飽食の時代に想う

2004年11月18日 | 随想
TO END ALL WARS

WELCOME TO SARAJEVO

以上の二作品のDVDを観る。
どちらの作品とも、戦争を題材にした映画なのだが、
数ある印象的なシーンの中でも、特に食事を摂るシーンが目に焼きついた。
TO END ALL WARSでは、病床の戦友に自らの食事を分け与えるシーンに。
WELCOME TO SARAJEVOでは、めったに手に入らない卵でオムレツを作って食べるシーンに。

キャベツが値上がりしたぐらいで、いったいなんだって言うんだ。
「飽食の時代」と言われて久しいこの国の現状について、溜息をつかずにはいられなかった。

TO END ALL WARSは、「戦場に架ける橋」で知られるクワイ河の日本軍の捕虜収容所で、
捕虜たちが虐待される日々を描いたものである。
日本では、この映画は公開されていない。
これは明確な情報操作だろう。
こういった行為が、世界の現実と日本の虚構が乖離してゆく原因となるのだ。
教師達は、江戸時代の歴史などよりも、現代史を教えるべきだ。
生き残った人々の声を聴かなくてはならない。
亡くなった人々の死に報いるために。
せめてもの贖いのために。
過ちを繰り返さぬために。





追記:
ちなみに、gooの映画検索では、TO END ALL WARSはヒットしなかった。
どないなっとうねん。ロバート・カーライルが主演してんのに。
しっかりせえよ、goo!
(#゜Д゜)ゴルァ!!

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1 コメント

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ごもっともですね。 (泰倫)
2006-08-24 01:10:59
はじめまして。

私、タイに居ます元在日韓国人です。

今たまたまこちらのケーブルテレビで「TO END ALL WARS」を放送しており、ネットでこの映画を検索していたら貴サイトにたどり着きました。

あなたの意見に同感です、、、。

ただそれだけですが、それ以上の意味があります。
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