風立ちぬ

宮崎駿監督が、今度こそ本気で引退だと、会見で語ったとか。

まぁ、それなら最後の作品になる事でもあるし、、、と観てきました。

“Le vent se lève, il faut tenter de vivre”

　　　風立ちぬ　いざ生きめやも。。。

生きめやも、の意味が分からなかったりする、古文？とかが嫌いな私（苦笑）
副題の、『生きねば！』とあるように、さぁ、生きるのだ！　生きましょう。。。　なんだろうね。

戦争反対、自然破壊反対。
確か、宮崎監督の映画にはそのテーマが貫かれていると聞いたように思う。
そうなんだろう。

主人公があの、零戦の開発者、ということは否応なく戦争に結び付くのだから。
ラスト近く、廃墟化した場所の、零戦のおびただしい残骸。
一機も帰ってきませんでした。　の台詞。

予告編で、年末公開の『永遠の０』も流れていたので。

去年、新派の『麦秋』を見に行った時にも感じたんだけど、この映画も日本語が綺麗ね。
クチの悪い私なんか、言葉遣いに感心する。

そして、やっぱり絵がすごい。
雨戸を開けて部屋の中に光がはいってくるシーンなんかほれぼれする。

禁煙団体が、喫煙シーンにクレームをつけたというのを知っていたから、自然の流れの喫煙シーンにかえってこちらも意識がいく。
時々、BSで、名画劇場、をやっているけれど、その放映の前に「この映画には不適切な言葉も含まれていますが、そのまま放映しますよ」というような断りが最初に映ったりする。
そんなの、どうでもいいじゃないか、と思う。
時代背景がそうなんだったし、今みたいに嫌煙権、なんて言葉もなかったし、健康にいいとか悪いとか関係なく、大人の象徴として喫煙していた時代は確かにあったんだし。
クレームつけるなら、もっと他にいっぱいあるでしょうに。

なんか小さいなぁ。

ま、思ったほどの感動もなく、ってのが本音で、私やっぱり宮崎作品だとトトロが好き（笑）

でも、テーマ曲は良かったね。
松任谷、ではなく荒井由実。　声も40年前のまま。

エンドスクリーン、最後まで誰一人立たなかったよ。
歌も聴きたかったんだろう。