診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

免疫の刷り込み(抗原原罪)・・・ワクチン追加接種の無用性

2023年04月29日 | 新型コロナウィルス

最近、診察中にコロナワクチンの 6 回目を接種したと得意気に話される高齢者の方がちょこちょこおられる。『 先生はもう、打たれましたか?』 と聞かれる。『 いえ、私は3回で終了しました。家族もそうしています。』 昨年 3 月までの分として、 8 億 8 千万本以上もアメリカとワクチンの契約をしてしまった日本は、今後も更に追加分の契約を結んでいるようである。次から次へ送ってこられるワクチンを廃棄するわけにもいかず(期限切れで廃棄した分は 30 %もあるようだが)、あの手この手で国民に接種させようとしている。赤ん坊~高齢者まで均等に接種したとしても一人 8 回は接種する計算になるが、当然子供や若者はその手には乗らない。そうすると高齢者はどれだけ打つように仕向けられるのか想像できる。最早、『 本当にワクチンは効果があるのか? 』 と国民は考えているのだろうか。高齢者施設での感染をできるだけ抑えようなどと最優先に何度もワクチン接種をしてきたにも関わらず、クラスター発生が後を絶たない。これだけでもワクチンの効果はないのではと疑うべきではないだろうか。実際、厚労省も昨年 10 月より開始したオミクロン BA 4、 5 対応の 2 価ワクチンを接種しても、オミクロンに対する抗体の出来は想像以上に少ないことを認めている。これは、免疫の刷り込み( 抗原原罪 )といって、ヒトの体が少し異なる変異株に遭遇すると、最初に病原体( あるいはワクチン )に対峙した際に引き起こした免疫反応が起こってしまうことが解ってきたようである。即ち、オミクロン株が進行している今、昨秋に承認されたオミクロン対応のワクチンを初めて打った人には、追加ワクチンの効果はあるが、既に何度も何度もワクチンを打っている人は、従来株対応のワクチンを初回から数回接種しているので、今更オミクロン対応のワクチンを何度打ち続けても効果は非常に低いということである。 5 回もワクチン接種したのに感染してしまった高齢者の方もそこそこおられる。それでもまだ接種をするというのだろうか。それ以上に、感染しても風邪程度の症状しかでないのに何を恐れているのかということの方が問題である。こんな状況で国はまだワクチン接種を勧め( アメリカと契約しすぎた )、ワクチン接種を協力している医療従事者がいる( そこそこの収益が得られる )ことは根底には見えない事実があるからであろう。一日も早くマスクを外し、風邪如きを怖がらない生活を取り戻すべきである。


5月からコロナは5類に

2023年01月27日 | 新型コロナウィルス

コロナは感染症法上、5/8 GW 明けから 5 類に引き下げられるようである。やっとといったところである。一年ほど前にデルタ株からオミクロン株に変わった時点で、毒性(重症化)の劇的な低下を認め、肺炎になり人工呼吸器や ECMO を装着されるようなことはなくなった。当然、オミクロン株感染による二次的でなく、直接的な死亡者も激減してきたわけである。感染のしやすさはこれまでのウィルス感染に比べものにならないほど高いことは事実で、今後も感染しやすいことには変わりはない。オミクロン株に変わる前には、当院の患者さん 3 名が、両側肺炎の重症化でお亡くなりになられ、他 3名が人工呼吸器装着による治療を受けられ回復されたが、オミクロン株になってからは、感染された方の数は圧倒的に増えたものの、95 歳のKさんを筆頭に重症化することもなく発熱、咽頭痛、咳嗽という症状を 35 日間認める程度で回復されている。5 回のワクチン接種を受けた方もそこそこ感染されており、データーは確認していないが、10 月以降のオミクロン株対応ワクチン接種もさほど効果があったとは肌で感じられない。3 回接種しておけば重症化なく風邪程度の症状で済みそうである。インフルエンザとオミクロン株の死亡率を比較すると、ほぼ同等であると報告されている。5 類になればゾーニングもできない手狭な当院でも、診察を行うことができる。2 類である現在、感染者と非感染者を分けて待機する部屋もなく法律上 発熱外来はできず、私が感染( PCR 検査陽性 )した場合、1 週間クリニックを閉めないといけなくなり、350 人ほどの患者さんの従来の疾患の診察、処方が出来なくなるのである。しかし 5 類になれば、その制限なく私が体調不良を訴えない限りは休診することなく診療が続けられる。開業して 22 年になるが、持病の尿管結石発作の激痛で計 2 日急遽休診にしたが、発熱などの症状があっても休診したことはない。濃厚接触の概念から、510 分程度の至近距離の診察でもマスクさえしておれば、感染や濃厚接触にはならない。逆に、患者さんが感染していても同様である。待合室や診察室で感染する可能性は非常に低いのである。今更、オミクロン株に対しての 5 類変更に賛成、反対なんて意味がなく、風邪程度でも罹りたくなければ、最小限の生活圏で過ごせばいいし、感染しても騒がず、風邪の治療(解熱鎮痛剤、咳止め服用)で経過を観るというなら、好きに動けばいいと思う。コロナが発生する以前に、風邪が流行る冬でもマスク、手洗いもせず、感染しても個人の判断で仕事をしたり通学したりしていた時をどう思うかである。オミクロン感染を理解もせず、理解しようとせず、只々連日の死亡者数の発表で怖がっていることに対して、意味を知って考え直す時である。死亡される方の多くはどんな人だと思いますか?


マスクは日本国の民族衣装!?

2022年12月01日 | 新型コロナウィルス

高齢者の患者さんから、『 5 回目のコロナワクチンを打ってきました 』 とか、『 5 回目のワクチン接種券が届いたのですが、打たないといけませんか?』 という質問が毎日毎日診察中にある。所詮、少し強めの喉風邪なので、重症になり得ることも死ぬこともないのでそこを考えて接種するかどうか考えては如何ですかと回答している。少しでも不安なら接種すればいいし、まあ、罹っても風邪程度なら辞めておこうという考えでもよいと思う。それより、見切り発車したこの m-RNA ワクチンを 1 年半ほどの間に4 回も 5 回も打って将来大丈夫か?ということである。この答えは誰も知らない。先の限られた高齢者は良いが、子供や若年者に将来、何らかの障害はでないのかと不安になるが、誰もわからない。6 割以上の国民がワクチンを打てば集団免疫ができ、収束するだの、梅雨や夏はウィルスの感染能力が弱くなるだとか、ウィルスの一般論を得意気に語っていた専門家と言われる者の推測などコロナには全く当てはまらない。私は、ワクチン反対派ではない。コロナが起こりだし肺炎で倒れ、人工呼吸器やECMO を装着された従来株、α 株、δ 株の時は、迷うことなくワクチン接種を勧めたが、最早オミクロン株になってからは、むやみに打つ必要があるのか凄く疑問に感じている。コロナが続く限り、6 回目、7 回目・・・と続いていくのではと思われる。欧米では殆どマスクをしていない。この国だけいつまでもマスクをし続けている。冬季ぐらいは着けても悪くないが、相変わらず広い屋外でも皆着けている。恐らく、この先 3 年も 5 年もいやその先もマスクをし続け、頭に巻かれるターバンがインドや中東のイスラム世界での象徴のように、マスクは日本国の民族衣装として海外では認知されるようになるであろう。なんとも情けない話である。先日、私用があって先輩のクリニックを訪れたのだが、予約制を導入していないこともあって、待合室は立ち見となり混雑。その割には、医師、看護師、事務員は皆マスクの上にフェイスシールドを着け、白衣の上にガウンを着、手には青いゴム手袋をし、受付の所には飛沫予防の為のビニールシートが垂れ下がっていた。『 えっ!2 3 年前にタイムスリップ!? 』 と驚愕してしまった。医者でもこんなに不勉強な人が身近にいるとなれば、一般の人でも未だにコロナを恐れる人がいるわけだと納得した。

 


オミクロン株BA5対応のワクチン開発

2022年09月04日 | 新型コロナウィルス

ピークは終わったとはいえ、いまだ感染者数の多いオミクロン株感染。連日、重症者、死亡者の数を公表しているが、内容が全くわからない。オミクロン株で重症になる ? 死亡する ?  これまでの海外の報告を含め、公表されている数字の内容に疑問を感じる。当院の患者さんはお盆前ほどではないが、相変わらず感染したとのことで診察予約のキャンセルや、診察時にコロナに罹って自宅療養していたとの報告が多い。2 日前の診察でも 85 歳の S さん( 週 3 日、透析を受けておられる )がコロナに罹っていたとの報告を受けた。2 日後、84 歳のご夫人も感染してご夫婦で自宅療養をされていたようである。37.5 38 ℃ほどの熱が断続的に 2 日間続いたが、それ以外は症状なく、ご夫婦とも特にこじれることも無く回復された。これまで国は 4 回目のワクチン接種を CM を使ってまで推奨してきたが、どんどん変異してきたコロナ(オミクロン株)に 2 年以上も前に作ったワクチンが効くはずがない。10 日前に 4 回目を接種した総理大臣自らが感染し、意味のないことを証明した。重症化の予防になる?と訴えているが、3 回接種と 4 回接種では差がなかったとの海外の報告が多い。というより、そもそもオミクロン株で重症化(肺炎に罹患し、人工呼吸器や ECMO を使用する)なんてしない。確かにワクチン接種回数が2回以下の人たちは、オミクロンに罹ると38℃程度の発熱が 4 5 日続いた、咽頭痛が強かったという報告は多いようだが、勘違いしてはいけないのだが、これは重症化ではない。診察中も高齢患者さんはコロナが怖い怖いと言っておられるが、コロナが怖いのでなく、重症化する肺炎が怖いのである。そういう意味でもオミクロンは怖くない。意味のなかった従来型の 4 回目ワクチン接種も、BA1 対応の 2価ワクチンが承認されたため、今月中にそのワクチンに変更し、4 回目ワクチン接種を促すようであるが、実は BA45 対応のワクチンが既に開発され、近々承認されるようである。4 回目を接種するなら、この BA45 対応のワクチンまで待つべきと思われるが、それまでに感染してしまう可能性も高い。しかし、風邪相手にここまでする必要があるのかである。第 7 波はピークを終え、徐々に感染も下火になるであろうことを考えると、今更といったところであるが、3 回目接種として打つのは良いかもしれない。


冷ややかな目で見ています

2022年08月05日 | 新型コロナウィルス

連日 3 5 名程度の患者さんからコロナに感染したので診察の予約をキャンセル・延期してほしいと連絡があります。また、診察中にも『 2 週間ほど前にコロナに感染していました 』 と言われる方も日に 2 3 人おられる。ゴルフ仲間からもプレー前日に熱が出たと連絡が入ったり、車の車検日に担当者が朝から発熱しだしたので延期してほしいなど、私の周囲は感染者でいっぱいである。自分も感染するのは時間の問題と思っている。相変わらず無能なマスコミは、売名行為を目的とした医者を引っ張り込んでコロナの脅威を煽っているが、当院の患者さんや私の周囲の者でオミクロン株で重症化した人など一人もおらず、殆どが一日ないしは二日間 37 38 ℃程度の発熱と、2 3 日程度の咽頭不快、咳で治癒している。風邪以下の症状である。国は 4 回目のワクチン接種の推奨や外出自粛を促しているが、感染予防効果の乏しい 4 回目ワクチン接種をしたところで何の意味もなく、却って知識の乏しい高齢者は 『 4 回目のワクチン接種を済ませたのでもう大丈夫です。』 なんて平気で言ってくる。『 重症化予防のために 4 回目を接種しましょう 』 なんて言われているが、オミクロン株は重症化しない。そもそも、 4 回目接種の意味がないからと医療従事者には接種券を送って来なかったのに、今更、感染者が急増したからと接種券を送ろうとしているが、意味がない。これまでのコロナの流行の状況から判断すると間もなくピークを迎え、徐々に減少していく時期に入るのではと想像される。感染症法 2 類である限る、職場や学校は PCR 検査の結果証明証を要求するため PCR 検査がさらに増え続けることは必至で、いつまで愚かなことをするのかと情けない。今、国がすることは感染症法 2 類を 5 類にし、PCR 検査を有料化することが最優先される。 5 類にすれば証明証など不要で、職場、学校の出欠は自由。医療逼迫なんて表向きなことで、働ける医療従事者も 2 類のせいで、PCR 陽性である限り無症状や軽い発熱程度でも仕事を休まないといけない。今、ここに来て感染拡大を防止する手立ては最早ない。人にうつさない様になんて無理で、風邪がうつることをなぜ恐れる必要があるのか。風邪を引きながら、仕事をしてきたではないか。他人にうつされたからと怒るような人は殆どいなかった。TVでは、『 朝から発熱者の診療で大変です。』 なんて重装備して診療しているクリニックがチラホラ映っているが、私にしてみれば不思議で仕方がない。今日も当院は朝 9 時前から昼 2 時過ぎまで深呼吸もする時間がないほど一般診療で込み入っていた。 3 時からはまた診察が始まり、 5 時で終わる予定が 6 時過ぎまでかかり、診療後は書類整理で 8 時までかかった。発熱者を診察できる余力など全く無く、TVに映るクリニックって日頃どんな診療をしているのかと疑う。もっとも、ワクチンもなく、肺炎~重症化する従来株、α 株、Δ 株の時期に必至で対応されていた医療関係者には頭が下がる思いであったが、オミクロン株になってからも発熱外来を必至でやることには冷ややかな目で見ている。言いたくはないが、発熱外来の届け出をして PCR 検査、診察を行えば、一般診療の患者診察の 4 5 倍の診療報酬が得られる。まあ、発熱外来をしない私が、このような批判をすることは決して褒められたことではないのだが、風邪相手にいつまでもこのようなことをし続けることを否定したいが故である。今、国がやらなければいけないことは、不可能な感染拡大防止を謳うことではなく、5 類に変更し、軽微な感染者を追い求めることをやめることである。