診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

おみくじは 『 大吉 』

2021年01月11日 | ブログ

今年は三箇日に初詣は遠慮した。今日、昼前に小梅の散歩がてら長女と三人(二人と一匹)で近所の神社に初詣に行ってきた。人影もまばらで、初詣とは程遠い光景であった。私は日頃から、これといった事がなくても神社に参ることが多く、手を合わせることで何か安心を得られる気分になる。今日も、特別変わったことを祈願することもなく合掌してきた。受験生やその身内の人たちは、この時とばかりに 『 合格しますように! 』 と必死で神社詣でを行っているようだが、冷静に考えれば、こんなお願いを神さまが聞いてくれるはずがない。100人の合格枠に200人がお願いにきたらどうする? 神さまが選別して合否を決めるとは思えない。こんなお願いは意味がない。合格祈願は、自分の心の中で祈るもので神頼みするものではない。神さまにお願いするなら・・・『 どうぞ、これまで頑張ってきたことが、悔いなく全てを発揮できますように宜しくお守りください 』 であろう。実力以上のものが本番で出ることはない。しかし、実力以下の力しか出せないことはある。そこをお願いするのである。 帰りに恒例のおみくじを引いてきた。『 大吉 』がでた。『 目上の人の思いがけない引き立てで、心のままに整い家内仲良く暮らされます 』 ということである。 誰だろう? 目上の人って? これから一年、この人を探して生活することになりそうである(笑)。 さて、どんな一年になるのだろか?


令和3年  年が明けました

2021年01月06日 | 新型コロナウィルス

コロナで振り回された令和 2 年でしたが、今年はどんな年になるのだろうか。大阪も 1 日での感染者数が 560 人と過去最高の発生数となりました。当院でも遂に感染者が 1 名出ました。先日、ご家族より電話で近日受診の予定でしたがコロナに感染し、ホテル療養をしているとの連絡を受けました。1/6 には大阪労災病院でクラスターが発生(看護師・技師 5 名、患者 17 名)の発表がありました。更に拡大することは必至ですが、上手く食い止めて欲しいものです。今日も診察中に高齢の患者さんの中には、バス旅行を計画しているとか数人で食事に出かけているとか相変わらず他人事のように振舞っている方がおられるのには驚きました。感染を運のように捉えておられるようですが  ・・・ 死にますよ。もはや、70 歳以上の感染者には重症化しても人工呼吸器は装着しないといった病院も出てきているようです。罹ったら病院に入院して治療を受ければいいなどといった時期は終わりました。国のせい、役人のせいでもなく、個々の責任であることを理解できていない。あと 23ヶ月でワクチン接種ができるのですから、もう少しの我慢です。にも関わらず、レストランで食事をする、居酒屋で食事をする、カラオケで気分よく熱唱するなど懲りない人間が多いのには驚きです。普通のレストランでも危ないことを理解していない。・・・ 死にますよ、ご老人。

以下を念頭に入れて頂ければ、不安も払拭した生活が送れると思います。

① 潜伏期間は平均56日(114日)。潜伏期とは、人から感染して発熱など症状がでるまでの期間のことです。② 他人に感染させてしまうのは、症状発生日の2日前の潜伏期からです。要するに無症状で他人にうつす期間が2日間あります。 これらを整理すると、例えば 1/1 に飲食店で感染した場合、症状が出るのは1/67日、しかし自分が感染して無症状である1/45には新たに他人(家族や友人)にうつしてしまっている。PCR検査をして陽性になるのも、この1/4~5ごろからです。逆にいえば、発熱が出だした場合、56日前の自分の行動を確認してみて、感染しそうな場所や対人関係がなかったかを確認すれば、その熱がコロナ関連なのかそれ以外の感冒によるものなのか想像がつきます。感染防止は、これまでも繰り返してきた通り マスク無しの場所や人に接しないこと。飲食前には手洗い・うがいを忘れないこと。これに尽きます。皆がマスクを装着している 3 密やソーシャルディスタンスはあまり意味がなく、神経質になる必要はありません。1.7倍の感染力があるという変異株のウィルスが来ようと関係ありません。対処は同じです。