哲学的な何か、あと心の病とか

『人生とは何か、考えるほどにわからない。というのは実は正確ではない。わからないということが、わかるのである。』池田晶子

男女の浮気の理由とは?

2013年12月03日 | 哲学・心の病
【男が浮気をする理由】

進化心理学的には、男性は、生殖(子供を生むこと)へのコストが小さく、また生まれてきた子供が自分の遺伝子を受け継いでいるという確固たる保証がないため、数多くの女性と性的関係をもって、子供を多く残そうとするとされます。
つまり、男の浮気の理由は、次世代に自分の遺伝子を伝えるためであると説明できます。


【女が浮気をする理由】

では、女性はどうなのだろうか?
ある研究者は、大昔、女性は、浮気相手からさまざまな物をもらい、それが自分と我が子の生存に役立っていたのだといいます。
そのほか、浮気は夫が死んだり、家庭を捨てたときの保険の役割をしていたという説や、自分の夫よりもより優秀な遺伝子を求めているためだという説もあります。


【女性が男性より浮気をしにくい理由】

進化心理学的な考え方では、女性は、本能的に浮気をしづらいという考え方もあります。
女性は、生涯に生める子供の数が限られており、男性と違い、生殖へのコストが大きいことから、自分と自分の子供を守ってくれて世話をしてくれる相手と密接な関係を築こうとするため浮気や長期的なつき合いのない性的交渉をしにくいとされます。

男女の愛は4年で終わる?

2013年12月03日 | 哲学・心の病
人類学者のヘレン・フィッシャーは、「愛は4年で終わる」と提唱しています。
その根拠は、国連の発行する記録を基に集計した、世界の58地域での離婚に関するデータ。
そのデータには、結婚から4年目に離婚する夫婦がもっとも多く、その前後の期間で別れる傾向が強いことが示されていました。
では、なぜ4年で離婚するカップルが多いのでしょうか。

人間の子供は極めて未熟な状態で生まれるため、我が子を成長させるために母と父とは相手と協力関係にあることが重要になり、人は男女でのペア関係を形成するように進化。
とすると、子が未熟な状態ではなくなった段階で、相手とのペア関係を続ける必要性は低くなります。

また、先史時代、栄養状態のあまりよくなかった生活環境の影響下では、女性が次の子供を出産できるようになるのが、前回の出産からおよそ4年目であったと推測されています。
これらのことから、フィッシャーは、4年目にいったん関係を解消して次の相手を探すカップルが多いのだろうという仮説を立てました。

男女の愛とは何か?

2013年12月01日 | 哲学・心の病
男女の愛とは何か?

この疑問への一つの答えは、進化心理学の分野から出されています。
その答えは、「子孫を繁栄させるため」。

大昔の狩猟採集生活は過酷で、妊娠した女性や、乳幼児を抱えた女性が、一人で生きていくことは非常に難しかったと考えられます。
男性にとっても、自分の遺伝子を受け継いでいる子供が死んでしまうことは避けたい。
そのために、男女が協力し、子供を育てる必要がありました。

しかし、人間の子供は生まれるまでに10ヶ月以上の月日を要するため、その間に男女が離ればなれになれば、生まれてくる子供の命は危険にさらされる可能性が高くなります。
つまり、子孫を絶やさないためには、男女が、長期にわたって心理的に結びついていることが必要不可欠。

このように男女を長期的に結びつけておくために人に備わった感情……、それが「愛」だというのです。
すなわち、進化の過程で愛という感情を身につけた人間は、そうではない人間よりも生き残りやすく、繁栄しやすい。
そのために、今の私たちにも愛という感情があるというのです。