最近、三線で練習しているのは『収納奉行(しゅぬぶじょー)』という曲です
「収納奉行」というのは、今でいう税務署の査察官みたいな人で、津堅島へ査察に行く話です
これは長い曲なのですが、歌詞がとても面白いので紹介しますね
島人 「いきごんじゃってる収納奉行は、いつ来るかな、頭達」
島頭 「今日あたり浜比嘉島から見えるだろう」
津堅崖に上って浜の先を見れば、まさに収納奉行がお越しになるところ。
津堅島に着いて、収納奉行がおっしゃるには、
奉行 「今夜は、若くてかわいい子を差し出してくれよ、津堅の頭達」
島頭 「誰を差し出すかな。自分が頼まなきゃ。そうだ、壷抜きカマドちゃんにしよう」
カマドちゃん「ええ~っあたし~、ちゃんとした上着も袴も持ってないし~、こんな服じゃ行けな~い」
島頭 「上着を借りたら行くか?袴を借りたら行くのか?物持ちのおばあさんに借りてこよう」
「素直に応じればお金が儲かる。いやいやするとお尻を打たれるぞ~」
お宿から戻って、5人の美女が嬉しそうにおしゃべりしてる。
カマドちゃん「収納奉行から、とっても素敵な香水をもらったの他にもいろいろ贈り物もらったのよ」
女子1. 「私は、相手のお役人から素敵なスカーフと指輪をもらったの」
女子2. 「私の相手は、貧乏役人だったわあの役立たずがっ」
『収納奉行』 琉球大学琉球芸能研究クラブ発表会(9)国立劇場12.4
いぐましゅる収納奉行いちやめんせが頭の達 今日や浜比嘉から御越し召せん(はーりぬおーやっさー)
津堅バンタに登て浜の先見れば まこと収納奉行や御越し召せん(はーりぬおーやっさー)
津堅島に着きたりば収納奉行のみせぶんに 今日や美童取てくりよ 津堅の頭の達(はーりぬおーやっさー)
収納奉行の美童や誰がなゆが我ん頼ま 津堅神村祝女殿内の壷抜きカマドー小(はーりぬおーやっさー)
・・・・・・続く・・・・
この歌詞、練習しながら笑っちゃうんですよ~
放送禁止にならないのかと思いますが、沖縄言葉で分からないからいいのかな
歌詞を知らないで聞いていると、格調高い曲のようにも聞えますね