丑三つ時

2005年03月06日 | 八重山のいきものたち
物の怪どものそぞろめく、丑三つ時。
灯りの笠に佇むは、やもり一匹。

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アーサーを採る

2005年02月27日 | 八重山のいきものたち
今日はアーサーを採りに行った。
アーサーとは、沖縄地方の浜辺に1月から3月にかけて見られる海草のことである。
定食屋の吸い物に緑の海草が入っていれば、それはおそらくアーサーであるというぐらい親しまれている海草だ。
吸い物にしても旨いが、天ぷらにしても旨い。
冷凍すれば1年間は保存が可能という手軽さも、うれしい。
ただやっかいなのは、アーサーについた細かい砂や珊瑚などの付着物を落とすことだ。
けっこうまめな仕事なので根気がいるのだが、
無心になってザルでアーサーを洗うのはけっこう楽しいものだ。





写真は干潮になってあらわれた一面のアーサー畑。
緑色のものは全てアーサー。
モンゴルの砂漠地帯を彷彿させるようなアーサーの緑。
家から歩いて3分の絶好の穴場。
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収穫寸前

2005年02月27日 | 八重山のいきものたち
トマトが育ってきた。
地元の北海道では考えられないことだが、
石垣島では今の季節が野菜を育てるベストシーズンなのだ。
3月になって気温が上がれば、一気に赤く実るだろう。
収穫する前にあまり水をあげないで育てるとあまーくなるんだよね。
楽しみだ!
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2005年02月10日 | 八重山のいきものたち
昨日の夜、蛍を見た。
電灯のない路傍の草むらに、そっと佇んでいた。
蛍が放つ光りはけっして強くはないけれど、
その輝きは確かにそこにあった。
きれいな水のあるところでしか生きられない蛍の放つ光は、
まるでその存在の繊細さを物語っているかのようだった。
暗闇の静寂の中で思いがけず遭遇した光景に、
しばしの間、我を忘れる。
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芸人はロケットサラダを植える

2004年12月28日 | 八重山のいきものたち
昨日、ロケットサラダを植えた。
家の近くの売店で、種を買った。
315円だった。
まえに、サンエー(沖縄ローカルのスーパー)
で求めたときには、確か一束298円ぐらいだったように思う。
うまく育てることができれば、
その何倍もの量を収穫することができる。
しかも、とれとれのぴちぴちを毎日食すことができるのだ。


ロケットサラダは、別名をルッコーラまたはエルーカとも呼ばれ、
イタリアンサラダには欠かせないハーブです。
プランターでも簡単に、また室内ならば冬でも
栽培することができます。
そのふくよかなゴマの香りを存分にお試し下さい。

そうだ、そうなのだ。
ふくよかな、ゴマの香りがするのだ。

じつは、俺は何を隠そうゴマ好きなのだ。
どのぐらいゴマ好きかというと、
ゴマスリ器をわざわざ女のコひしめくクロワッサンの店で買い求めた程の
熱の入れようなのだ。
しかも、白ゴマではなく金ゴマを使う。
金ゴマは、食欲を誘う優美な色彩もさることながら、
すりたてのあの香ばしい香りがたまらないのだ。

あ、ちなみにゴマは好きですが、人にゴマをするのは嫌いですよ。あしからず。

売店のおばちゃんに
『大きくなるまでプランターで育てたほうがいいさー。
じかに畑に植えると、かたつむりにたべられるさー。』
と言われた。
むむぅ。

以前、毛虫に『からし菜』を俺が食べるより先に
食べられてしまったという苦い記憶があるので、素直におばちゃんの言葉に従うことにする。

近くの浜を歩きながら、プランターになりそうなものを物色する。
ちょうどよい大きさの発砲スチロールの長方形のケースをGETした。
庭の畑の土を、発砲スチロールのケースに移し変える。
土の中に、数匹のミミズがもぞもぞとしていた。
昨年、有機肥料と無農薬で野菜を育てた成果が如実に現れている。
土を手に取ると、やわらかくそれでいてしっとりとした感じが伝わってきた。
ミミズや微生物たちが土壌を豊かに、ふっくらと仕上げてくれたのだ。

おいしく育てよ、ロケットサラダ。
八重山の太陽と大地の恵みを、からだいっぱいに感じながら。
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なんという蔦

2004年12月27日 | 八重山のいきものたち
今日庭の畑の草取りをしていたら、隣の家のおじいに声を掛けられた。
先日ビーバー(草刈機)で刈った庭の草の山を、トラクターでかたずけてくれるのだという。
伸び放題に伸びていた草がうず高く積もった山たちをどうしようかと思案にくれていたところだったので、
まさにおじいの一言は『渡りに船』というものだった。
物言わぬクールなおじいを乗せた赤いトラクターは、
『ういんういん』と図体を軋ませながらあっというまに草の山たちをかたずけてしまった。

おじいは、庭の草だけではなく家の裏の巨大なハイビスカスの垣根もかたずけてくれた。
なにしろこの垣根。
一番高いところでは瓦屋根のてっぺんまで届かんがばかりに、伸び放題だったのだ。
台風が来るごとにどんどん家にしなだれかかってきて、かっこうのネズミの棲家となっていたのだ。
垣根の根を取り払って土を耕せば、また新たに畑を増やせそうだ。
来るべき飢餓の時代に備え、鍬を入れるとしようか。

電話線に蔦がこんがらかっていた。
これが野生の力というものだろうか。
今までの記事やコメントやトラックバックがこの蔦の中を通過して発信されていた事を思うと、
不思議と感慨深い気持ちがこみ上げてきたのだった。
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昼下がりのひととき

2004年10月11日 | 八重山のいきものたち
石垣市の「市の蝶」、オオゴマダラ(大胡麻斑蝶)。
白とピンクの花は何という名前なのだろう。
ちいさくて可愛い花。




追記:花の名前は「ランタナ」。
   またの名を「七変化」と云う。
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島唐辛子の赤

2004年09月24日 | 八重山のいきものたち
僕の家の離れの厠のすぐ隣には、島唐辛子が生っている。
パスタなどを作るときに辛味がほしいときには、
とってきて生のままぶつ切りにする。
乾燥ものの唐辛子に比べて辛味はとても強いので、
使いすぎには用心しなければいけない。
辛味もそうなのだが、なにより野生味が強いのだ。

葉の緑に島唐辛子の赤が映えて綺麗だったので、写真を撮ってみた。
さて。島唐辛子入りのペペロンチーノを食べて、ひと泳ぎしてくるとするか。
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くも貝の素顔

2004年09月09日 | 八重山のいきものたち
目もありますし、
口もあるんですよっ!

どうです。
けっこう、男前でしょう?
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またまた『ダツ』です

2004年08月16日 | 八重山のいきものたち
ひろたさん、ご質問ありがとうございました。
この写真は、芸人さんと記念撮影をしたときのものなんですよ。
僕はこのあと芸人さんにぺろーりと食べられちゃいましたけど
心は芸人さんの中で今でも生き続けているんですよ。
今はちょこっとだけ芸人さんの身体をお借りしてパソコンに向かっているんです。
僕はね、魚の鱗に反射した光を感じるとすごいスピードで魚に突き刺さるんです。
空も飛んじゃうんですよ
すごいでしょう。
えへっ。。

沖縄で夜に浜で、もーあしび(びーちぱーりぃ)をするときは沖に向かって
懐中電灯を照らすと、食べ盛りの僕はぴょーんと飛んでいきますよ。
でもね、チュウしようとしても、口が鋭すぎてなかなかうまくできません。
こんなに男前なのにね(笑)。
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『ダツ』と申します

2004年08月13日 | 八重山のいきものたち
こりゃ、どうも。
「ダツ」と申します。
以後お見知りおきを。

いつもうちの芸人がお世話になっております。
芸人ふぜいではありますが、
これからもどうぞよろしくお願いしますね。

雲雀さんのリクエストにお答えして
馳せ参じた次第です。

なかなかシャープな面構えでしょう?
実はわたくし、映画俳優でもあるんです。
以前東京見物に行ったときに表参道を歩いていたら、
スカウトされちゃいましてね。

あれよあれよという間に、映画に出演することになってしまったんですよ。
『リリィ・シュシュのすべて』に出演しています。
まるで島唐辛子のように、ピリリと辛い役柄でした。

見てね~っ!

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まくらみたいだから?

2004年08月08日 | 八重山のいきものたち
オイッス(長さん風)!

ワシの名前は「まくら魚」いいます。

よろしゅうたのんます。

えっ?
どうして「まくら魚」って言うのかって?

そんなことは、明日の風に聞いてくんな。

えっ?
どうして石垣生まれなのに江戸弁と関西弁が、
チャンプルーになってるのかって?

いいじゃねぇかようー、そんなことわ。
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カマキリ

2004年07月23日 | 八重山のいきものたち
今日家に帰ると、カマキリがクッションの上にちょこんと座って俺の帰りを待っていた。

可愛いやつめ。
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とれたてのカツオの旨み

2004年07月14日 | 八重山のいきものたち
先週の土曜の夕方に行きつけの店でチキンベジタブルカレーの特盛りを食べていたら、
マグロ船のウミンチュウがカツオをぎょうさん持って現れた。
その日の朝獲れた新鮮なカツオを、「皆さんどうぞ食べてください」というのである。
なんという太っ腹な男だろう。
いくら本業のマグロでないとはいえ旬真っ盛りのカツオを、である。
眼はみずみずしく光り、うろこは七色に輝いている。
ありがたく一匹頂戴した。
「できたら今日のうちに全部食べて。明日になると味が変わっちゃうから」
という彼の忠告に従おうとしたが、いかんせん胃袋の中はチキンベジタブルカレーの特盛りと
さらにおかわりしたご飯で満たされていたので、半身だけその日のうちに食べた。
最初の晩は、タタキにして、しょうが醤油で食べた。
次の晩は、残りの半身をたまねぎを薄くスライスしたものと
オクラを縦に4等分したものを和えてサラダにした。
その次の晩は、頭を2等分して炭火でじっくりと焼いた。

旨かった。ほんとうに旨かったよ。

「沖縄の魚はどうも・・・」
という人に是非味わってほしい旨いカツオであった。
とかなんとか言うときながら、
結局はひとりで全部食べてしまったんやけどね。
うふ。
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蝉時雨

2004年06月27日 | 八重山のいきものたち
蝉時雨の只中に分け入ってゆく

あたり一面はすっかり蝉時雨で満たされ

ずんずんと蝉時雨が身体に染み入ってくる

蝉時雨に打たれながら静かに眼を閉じてみる

蝉時雨の激しさにふと方向感覚を失いそうになる

はっとして眼を開け見やった先には一匹の蝉の死骸

吹けば飛ぶよなその死骸

命の焔尽きるまで

鳴き続けたその死骸

己の生き様見届けた

いつか果てるが定めならば

咲かせて散りましょ命の花を


ますます濃厚になりゆく気配の
八重山の夏の始まりに想う
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