診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

サイレンススズカ

2021年10月17日 | ブログ

今日は、競馬 GⅠ レースの一つ 秋華賞 がありました。生後 3 歳の牝馬限定の最高レベルのレースです。競馬ファンなら注目するレースで、優勝したのは 4 番人気の 『 アカイトリノムスメ(赤い鳥の娘) 』 でした。 1 番人気の 『 ソダシ 』 は、7 6 勝の戦績をもってのレースでしたが、どうしたものか 10 着に沈んでしまいました。この馬は、優秀な競走馬としては非常に珍しい白馬で、大変注目されています。私が競馬に興味を持ち出したのは約 20 年以上前で、当時は阪神競馬場に幼い二人の娘を連れて行ったこともありました。間近で見聞する、第 4 コーナーから直線への馬の真剣な顔と、怒涛の如く駆け抜ける馬群、そしてその芝を蹴散らす凄まじい地響きには胸の鼓動を感じてしまうほどの興奮を覚えます。これはTVでは味わうことのできない醍醐味です。競走馬の名前はカタカナで 2 文字以上 9 文字以下と決まっており、馬名審査をクリアーしての登録になります。私が記憶している面白い名前の馬には、ビックリシタナモー、ロバノパンヤ、オレハマッテルゼ、オマワリサンなどがありますが、調べれば色々出てくると思います。最近は、以前ほど競馬に注目することが少なくなりましたが、平成初期には結構はまり込んでおり、お世話になった馬では名前が好きでついつい賭けてしまう マチカネフクキタル(菊花賞優勝)、牝馬でありながら堂々と牡馬に勝ってしまい、1997 年には年度代表馬(MVP)になった エアグルーブ(オークス、天皇賞優勝)、よーいどんとゲートが開いたとたん、残り距離を考えずに最初から全速力で走り 、2 着以下を大きく引き離して、そのまま優勝してしまう サイレンススズカなどまだまだあります。このサイレンススズカは、あまりの速さで自分の足を粉砕骨折してしまい、失速し途中棄権となり、その場で予後不良と判断され、安楽死させられてしまう運命にあります。あまりにも悲運であったこのレースは、1998年の秋の天皇賞( GⅠ )で、そのまま走れば驚異的な記録がでたであろうレースで、今でも鮮明に覚えています。これからが全盛という時に非常に残念な終わり方をしてしまいました。おそらく、現代の優秀馬をもってしても歯が立たないような、まさに世界一の速い競走馬であったと思います。競馬に興味の無い方も、一度このサイレンススズカという馬を調べてみて下さい。もっと言うなら、この直前のレースである1998年の毎日王冠(GⅡ)は、これまでの競馬界での名勝負の一つ(エルコンドルパサー、グラスワンダーという最強馬とのレース)で、是非、観てもらいたいものです。

 


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