3月6日 友人に誘われて
ハイキングに宇治方面へ
京阪電車 淀屋橋から中書島下車
京阪宇治線に乗り換えです。
宇治駅下車
ハイキングに出発進行
今日のハイキングの一番の目的は
お墓参り。
京都で生まれた山本宣冶という人の墓前に。
宇治川のほとりにある
「花やしき浮舟園」の若主人で
京都大学出身の生物学者。
昭和の初め
戦争へ戦争へと突き進んでいた
政府に真っ向から反対していた学者。
昭和4年に東京神田の宿舎で
テロリストに暗殺された人。
享年39歳。
宇治の町では毎年彼の命日
3月5日墓地で「山宣墓前祭」が開かれます。
宇治川を渡って
西に歩きます。
琵琶湖から流れる瀬田川が源流の宇治川です。
宇治川と木津川と桂川の三川が合流し淀川となります。
高浜原発が事故を起こすと
近畿の水がめ琵琶湖が汚染され
淀川も汚染されるというわけです。
橋を渡ると
縣神社の大鳥居が見えてきました。
宇治はお茶所
立派なお茶屋さんが並んでいます。
平等院の守り神(総鎮守)である縣(あがた)神社です。
平等院鳳凰堂の南門近く、鬼門にあたるところにあります。
「暗闇の奇祭」で有名な縣祭りは
六月五日から六日未明にかけて行なわれます。
大きな梵天を地元の若者達が担ぎます。
本殿で灯りを消した真っ暗な中で神事が行われ
境内の中は撮影禁止だそうですよ。
練り歩き鳥居をくぐって表に出て、
ブン回しや差し上げなど勇壮に走り回るそうです。
おもしろそうなお祭りですね。
6月8日には「大幣神事」という
伝承九百年祭りが行われます。
災難や疫病が土地に入らないように祈る神事です。
この「大幣殿(たいへいでん)」に
おさめらえているのが
おおきな「大幣」
こんな大きなの見たことがないわ。
この大幣は神馬やお供と一緒に
町の角々で御祓いの儀式をしながら
練り歩きます。
そして大幣殿に戻って
三回転させて地面に叩きつけます。
それから宇治橋まで引きずって走り、
宇治橋の上から角々で祓われた
疫病と共に宇治川に
落とし流します。
町の人々から慕われる宇治の初夏の祭りです。
~縣神社 HPより~
六月八日のお祭りに行ってみたいな。
縣神社を後にして
坂道を登っていくと
小さな茶畑がありました。
さらに登っていくと
高台の住宅地の中に
そのお墓はありました。
墓前で手を合わせ
不戦の誓いをしてきました。
墓の裏には
暗殺の前日に行った
演説の一節が刻まれていました。
「山宣ひとり
孤塁を守る
だが
私は淋しくない
背後には
大衆が支持しているから」
山宣の死後
戦争に突き進んでいった
日本です。
第二次世界大戦では
世界72か国、7割の人が
巻き込まれたといいます。
平和より尊いものはありません。