にゃんわんとおばちゃんの気ままな生活

犬猫好きなおばちゃんのきままな日記

今頃になって、、、初春文楽公演のこと

2018年03月29日 | 大阪文化

 

 

 春爛漫の今日この頃 

季節はさかのぼり初春のお話でございます

世界に誇れる大阪の文化  

文楽の初春公演に行ってまいりました。

 

今回は「竹本織太夫六代目襲名披露」口上ありの

貴重なチケット

しかも応募で当たったのですよぉ~

今年は春から縁起がいいわいなぁ~

 

 

 

 

一部の鑑賞です。演目は

花競四季寿 万才と鷺娘

万才は家々に門松が立ち並ぶ

お正月の風景

新春を祝いながらやってきた

万才の太夫と才蔵

商売繁盛と子孫繁栄を祈ります。

お正月ならではのめでたい演目です。

 

鷺娘

一面の雪景色

深々と雪が降りしきる中

鷺の化身の鷺娘が踊ります。

白無垢の着物で傘を持ち舞うその姿は

幻想的で趣があり見惚れました。

人形遣いは 吉田文昇

 

 

 

 

平家女護島  鬼界が島の段


もとよりもこの島は

鬼界が島と聞くなれば、鬼があるところにて

今生よりの冥途なり~

たとひいかなる鬼なりと、

この哀れなどか知らざらん~


鬼界が島の情景が目に浮かびます。

平家打倒の計画に連座したとして

鬼界が島に島流しされた

俊寛僧都、平判官康頼、丹波少将成経の三人

海女の千鳥と恋仲になった成経

今まさに祝言をあげようとしているその時に

都から御赦免船が到着します

しかし俊寛だけは赦免になりませんでした。

 

 悲嘆に暮れる俊寛に

平重盛の計らいで

途中までは船に乗ることを許されます。

喜んで船に乗り込む三人

 

関所の通行切手は三名しかありません。

海女の千鳥は乗船する事が許されませんでした。

命を絶とうとする千鳥

 

そこで俊眼 男気発揮

 

千鳥と成経の恋を成就させるため

自らの意思で島に残る事となりました。

海原を見渡せる岩場に登り

小さくなる船を見送る俊寛

 

「名残り惜しやさらばや」というより他は

涙にて、船よりは扇を上げ陸よりは手を上げて

「互いに未来で、未来で」と

 

男泣きで手を振り叫ぶ俊寛 

「呂太夫!」

と昨年六代目の重責を襲名した豊竹呂太夫の

熱演にかけ声がかかりました。


この作品は

 1719竹本座で初演された

近松門左衛門作の人形浄瑠璃で人気のある作品。

 

 

 

 

めでたいお正月公演に花を添える

黒門市場からのにらみ鯛

 

 

 

 

 

大正、昭和の文楽を代表する太夫の

「八代目竹本綱太夫の五十回忌追善法要」です。

それにちなんで企画展示

「八代目竹本綱太夫・六代目竹本織太夫」が

開催されてました。

 

 

 

 

綱太夫のラジオやレコードの吹き込みなども聴けました。



 

 

 八代目綱太夫のご子息豊竹咲太夫が

追善の口上をつとめ

そして、咲太夫の門弟豊竹咲甫太夫が

綱太夫のゆかりの名跡 

前名である竹本織太夫を襲名しました。

 

文楽の襲名披露は

襲名するご本人が全くしゃべらず

口上の間ずっと手をついて頭を下げています。

これが歌舞伎と違ってなんとなく奥ゆかしいです。

 

一部の最後の演目

摂州合邦辻

襲名した竹本織太夫の熱のはいった

浄瑠璃語りが素晴らしく

「よっ! 織太夫!!」と縁起のいい

声がかかりました。

張りのある熱のある語りで素晴らしかったです。

 

 

 

 

ご祝儀の披露も

小泉進次郎さんからのご祝儀もありましたよ

 

 

 

 

今は、舞台上にスクリーンで

字幕が導入されてとてもわかりやすくなりました

 

 

 

 

 

文楽床本が二行ずつ

字幕スーパーで映し出され

初心者にはわかりやすくなりました。

床本見なくてもいいので

舞台に集中できます。

 

 

 

 

文楽劇場2階ロビーに展示されてるお人形

 

 

 

 

義経千本桜の静御前

 

 

 

 

美しいですね。

 

 

 

 

後ろ姿も美しい。

 

 

 

野崎観音のお染

 

 

 

 

 

何度見てもあきません

 

 

 

 

見応えある初春文楽公演でした。

 


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1 コメント

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Unknown (りず)
2018-06-18 09:41:03
大きな地震が起こってしまいました
ご無事でしょうか
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