診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

インフルエンザ、流行しないでしょう!?

2020年11月04日 | 新型コロナウィルス

政府の方針で、この冬のインフルエンザ感染症に対して、10月早々に予防接種を始めるようにと通達がきた。既に例年の同時期に比較して、明らかに全国の発症例が少なすぎることが判明しているにも関わらず、予防接種を煽り、ましてや65歳以上を無料にするなど税金の無駄使いは呆れ返るところである。コロナ感染症のみならず、手洗い、うがい、マスクの装着がここまで定着している今日、インフルエンザ感染が流行するなど想像もできないところである。10月に入って、クリニックは予約でパニックである。冷静さをなくした患者さんが多すぎることに何か嫌気を感じた。薬卸からの納入数は昨年の数を割り当てられるため、早々に不足が生じた。私を含め、職員には回ってこない。もっとも、当初より自分は接種する気はなく、特に気にするほどのことでもないのであるが。2社にどうにかお願いして、100名分(ワクチン50本)を追加納入することができた。発熱を始め、風邪症状を認めても、インフルエンザワクチンさえ接種していれば、コロナ感染だけを考えればいいなどど浅はかな考えを披露する医療関係者がいる。毎年、インフルエンザワクチンを接種しても1割ほどは抗体ができず感染してしまう患者さんがいることを考慮すると、容易にインフルエンザ感染を除外することはできない。無数に存在するウィルスによる風邪なのかもしれない。最近、数名の発熱(37.538℃)を認めた患者さんから電話で問い合わせがあった。発熱、倦怠感を訴えていたが2日ほどの自宅での経過観察を指示したところ、皆 解熱し症状は軽快したとのことで、慌てることはない。職場や家族、友人にコロナ感染者がいなければ感染する確率はゼロに近く、さらにマスクをしていない者との濃厚接触をしていなければコロナに感染する確率は限りなくゼロに近づく。インフルエンザや一般の風邪の場合は、無症状者はいないので咳やくしゃみをする者に近づかなければこちらも感染する可能性はゼロに近い。最近、感染経路不明者が多いなどと発表されているが、以前に比べ、保健所の徹底的な解明努力は低下し、また罹患者も大騒ぎになりたくないので詳細は述べないことが多いようだ。毎日、毎日コロナ感染者の数字を出してはいるが、殆どが軽症、ないしは無症状者である。風邪とどこが違うのだろうか?と感じるところである。本邦の場合、後遺症など殆どないようである。以前にも述べたが、西洋人と同等に考えてはいけないのである。手洗い、うがいを継続し、マスクをしていない者への距離を保ち、濃厚接触さえ注意していれば、どんどん外へ出かければいい。Go To トラベル キャンペーン、凄く良いことだと思う。大歓迎である。


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