sereno

セレーノ
「のどかな」

住宅街の緩やかな坂道を登っていくと
突如現われる真っ赤な門



金沢文庫にある、称名寺を訪ねる



赤門をくぐると、石畳の参道が続く
昭和52年に横浜市電が使っていた敷石をもらいうけたそうだ
何だか昭和にタイムスリップしたみたい・・・



参道には、数件の店が軒を連ねる


どこも、昔からの店構えのよう


おかみさんらしき女性が、のんびりと籠を編むそば屋


ちょっと異色の看板が気になり、奥へ進むと
洞窟のようなCAFE & BAR ENという店があった



残念ながら、夜6時からの営業とのこと
不思議な空間にこころ惹かれる・・・
機会があったら絶対呑みに行きたいお店

突き当たりに聳える仁王門には、鎌倉時代に作られ
関東一大きいと言われる仁王象がある
その迫力はなかなかのもの



そして、庭園に一歩踏み入ると・・・



想像以上の美しさに、思わず息を呑む
浄土式庭園というそうだ


新宮の懐にひっそりと咲くあやめも清楚だ


金堂と萱葺きの釈迦堂


悠々と散歩する鴨
池ではたくさんの亀がひなたぼっこしている
写生を楽しむ人、お弁当をひろげる人
のんびりとした午後の時間・・・


トンネルをくぐると、その先には神奈川県立金沢文庫



6月10日まで開催中の「特別展　金沢文庫の仏像」へ

数ある仏像の中で私の心をとらえたのは
重要文化財　釈迦如来立像（院保作）
穏やかな顔立ちに、心がほぐれる思い・・・

金沢文庫、称名寺・・・その奥深さに感動
ゆっくりと時間をとって訪れたい処だ

お腹もすいたことだし・・・と、参道に戻り
赤門ラーメンよし田に入る

おかみさん一人できりもりしているお店のようだ
メニューは、ラーメン、ワンタンメン、味噌ラーメン等
麺類のみのいたってシンプルなラーメン屋さん

近くに住むおばさんと、常連のおじさんが世間話に
花を咲かせているが、そのうち自然と私もその輪に・・・
「ここから山に登ったらいい」「いやぁ、蛇が出るよ」
「雨上がりじゃなければ大丈夫だよ」なんて話やら
おばさんが昔働いていたケーキ工場の話・・・
大阪の街は怖い・・・
あそこのお寺の奥さんはどうのこうの・・・


（お店から参道を望む）

「じゃあ、また来るね」と言ってから、すでに30分以上は
たっているかと思うのだけど、この人たち大丈夫？

結局、私がお店を出た後も
まだおばさんとおじさんはしゃべっていた・・・


（看板犬のゲン君はずっと昼寝中・・・）

でも、なんだかこの場所心地いい
ちょっと病みつきになりそうだ

＊赤門ラーメン　よし田は、午後3時頃までの営業
月曜・火曜はお休みです

byがん


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