながめていた。

帰路は竹富島の南の珊瑚が群生しているところでヨットを停泊して、リーフを一周した。
潜ってタカセ貝を獲った。
家に帰ってすぐにバター炒めにした。
旨かったな。


ひさしぶりのバカンスだった気がする。
また行こう、波照間島。
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素敵な夜

2005年04月27日 | 八重山の風景
いま、月を観ています。
ふくろうの鳴き声と波の音が聴こえてきます。

素敵な夜です。
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しとしとぴっちゃん

2005年04月19日 | 八重山の風景
しとしとと、雨が降り続いています。
蛙の鳴き声が、そこかしこに響いています。
眠ろうと思って床についてみたのですが、
なんだか眠ってしまうのがもったいないような気持ちになってまいりましたので、
今宵は蛙の鳴き声を楽しむことにいたしましょう。
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静かな夜

2005年04月12日 | 八重山の風景
僕はちょうどこのぐらいの時間、
音楽をかけっぱなしにして聴いていることが多い。
もうとっくに隣のおじぃもおばぁも眠っているから、
ヘッドホンで音楽を聴いているんだ。
けれども、時にはヘッドホンをはずして
パソコンの電源をおとして、
静かな夜の空気感の中に身を委ねてみたいと思う時がある。

僕が今暮らしている家は、
石垣の市街から遠く離れているので、喧騒などまるで遠い世界の出来事なのさ。
国道沿いに住んではいるけれど、路線バスは1日に3本しか走っていないんだ。

今聴こえてくるのは、
風が木の葉を揺らす音と、
雨上がりで元気にうたうかえるや虫たちの鳴き声と、
沖のほうでリーフに波がぶつかる音。

もう、ほかには何もいらない。
ほしくはない。

こんな静かな夜に、うずくまりたくなる時がある。
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久々の晴れ間

2005年03月06日 | 八重山の風景
今日は久しぶりに、雲の隙間から太陽が顔を覗かせた。
ここ1ヶ月程の間、空には暗々とした雲が垂れ込め、
断続的な雨を繰り返すような天候が続いていたのだ。
たとえ雲に遮られた薄ぼんやりとした太陽の光であっても、
太陽の存在を感じることができるということは嬉しいものだ。

僕は天候によって気分が随分と変わる。
実際このところ精神的にもやもやが続いていたのに、
太陽が顔を覗かせると陽気な気分になってくるのだから単純なものだ。
太陽の恩恵を素直に感じることのできる場所に身を置いている事に、
あらためて感謝した一日であった。
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言の葉

2005年03月03日 | 八重山の風景
風立ちぬ
南の島に
留まりて
紡ぎゆくなり
日々の言の葉









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綺麗だよな

2004年10月10日 | 八重山の風景
俺は夕焼けよりも、朝焼けが好きなんだ。

沈みゆくものよりも、昇りゆくものに。

黄昏よりも、躍動に心惹かれるのさ。

ともかく理屈はどうでもいい。

とにかく朝日は美しい。
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星の降る島

2004年10月09日 | 八重山の風景
まるで星が降ってくるようだ

流れ星が光るのを見たんだ

どんな願い事をしようか

うまく思い浮かばない

こんな綺麗な星空の下で暮らす事が

願い事だったのかもしれないなあ
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月のマピローマ

2004年09月30日 | 八重山の風景
月灯りが水面に映えて、
まるでマピローマ(真昼間)のような今宵の海。
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