うちの子が結婚しないので

垣谷美雨　著　　新潮社文庫　　平成３１年　４月１５日　第2刷

これは、タイトルがものすごく引っかかっていて(笑)なかなか手に取れなかったものです。
本の話ではぎりぎり２０代の娘を持つ親が、一人っ子なので自分たちが死んだ後のことを思うとおちおちしていられない、というんで親婚活に奔走する。

うちは息子だけれど、やっぱり私たち夫婦が死んだら、息子はどうなるんだろう？？と考えてしまう。
親婚活がすごく話題になっていた時、私も登録しようかなと思わないでもなかったけれど、ヨメの手配まで親が出るようじゃだめだ、と思っていた。

でもね、この本を読んでいたら、親婚活に参加しないで良かったとしみじみ思ったわ。
たぶん、私はメンタルがやられる。

いいな、と思った娘さんの親御さんには身上書を交換することすらしてもらえなかったり、うまくいって娘や息子がデートまでこぎつけたとしても、やっぱり断られたり、断ったり。。

『ご縁が無かったようでございます』って、相手の親御さんに電話したりされたり。。。

そういうのが続いたら、きっとわたし、立ち直れない。

息子の周りにも、結婚してない子？？が多くてね、ことさら自分（だけ）が結婚してない、できない、と思ってるふうでもないんだよね。
本人は別に結婚してないことに何の不満？も焦りも持ってなくて、世間でいう所の独身貴族生活を謳歌してるし。
あ～困ったもんだわ。

やっぱり、子供を産んで育てて、結婚させて・・・やっとそれで親の役目を終えた、と思うし思われているだろうし。
ま、最近では子供が結婚してやれやれ、と思っていたらすぐに離婚するケースも増えてるけど(笑)
なんだか身につまされる内容でした(笑)

もう私が死んだ後のことを思い煩ってもどうしようもない事だし、ほっとこう。