東京 新宿 バイク修理 「探求」 ガレージUCGブログ

日々GARAGE-UCGで如何なる修理や探求が行われ、どんなガレージライフを過ごしているのだろうか?

全日本ロードレース選手権 筑波 予選

2010年04月03日 | 全日本ロードレース選手権
今週の水曜日に筑波サーキット入りして、残す所の走行は、朝フリーと決勝のみになりました。
特にこの開幕レースウィークは通常のレースウィークよりも一日練習走行日が多いので、長いレースウィークに感じるが、いざ始まってみると、まだまだ煮詰めて走行テストしたいのに、あっという間に決勝前日です。

去年まではJSBクラスで各地のサーキットに出張=フル参戦だった為、年間のうち、合計で二ヶ月くらいは自宅外での生活でした。本年はスポット参戦の予定なので、出張生活は去年までに比べれば減ります。


さて、本日の予選結果によって、明日の決勝は31番グリッドからのスタート。
TZ125の渡部裕貴選手(中3年生)、予選ではこれまでに無いラップタイムを刻んで、チェッカーが振られる最後の周にベストタイムを2秒台に入れてきました。

「走り出したら最後、孤独な乗り物、それがバイク。」

メカニックは選手が走り出したら、ただその走りを眺めるだけ。どうする事も出来ないままに、次に繋がる何かを考え、セットアップに移します。予選走行時間は45分の一発勝負なので、その限られた中で、いかに良いセッティングでアタック出来るか、それを一番に考えなければならない。

足回りのセッティングを変更したり、タイヤ交換や、キャブレターのセッティングも重要です。走行毎にシリンダー内部をチェックしたりと公道マシンと異なる点が多いのもさすがレーサーです。
キャブセッティングは特に求められる領域がシビアで、気温や湿度、気圧などによって一日の中でも変化する上、メカニックは走行して確認する事が出来ないので空吹かししてその場で判断しなくてはなりません。これをミスると最悪の場合、エンジンブローに繋がります。

走行時間中はピットインした正味数分間の中で、様々なデーターを記録し、選手の走行フィーリングを聞きながらタイムアップに繋がるセッティングを行い、ひたすら良い結果を求めます。

その最中、本日の予選、トップグループとのタイムや順位差は多くあれど、明日の決勝=デビュー戦に向けて手掛かりのある予選になったのではないか?と思ってます。

マシントラブル等も当然発生する中で、まだまだ模索する事は尽きません。
UCGが中学生だった頃なんて、何も大した事してなかったし、考えてなかったかも・・・
この舞台で走るのには年齢は全く関係無く、求められるのはひたすらタイムのみであり、ゴールに辿り着くことである。
甘えの許されない命を掛けた世界、選手もメカニックも共に頑張ります。

森のくまさん、エースライダー横江選手(YZF-R6)ST600クラスで奮闘中、明日は13番グリッドからの発進です。
共にゼッケンNo62番です。

そんな状況下、森くまピット内のシーンをいくつか納めました。


↑これから午前の走行準備に入るまさに朝一の光景。サーキットでの仕事は、とにかく朝が早いのです。


↑あれ?このピースサインを出してる妙に明るくライトな雰囲気なお方は?ST600担当メカのお笑い番長トモ君。
去年まではST600に選手としてもエントリーしてました。


↑J-GP3エントリーTZ125を操る裕貴選手。小学一年生の頃からバイクと親しみ、家族全員の協力はもちろんの事、チーム皆でデビュー戦を支えます。大ベテランも多いこの世界、初の全日本デビュー戦、目標は言うは優しく、実行は難しい「完走」です。


↑黒一色だったテスト用カウルから、レース用カウルに衣装替え中。マシンがチームカラーに生まれ変わると、気持ちもより引き締まります。


↑裕貴選手とメカニックUCGツーショット。
やっべー、ブログに掲載するなら、散髪しときゃ~良かったな~んて今や後の祭り。
髪のボリューム満点で故筑紫さん並のヘアースタイルには自分もびっくり。んなこたぁ、速く走る為だけのこの世界、気にしちゃいられんのです。メカとしてマシントラブル無くゴールまで速く走り切れるマシンを探求し続けます。



ってな感じで、少しは「森のくまさんチーム」の雰囲気が少しは身近に伝わったでしょうか?
絶えず時間に追われ、撮影を記録するのも忘れがちですが、またお伝え出来たらと思ってます。
ガレージUCGにいる時の時間とはまた異なる世界がサーキットにはあります。

レースって、普段の生活の中では本当に興味無かったり無縁な方が大半だと思います。
でも、もしオートバイが好きならば、是非サーキットに観戦に来て見て下さい。限界の走りを間近に見れば興奮する事間違いなし。速く走る為の技術やアイディア、メンテナンス性がどのマシンにも無駄無く凝縮されています。

マシン毎に異なるチームカラーや、一流選手のダイナミックな走り、そして忘れちゃならない、キャンギャルやレースクイーンのお姉様もいらっしゃいます。ふっふっふ


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