麓 21:12(30時間12分)出発。次は竜ヶ岳を経て本栖湖エイド。
だいぶゴールが見えてきた感じ。
去年を思い出すと本栖湖エイドは食堂のような場所、たくさんのテーブルとイスがあって胃にやさしいおかゆがあってとても癒された。(まだ最初だったけど)
エイドを出た途端に竜ヶ岳への登りだった。
ということは竜ヶ岳を下ったらすぐエイド。←大きな勘違い。
(あまりコースを理解していない)
しばらくは草と石ゴロゴロの平坦な道。
真っ暗で風景は全く見えない。どこを走ってのるかは一切わからない。
だんだん林道の緩やかな登りが始まった(のだったと思う。)
だが眠気も出てきた。
しまったな、麓でもう少し休憩したほうがよかったかな。
寒くて座って休むなんてできない。
かなりウトウトしながら進んでいた。
すると、分岐があったようで、後ろから「こっちですよ~」
と声をかけられた。
私は分岐を見逃して左のほうへ進んでいた。
後ろから来た人が呼び止めてくれたのだ。
「前にはいませんか?」
いないと思う。
助かった。眠気で朦朧としてただ足を運んでいただけ。白いコース案内のテープは追っていなかった。
本当に後ろから来た人がいて助かった。
もっと離れていて、見つけてもらえなかったら・・・
真っ暗闇、眠気でおかしいと気づくのにも相当時間がかかったと思う。
本当に救われました。
少し目が覚めたw
そしてだんだん急になり、林道から登山道。
シングルな登り道。前後人に挟まれ進んでいく。
黙々と進むが・・・
ああ、でもやっぱり眠い。
たまりかねました。
「ダメ~眠い~!!誰かしゃべって~!!」
わめきました。で前後の人にお話してもらう。
「前の方~どこからですか?」
「次は何に出るんですか」
後ろの方は四国、高松の方だったかな。
次はしまなみ海道と言っていたかな。
お話すると眠気も飛んで、つらい登りもずいぶん登れた。
前にスタッフさんの声、ここはどこ??
竜ヶ岳への登りの中間地点、端足峠(はしたとうげ)だった。
さらに登って
やっと到着。竜ヶ岳0:00
ここに来るまでの案内は手前が竜ヶ岳だったり、なんだか案内板がひっくり返っちゃったのと思うような場面が数か所あったけれど、一本道だし進んで着いたよ。
そして下り。
ここもまた厳しい下りだった。
またここの下りでお話しながら下った。こちらの方はさきほどの登りで一緒にお話した高松からの方だった。STY。
下りでもお話しながらでずいぶん気が紛れた。足首も痛かったけれど、助かりました。
で下ったらすぐにエイドだと思ったのは大間違いでロードを4kmほど?
えっそんなに・・・その人と遠くに見えるあかり、あれがエイドですねと話しながら進んだ。
でも、私走れない。歩いては小走りでやっとです。
なので、とても冷えてきてその人にも走れるなら先に行ってくださいねとお別れ。
STYだし、関門も1時間短いから。
それにしてもこの湖の周りは寒い。シンシンと冷え込む。
竜ヶ岳から下ってきて標高が下がったというのに、気温は上より寒いのではと思うほど。
なんとか進んでやっと本栖湖エイドに着いた。
1:16 (34時間16分)
中に入るとものすごい混雑。
人だらけで身動きが取れない状態。
でもカップヌードルを食べている人がいる。
ああ、ここではカップヌードルがあるのかと探すが・・・
違うのね。あれはサポートの人からもらったんだ。(後でわかったが、売っていたらしい)
仕方ない、食べられないのね。持っていないと。
仕方ない、ほか食べ物・・・もう持っているゼリーは食べたし、固形のお菓子しかないんだよね。
ここはゆば汁があるみたいだが・・・もうなくなっていた。
見延饅頭だけはあったので、二つもらいポッケへ。
カップヌードルの代わりになるような・・・せめてとコンソメスープをもらった。
それをすすっていると・・・
えっちゃんが来てくれた。
ここも来てくれたんだ。そしておにぎりとカップヌードルあるよ、食べる?
え?本当に?カップヌードル食べたかったけれど、ないからあきらめたんだよ。
だからコンソメ飲んでいたの、嬉しい。
えっちゃんはお湯を入れて準備してくれておにぎりも半分用意してくれた。
(一つは食べられないから、半分に割って、その半分は先に通過したちわママちゃんが食べたらしい)
すごくありがたかった。そしてカップヌードルを食べた。
そういえば、ここに来るまでにいいペースで抜かしていった人が鹿カレーがあるらしいから
それを楽しみにエイドへ向かっているんだと言っていたっけ。
しかし、食べ物は果物と饅頭だけだった。かなりショックだった。
だからえっちゃんのカップヌードルは本当にお中に沁みた。
でもカップヌードルも半分ちょっと食べると気持ち悪くなり、全部は食べられず。
やっぱりだいぶ胃も疲れているんだね。
おにぎりは食べられそうにないので返却。
でも身体はあたたまり、かなり落ち着いた。ほんとに救われたよ。ありがとう。
それから少し横になるわと仮眠室へ。
その時に
ちゅらぞう君と会ったね。
mikaちゃんとも。
そしてうさかめ君も見た。うさかめ君とはずっと前の林道で会ったよね?どこだっけか。その時に
絶対ゴールしようと励ましあったよ。(八ヶ岳で会って115kmで終わった)
そして仮眠室で横になったが、女性の部屋のはずが隣に大きな外人さんの男性が来たりしてびっくり。
わからないから仕方ないよね。
でもカーテンを開けて仮眠室なのに大声で「○○さんいますか~」と呼んだり
とてもじゃないけれど、眠れない。それでも15分ほど横になって起きて準備して
えっちゃんに声をかけようと探した。
見つからないので隊長を待って外に出たかなと思って
外に出てみたら・・・
ふととなりに立っていた人、STYのPろこちゃんだったww
嬉しい~っ!!
で、えっちゃんは外にはいないので、また入ろうとしたら
計測が取れなくなるのでダメですと注意。
仕方なく進むことに。えっちゃん行ってくるね、声かけられなくてごめん。
出たのは2:26 (35時間26分)
約1時間ちょっとこのエイドにいたんだね。その割には休めなかったな。
でもえっちゃんのおかげでカップヌードルを食べられて本当に救われた。
さぁ次は鳴沢。コースタイムは6時間と長い。
Pろこちゃんと歩き出す。
しかし、いきなり裏山みたいなのに急登。
それが半端じゃない登り。なんとなく天子とか竜ヶ岳とか杓子みたいな山よりかは小さい
里山っぽいイメージを持っていたので(勝手にだよね)
もっと楽だと思っていた分、堪えた・・・
それでももうすぐ明るくなるね。明るくなると気分も明るくなるからがんばろうね。
Pろこちゃんとゼーハーゼーハー後ろから来る人には行ってもらい、登った。
一緒にここまでの道のりを話しながら、しんどいながらも楽しかった。
STYのPろこちゃんも関門が厳しくて1時間前に関門に着いて30分前に出ていく感じで進んできた模様。
で、一緒にゴールできたらいいねと話していたのだが、STYのほうがゴールが1時間早いことを聞いて無理かも。
一つ目のピーク、中の倉山を越えて後二つ。
時間4:45 夜が明けた。
登っていくと雲海。下は本栖湖。
なぜか急にしんどくなって、お腹の具合もかなり悪くなってきて時々立ち止まる。
山頂にトイレがあったが、あまりきれいでなさそうなので一度はスルー。
そしてパノラマ台に着いた。
でもあまりにお腹が下してきたので、やっぱりトイレにもどった。
冷や汗かいた。ここにトイレがあってよかった。トイレがなかったらひょえ~
ひょえぇぇぇぇぇぇ・・・・
ここでPろこちゃんに「顔が真っ白だよ~」と言われびびる。
ちょっとペースを落とさないと行けそうにないので、Pろこちゃんとはここでお別れ。
おトイレに入り、少し落ち着き、写真。
5:05 パノラマ台からの風景。素晴らしかった。
気温もずいぶん冷えて寒かったのだが、これから日も登るし降りると標高も下がり暑いだろうとガマン。
そして降りて
自然遊歩道?さすが樹海、幻想的な風景だったけれど、それより寒い。
シンシンと冷え込む。
この湖の横の道は本当に冷え込み、本栖湖に降りてきたときもそうだったが、
全然暖かくならないのだ。上より寒いんじゃない??
たまりかねて、とうとうゴアの上着とフリースのグローブを出して着た。
やっとロードに出てあと6kmと言われたかな。
富士五湖ウルトラのコースです。赤池大橋を越え青木が原大橋を越え(あってる?)
長かったねぇ。走っても走っても進まないような・・・
眠気でフラフラ歩いている男性にも女性にも
「イカ食べる?くちゃくちゃ食べるとちょっと眠気覚めるかもよ」とあげた。
まだか、まだか、こんなに遠かったっけ。
もう自分では6分/kmくらいで進んでいるつもりでも8分~10分くらいかかっているのね。
ほとんど歩き、近くならないわけよ。
本当に長かった・・・
最後のエイド、A10 鳴沢氷穴 157.6km 7:48(40時間48分)着。
ここで入れ違いにSTYの佳代子ちゃんとも会えたね。運命の人、必ずばったり会うw
ここではなんか暖かい汁物があったような?
そしてみんなシートに毛布で寝ていた。
私も寝たかったが、シートには隙間がなかったので、おいてあった段ボールの上に毛布を掛けて倒れた。タイマーは20分のセット。
タイマーが鳴る前に氷穴の施設の人が来て、もう営業が始まるからここで寝られては困るとスタッフさんに言い、みんなどかなければならなくなった。
で、起きて、準備してそのまま出発。
8:30出発。いよいよゴールを目指します。
紅葉台への登り。
ロッキーを吹いて応援してくれている。
後で聞いたら二十曲がりにもいて吹いてくれていたそうです。
ロッキーのテーマは本当に気合が入るね。
紅葉台を越えて五湖台。 9:51
登り切って下り。でも階段の下りはとても厳しかった辛かった。
でもだんだんゴールが近づいてくるので、嬉しい。
で、後ろから現れたのはshoさん。
結局、前後しながらずっと同じペースで進んできたんだな。46時間。
UTMFだけど、富士登山競走の話に盛り上がる。
shoさんは2年前は八合目でダメだったけれど、去年はちゃんとクリアしているし
聞けばフルマラソンも3時間10分ちょっとの方。
そんな方でも富士山はダメなときもあるんだと逆にびっくり。
なのに3時間30分を切れない私が山頂に行ける可能性はあるのか??
UTMFの完走よりはるかに厳しい。
ハイキング気分でもうゆっくり楽しんでいたのだが、ちょっとペースをあげることに。
最後だけでも足は痛いがもう少し頑張ってみようと思った。
いや、富士登山の話で頑張らねばと思ったのか?
足首に響く下りもなんとか終えて、あとはロード。
河口湖湖畔
ああ、もう少しだ~帰ってきた~
すると芝生から陽一さんが声をかけてくれた。STYに出ていたんだよね。嬉しい。
がんばって走っていたけれど、あまりに長くて歩いきだしちゃった。
最後、走ってゴールできるように貯えないと(^^;)
そして今度はイチローさんw
今回はボラで参加です。ありがとうございます。氷穴は4:30までだったそうで
会えませんでした。
イチローさんと追いかけっこできなかったな~。
ああ、あと1km
嬉しくてこみあげてくる。ダメかと思ったすばしりまでを思い出す。
帰ってきたんだ~
えっちゃんが迎えてくれた~。ありがとう、嬉しいよ~。ドバッ
ずっとずっと待っていてくれたんだね。ボラで疲れているのに。嬉しい~。
ありがとう。
T夫妻も~
「必ず帰ってくると信じていましたから」もうこの言葉にドバッドバッ
ほんとに本当にありがとうございます。
ずっとずっとものすごく嬉しかった。今、思い出しても涙があふれます。
k崎さんはDNFだそう。よく帰ってきたと祝福してくれました。
嬉しい、嬉しい、本当にこの大会はこんな時間のゴールだとみんなが祝福してくれる。
まるで一流選手のように迎えてくれる。
こんなオバハンやのに、そこいらの主婦やのに、みんなが迎えてくれる。
嬉しくて、申し訳なくて、でも嬉しくて
なんか走っていてよかったなと思うんだ。
なにもしていなかったから、こんな苦しいことも味わわないけれど
こんな嬉しいことだって味わえないもの。
走ってきたから、そこいらの主婦、オバハンでもいっぱい称えてもらえる。
本当に嬉しい~。
そして西富士中学校で、屈伸チェックをして「ゴールで待ってるから」と行ってくれた六花先生が迎えてくれた。
もちろん六花先生はみんなにそう言ってくれるのだけど、それでもすごくすごく嬉しかった。
西富士で天子に向かうときも、六花先生の「待っているから」で絶対ゴールするんだと思ったもの。
自己中なそこいらの主婦は、私を待ってくれると調子よく思えるのだw
長かった二日間、嬉しい嬉しい、ゴールでした。
44時間17分19
応援してくれたみなさん、スタッフ、ボランティア、関係者のみなさん、ありがとうございました。
本当に応援の力でたどり着いたゴールでした。
どこのエイドだったっけか、このブログを見てますと言ってくれた男性の方もいた。
嬉しい出会いもたくさんありました。
序盤で会ったsumikoさん、最後まで会えなかったけれど、リザルトを見るとなんと最終ランナーでゴール。
よかった~。また会えるといいな。
端々でご一緒してくださったみなさん、ありがとうございました。
あんなにしんどかったのに、やっぱり楽しかったなと思ってしまいます。
やっぱり苦しければくるしいほどにゴールが嬉しい。
やっぱり長いといろんなことがあって、とてもドラマチックでした。
感謝感動言い表せません。
そこいらの主婦の大冒険も無事ゴール。
そしてこちらもやっとゴールです。
しぶとく読んでくださって、こちらもありがとうございました。
またひとつ、大きな経験ができたね~そこいらの主婦の大冒険は大成功~と思ったら
↑ ↑ ↑
ポチッと一発お願いします(^^)/
1週間経った今、身体はだいぶ戻ったけれど、中身の疲れはまだまだ抜けません。
練習できていないとダメージも大きいです。
そして足首が思いのほか、痛くて、困ったもんだ。
肩を負傷した人は大丈夫かな。
本栖湖でバッタリお会いできましたね。
嬉しかったし、元気もらえました('◇')ゞ
で、本栖湖で感じた事。。。
カップヌードル美味しそう(笑)同じです。
売っていたとは知らなかったです。
UTMF完走、おめでとうございます\(^o^)/
完走しないともったいないからねぇ~(笑)
痛めた足首の具合はいかがですか?
痛くてもゴールまで無理できちゃうから不思議ですよね。
でも無理した分のツケは後から。。
早くよくなりますように^^;
なんかすごい状況だったよね、本栖湖。
あんな人ごみごみの中でばったり!!
すごいね、縁があるんだな~。
ミカちゃんもしゅらぞうさんがお話していた人だったのですね。ミカちゃんもばったりでびっくらしたとこだったの。
みんな無事ゴールできてよかったよかった。
今年はずっとヒヤヒヤドキドキでしたから。
後半つぶれても、関門アウトになったらどうしようもないから。
しんどかった~。脚もだけどココロが。
だって、もったいないばばぁなんだもん。
ありがとうございます。足首はだいぶマシになってきました。でもまだランは無理かな。
自転車はビンディング外すのは手を添えて(笑)
深く曲げるのと捻るのはまだダメだから階段の下りはちと厳しいの。でも多少痛いだけど。
でも今治しとかないと、富士山が・・・だから。
ありがとうございます~!!
私は、DNFの直後は結構さばさばしていたのですが、しばらくたって悔しさが込み上げてきています(笑)。次に向けて同じことを繰り返さないようにボチボチ再始動しました。次はUTMBですから、、、
お名前わかってよかった~ww
まさか八ヶ岳も完走しているKanzakiさんがDNFなんて思いませんでした。
でも次はUTMBなんですね、そちらに切り替えてゴールしてください。またお話聞きたいです~!!