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TOEIC150点アップ実況中継

ある大学で50名の学生にTOEIC講座を担当。たった15日の講座で平均150点の成績upを果たした。その学習法を実況中継

[1] こんな簡単な英語のしくみ その1

2006-04-17 09:51:59 | こんな簡単な英語のしくみ

日本で、TOEIC試験を受ける人は年間延べ1,500万になるということです。そして彼らが挑んだ成果がアジア32カ国中、31位。この結果は「日本の英語教育に問題があるのではないか?」と、ある英語教育専門のメーリンクリストに投稿したら、おもしろい返答が戻ってきました。「日本人の受験者数が多いから、つまり猫もしゃくしも受けているから平均点が下がっているのだ」と言うのです。しかしそうでしょうか、受験者数というものは、おのおのの国の人口比や英語に対する関心度で語れるものです。したがって簡単に「日本人だけが」「多くの人が受験するから」というのは、まったく的が外れた意見です。

そもそも、中学、高校で6年間、大学で4年間、あるいはそれを経て駅前留学をしたり、あるいは語学留学をしたりする人は多いのが現実です。それでもこの「アジア諸国31位」はこの数年維持し続けている、その原因は何なのか、それこそが問われるべきです。
しかも、現場で教えてきた私個人の意見では、生徒たちの英語力は年々下がっていると実感しています。もちろん以前の読解を中心とした英語教育がよかったと言いませんが、「話せる英語教育」ということで、AET(ネイティブによる学習)を増やしたり、あるいは教科書を改訂したりといった結果が、より英語力を低下させているのです。

英語が国際語となっているのは、単に英国やアメリカが経済的、政治的、軍事的な強国というだけではありません。それは英語ほどシンプルで合理的な言語はないからです。

私はここでは、一般的な「日本人の英語音痴の原因」について述べるつもりはありません。ここで述べたいのは、皆さんが学校時代に受けてこられた文法、そしてTOEIC試験のための市販の文法書にある文法についてです。
すべてではありませんが、だいたいこれらの文法書は、5文型から始まり、現在形、過去形、未来形、進行形、受身形、完了形、不定詞、動名詞、分詞構文、関係代名詞などと進んでいきます。そして皆さんは、その一つ一つを説明とともに、あげられた文例を確認し、覚えていく、そんな学習をしていると思います。
ここで注目していただきたいのは、これは高校や大学の受験でもそうだったということです。そしてTOEIC対策用の文法書では、その文例がTOEIC試験用のものに変わっているだけのものであることに注目してください。あるいはもっと言えば、このような学習をしていてもなかなかスコアアップがはかれないのだとしたら、そろそろ学習法を変えてはどうかということも考えてください。

私は、この学習法を「学習者を虫扱いをする」ものだと考えています。つまり一つ一つの文法事項を虫みたいに学習していつまでも決して英語といものの「全体像」や「英語の発想を教えない」教え方なのです。逆に言えば、教える人がこの「英語の全体像」や「英語の発想」を知らないとも言えます。彼らは個別の文法事項を虫みたいに学習し、しかもそれでも一応は「成功者」になった人たちだとも言えます。しかしこのことは例えば、TOEIC試験で700点前後がとれるとされている高校の英語教師が「英語を自由に話せない」という現実につながるのは一体何なのでしょうか。

大切なのは、学習者がまず「英語ということばの全体像や英語の発想」を見ること、つまり虫ではなく、鳥になって全体像をとらえることです。これは個別の文法事項ではなく、英語ということばのことです。このことばとしての英語の全体像が身についていれば、個別の学習において「今、どこの学習をしているのか」が実感することもできるし、あるいは比較したり、しかもそれをもっと拡大していく学習が可能となるのです。

手前味噌になりますが、私がたった15日間、数十時間で平均点を150点にスコアアップさせているのは、言うまでもなく生徒たちにこの「英語のことばとしての全体像」を見せているからに他なりません。しかも彼らが私の手から離れても、着実にスコアアップしていくのは、英語が文法ではなく、ことばとして身についたからです。

さて前置きが長くなりました。ここでその文法事項ではない、ことばとしての英語の全体像の一端を紹介しましょう。
この全体像を紹介するための、キーとなるのは「ことばの抽象化」です。これは日本語にも同じ発想があり、例えば、「英語を話します」という具体的な表現を「英語を話すこと」と抽象化する表現法です。
以下、左にあげた項目は私が提唱する学習法、右の事項はいわゆる文法用語です。
英語では、この「英語を話すこと」にまつわるフレーズはたった3つです。つまり銅の原形で始まる原形動詞フレーズ、動詞のing形で始まるing形動詞フレーズ、そして動詞のed形で始まるed形動詞フレーズ、このたった3つです。

 (1) (to)+原形動詞フレーズ          (to)不定詞
  (a) 名詞として使う           to不定詞の名詞的用法
    1).主語として
      To speak English is easy.   to不定詞
      英語を話すのは簡単です
      It is easy to speak English.  仮主語It~to不定詞の構文
      英語を話すのは簡単です
    2).補語(VC感覚)として
      My wish is to speak English.  to不定詞の補語用法   
      私の願いは英語を話すことです   
      目的語の補語(VOC感覚)として
      I want you to speak English.  want+人+to不定詞
      私はあなたに英語を話してもらいたい
      I heard her speak English.   知覚動詞+人+原形不定詞
      私は彼女が英語を話しているのを聞きました
      Let me speak English.     使役動詞+人+原形不定詞
      私に英語を話させてください

    3).目的語(VO感覚)として
      I can speak English.      助動詞+原形の動詞
      私は英語が話せます
      I want to speak English.    to+不定詞
      私は英語を話したい
      
  (b) 形容詞として使う
    1).限定用法として
      Give me something to drink.   to不定詞の限定用法
      何か飲み物をください
    2).叙述用法として
      You are to speak English.    be toの構文 命令
      あなたは英語さなければならない
      I am going to speak English.   be going toの構文
      私は英語を話すつもりです
  (c) 副詞として使う
      I came here to speak English.  to不定詞の副詞的用法、目的
      私は英語を話すためにここに来ました

 (2) ing形動詞フレーズ      動名詞、現在分詞
  (a) 名詞として使う
    1).主語として
      Speaking English is easy.    動名詞主語用法
      英語を話すのは簡単です
      It is fun speaking English.   仮主語it~動名詞
      英語を話すのは楽しいです
     *形容詞として使われる場合
      This is a sleeping bed.     動名詞の限定用法
      これは眠るためのベッド(寝台)です
      She is a dancing girl.  動名詞の限定用法
      彼女は踊るための女の子(踊り子)です
    2).補語(VC感覚)として
      My hobby is speaking English.  動名詞
      私の趣味は英語を話すことです
      目的語の補語(VOC感覚)として
      I heard her speaking English.  知覚動詞+人+現在分詞
      私は彼女が英語を話しているのを耳にしました
    3).目的語(VO感覚)として
      I enjoy speaking English.    enjoy+動名詞
      私は(いつも)英語を話して楽しみます
    4).前置詞の目的語に使って
      She is proud of speaking English.  前置詞+動名詞
      彼女は英語を話すのを自慢しています
  (b) 形容詞として使う          
    1).限定用法として
      She is a dancing girl.     現在分詞の形容詞的用法
      彼女は踊っています
    2).叙述用法として
      I am speaking English.     現在進行形、be+現在分詞
      私は英語を話しています
  (c) 副詞として使う
      Walking along the street, I met her. 分詞構文
      通りを歩いているときに、彼女に会いました

 (3) ed形動詞フレーズ
  (a) 名詞として使う
    1).目的語(VO感覚)として
      I have never spoken English here.   現在完了形
      私はここでは一度も英語を話したことがない
  (b) 形容詞として使う
    1).限定用法として
      She is an invited guest.     過去分詞の限定用法
      彼女は招待客です
    2).叙述用法として
      She is sometimes invited to the party.     受身形
      彼女は時々パーティーに招待されます
  (c) 副詞として使う
      Invited to the party, she was pleased.  分詞構文
      パーティーに招待されたので、彼女は喜んだ

どうですか? 英語は涙が出るくらい合理的なしくみを持っていることがわかっていただけるでしょうか。「英語を話すこと」といった行為が名詞として使われるなら、それが主語や補語や目的語となるのは当たり前です。あるいは元々形容詞には限定用法と叙述用法がありますが、それが動詞のフレーズとなっても当然のことです。
基本のしくみさえ、頭に整理された状態で入っていたら、ことばであるから多少の例外があっても、それを基本にして展開させていく、これが最も効果的で、効率的な学習法なのです。
このブログの文法「文法応用 語彙問題」の説明はこの順序で行なっています。

TOEIC試験実況中継について

2006-04-11 11:48:58 | TOEIC試験実況中継について

私は、長年予備校で教え、現在は大阪府の外郭団体である大阪府経営合理化協会からのTOEIC試験対策の講師をしています。様々な大学に派遣されてTOEIC試験対策講座を担当していますが、学生たちが四苦八苦している様子を見るにつけ、彼らのスコアアップに努力してきました。
そんな中、大阪にある、ある大学で講座を担当し受講生が45人程度でしたが、たった15日、1日に3時間教えて、直後に行なわれたTOEICの本番テストで平均点で150点のスコアアップを獲得させることができました。彼らのスコアーはだいたい200点の後半から、500点前後でした。
講座の終了後には、彼らからアンケートをとりますが、もちろんこの段階では本番テストを受けていないのですが、彼らの多くは「やっと英語というものがわかった」、「イディオムって丸暗記ではないのですね」、あるいは「これでこれからのTOEIC試験への展望ができた」といった感想を寄せてくれました。
もちろん私が担当したすべての大学で、150点のスコアアップという成果を得たということではありません。しかし私が担当した学生たちの大部分がある程度のスコアアップを果たし、何よりうれしいことに、口々に「これで英語が話せる」といった感想を得ていることです。

私は、教育文法こそが「日本人を英語音痴にしている元凶だ」と考えます。あれだけ学校時代に英語を学んでいながら、ちょっとしたことも英語で話せないというのはまったく異常なことです。文法的に少しは間違っていても言いたいことは言えるやはり英語を第二言語とする人たちと比べたら、まったくおかしなことだと思います。

私が講座を担当するときは、いつも学生たちに言うことがあります。それは「まず、君たちが学校時代に学んだ読解のための文法理論(教育文法)は捨てなさい」ということです。英語は英語の発想でとらえないといつまでも、スコアアップなどできません。私が提唱するファンクションメソッドは、「あくまでも行為や状態をひとまとまりのものとしてとらえなさい、と言うことです。この視点を持つことによって、英語の発想を身につけることができるし、重要なことはそれが「ことば」として定着・蓄積できるということです。

かつて教えた学生が今でもメールをくれることがあります。もちろん海外に駐在したり、社会人として活躍していますが、彼らの中には、その後のTOEIC試験のスコアを誇らしげに報告してくれるものがいます。英語というものに対する「取り組み方」、あるいは「しくみ」を理解したら、新たに覚えたことばがどんどん自分の言葉として定着・蓄積していくものだということを彼らは体験したと言えるでしょう。

私の指導法の特色の一つは、学生たちに「どれだけ多くの文例体験させるか」ということです。例えば、「これらの動詞は、動名詞を目的語をとる」と説明し、finish, enjoy, give upなどとあげ、文例を2、3あげて後は「自分で学習しなさい」ということは、ほとんど効果がありません。そう教えたところで、彼らは文法書を見たり(これでもあげられている文例は少ない)か、辞書で見ることくらいです。しかし私は、それではいつまでも効果がないと思います。中途半端な学習はいくら続けても中途半端なものです。少し手前味噌になりますが、私は、私が制作したEnglish Trecking教材からその部分をプリントアウトし、宿題として生徒たちに渡しています。このことは、イディオムの学習でもまったく同じです。come outならcome outの50くらいの文例をプリントアウトしています。

私にとって理想的な学習法は、PCを利用することによってとっさに様々な文例を目にしたり、プリントアウトできることです。私とPCとの付き合いは、まだ8ビットのPCで、PCには漢字も出ない、プリントアウトはカタカナの時代でした。その時代からPCによる学習の完成を目指してきました。

それが今、ブログによって「実況中継」が可能となったことをとてもうれしく思います。



WORD BUILDING [1]

2006-04-11 10:20:09 | 文法基本・語彙問題・正誤問題

■WORD BUILDING [1] 形容詞を作る

動詞や名詞にfulやlessを付けると形容詞になる場合があります。fulの意味は「いっぱいだ」「満ちている」、lessは「欠けている」という意味です。

  use   → useful    → useless
  power  → powerful   → powerless
  care   → careful   → careless
  doubt  → doubtful   → doubtless
  thought → thoughtful  → thoughtless
  pain   → painful   → painless
  hope   → hopeful   → hopeless
  help   → helpful   → helpless
  spoon  → spoonful
  mouth  → mouthful
  wonder  → wonderful
  thank  → thankful

他にも、yやicやalなどを名詞に付けて形容詞にするものもあります。yは「~模様だ」「~っぼい」、icは「~的だ」「~に関する」、alは「~の性質を持っている」などの意味です。

  rain → rainy    cloud → cloudy
  snow → snowy    sun  → sunny
  sleepy → sleepy  friend  → friendly

  base  → basic   hero  → heroic  academy → academic

  form → formal   try  → trial   politics → political

また、形容詞の中にはim, in, unを付けて、反意語をを作ることがあります。これらは英語の造語法ですが、私たちにとっても増語法となります。

  (imをつけて)
   patient → impatient  perfect → imperfect
   polite → impolite   possible → impossible

  (inをつけて)
   active → inactive    considerate → inconsiderate
   efficient → inefficient  elegant   → inelegant

  (unをつけて)
   available → unavailable  comfortable → uncomfortable
   conscious → unconscious  clouded   → unclouded
   lucky   → unlucky    happy    → unhappy
   necessary → unnecessary  reliable  → unreliable
   spoiled  → unspoiled  

新TOEIC試験とは

2006-04-11 08:35:56 | TOEIC試験実況中継について

新しいTOEIC試験について

(財)国際ビジネスコミュニケーション協会のHPをごらんください。
サンプルも入手できますよ。
http://www.toeic.or.jp/toeic/new/

第122回公開テスト(2006年5月28日実施)よりTOEIC(R)テストをリニューアルされます。
※新TOEICテストの団体特別受験制度(IP:Institutional Program)におけるご利用は2007年度以降になるということです。

以下は、(財)国際ビジネスコミュニケーション協会のHPからの抜粋です。

新TOEIC(R)テストに関する問題形式の変更点

リスニング セクションの変更点
 1. 新TOEICテストではパート1の写真描写問題を削減。
 2. パート3、パート4の設問の音声化(テープによる読み上げ。設問は印刷もされている)。
 3. パート3、パート4では各会話やトークなどに対して設問を3問ずつ設定。
 4. 米国・英国・カナダ・オーストラリア(ニュージーランドを含む)の発音を採用。各発音の出題の割合は25%ずつ。

リーディング セクションの変更点
 1. 現行TOEICテストのパートVIを削除。*今まであった誤聞訂正問題が削除されます
 2. 新TOEICテストのパート5は短文の中の空所に単語を補充。パート6では長文の中に複数ある空所に単語を補充。
 3. 新TOEICテストのパート7では2つの文書を読んで設問に答える問題を追加。

これまでと同じ点
 1. 問題はリスニングセクション(45分間・100問)と、リーディングセクション(75分間・100問)からなり、2時間で200問に答えます。
 途中、休憩はありません。
 2. リスニングセクションはテープに吹き込まれた会話やナレーションを聞いて設問に答えます。リーディングセクションは印刷された問題を読んで設問に答えます。
 3. リスニング5点~495点、リーディング5点~495点、トータル10点~990点のスコアで5点刻みで表示します。
 4. テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。
 5. マークシート方式の一斉客観テストです。
 

写真描写問題について その7 一般動詞のもの

2006-04-11 08:18:54 | 写真描写問題 実況中継

[7] 一般動詞現在形の文例
写真描写問題の基本はbe動詞の文にあります。しかし一般動詞を使った文もけっこう登場し、それも少しむずかしい動詞を使ったものが多いです。

 (ひと主語のもの)
  (1) The man has his hands at his side
    男性は手を脇腹に当てている
  (2) The child has her hand on her head.
    子どもは頭に手を乗せている
  (3) The woman has black pads on her knees.
    女性はひざに黒い当て物をしている
  (4) They have an exhibition inside.
    彼らは屋内で展示会を開いている
  (5) The tourist stands by oneself.
    旅行者が一人で立っている
  (6) She utilizes a fax machine.
    彼女はファックスの機械を利用している
  (7) She inserts data through a keyboard.
    彼女はキーボードでデータを書き込んでいる
  (8) She manipulates a computer mouse.
    彼女はコンピュータのマウスを巧みに操作している
  (9) He possesses a soccer ball on a playground.
    彼は運動場でサッカーボールを持っている

 (もの主語のもの)
  (1) The van has two flat tires.
    バンは二つのタイヤがパンクしている
  (2) The birches have no leaves.
    かんばの木には葉がない
  (3) The bus has two stories.
    そのバスは2階建てだ
  (4) The pier has many sturdy ships.
    桟橋には頑丈な船が多数係留されている
  (5) The museum has many attractions.
    美術館には興味深い展示品が多数ある
  (6) Flowers adorn the wall engraved with words.
    言葉の刻まれた壁に花が飾られている
  (7) Flowering shrubbery inhabits the garden.
    花の咲いている低木の植え込みが庭に存在している
  (8) The stairs curve to the right.
    階段は右側に曲がっている
  (9) The stairs lead to the kitchen.
    階段は台所に続いている
  (10) The stairs lead up to three doors.
    階段が3つのドアに続いている

写真描写問題について その6 動詞seem

2006-04-11 07:30:29 | 写真描写問題 実況中継

[6] 動詞seemを使った文例
seemは、「推測」を表し、「~そうだ」「~のようだ」といった意味で使われます。
写真を見て、事実はどうかわからないが、「~そうだ」と推測する場合に使われます。原則として「seem to+原形動詞フレーズ」のパターンで使われますが、形容詞や名詞の場合は(1)(2)や(4)のようにto beが省略される場合が多いです。

  (1) The baby seems (to be) afraid.
    その赤ん坊は怖がっているようだ
  (2) The baby seems (to be) asleep.
    その赤ん坊は眠っているようだ
  (3) He seems to be in pain.
    彼は苦しそうだ、痛そうだ
  (4) He seems (to be) a photographer.
    彼は写真家のようだ
  (5) It seems to be cold out there.
    外は寒そうだ

以下は、There is(are) ~の文が、seemに変わった文例です。
  (6) There seems to be a boat on the lake.
    湖上にボートが浮かんでいるようだ
  (7) There seems to be environmental destruction.
    環境破壊があるようだ
  (8) There seems to be a bridge on the rivers.
    川に橋が架かっているようだ
  (9) There seems to be an old castle in the town.
    その町には古い城があるようだ
  (10) There seems be no clouds in the sky.
    空には全然雲がないようだ

以下は、seem toが進行形を導いているものです。
  (11) The woman seems to be acquiring fresh fruit from a vendor.
    商人から新鮮な果物を買っているようだ
  (12) The woman seems to be admiring the sculpture.
    彫刻をほめたたえているようだ
  (13) The man seems to be adjusting the passenger's seat belt
    乗客のシートベルトを調節しているようだ
  (14) The woman seems to be baking cookies
    クッキーを焼いているようだ
  (15) The insect seems to be living.
    この虫は生きているようだ
  (16) They seem to be talking about the picture.
    彼らは絵のことを話しているようだ
  (17) They seem to be enjoying a get-together at home.
    みんな家で集まりを楽しんでいるようだ

以下は、seem toが受身形を導いているものです。
  (1) The man seems to be drawn in the water.
    水中でおぼれているようだ
  (2) They seem to be absorbed in their work.
    彼らは仕事に没頭しているようだ
  (3) The woman seems to be seated.
    その女性は座っているようだ
  (4) They seems to be seated around a table.
    テーブルを囲んで座っているようだ

写真描写問題について その5 There is(are)の例

2006-04-10 18:29:07 | 写真描写問題 実況中継

[5] There is(are)~の出題例
先に登場した以下の文はある主体がどんな位置関係にあるかを表現したものです。

   The man is (sitting) on the bench.
   その男性はベンチにいる(座っている)
   The store is (located) by the river.
   その店は川のそばにある(位置している)

一方、Thereを使うと、「ほらそこ」といった意味となり、その具体的な位置関係はon the bench とかby the riverなどのように後ろで説明されます。
つまり「ほら男性が一人いるよ、ペンチに(座っているよ」とか、「ほら店が一軒あるよ、川のそばに」といったイメージです。この場合、「ほら」と強調するからbe動詞が主語の前に置かれます。

   There is a man (sitting) on the bench.
   その男性はベンチにいる(座っている)
   There is a store (located) by the river.
   その店は川のそばにある(位置している)

  (1) There is a cat on the sidewalk.
    歩道にネコがいる
  (2) There are a number of passengers on the boat.
    船には非常にたくさんのお客さんが乗っている
  (3) There is a swan on the lake.
    湖に白鳥が浮かんでいる
  (4) There is a phone on the desk.
    机の上に電話がある
  (5) There are few people on the boat.
    ボートには人がほとんどいない
  (6) There are no women in the room.
    部屋には女性が一人もいない
  (7) There are some boats on the pond.
    ボートが数隻池に浮かんでいる
  (8) There are three people swimming in the pool.
    プールで3人泳いでいる
  (9) There are three doors to the basement.
    地下室に通じるドアが3つある
  (10) There is a gate in the fence.
    垣根に門がある
  (11) There is a motorcycle race.
    オートバイレースが行なわれている
  (12) There is smoke in the air.
    空中に煙がたなびいている


ここでも方位語が活躍しますが、本当にむずかしいのは日本語と英語の発想がこちなることから、(11)の例では「行なわれている」とか、(12)の例では「たなびいている」といった意味となることです。

写真描写問題について その4 方位語の例

2006-04-10 17:32:27 | 写真描写問題 実況中継

[4] 方位語のフレーズでの出題例
方位語とは、方位副詞と前置詞を含めたことばです。TOEIC試験問題のすべての出題形式で問われるのがこの方位語で、これをしっかり身につけなければスコアアップは望めません。例えば、ここでは具体的な位置関係を表すものしかあげていませんが、The man is on the phone.(電話をしている)といった例を出すまでもなく、方位語は様々に使われます。
また、atやonを単に「~に」とか「~の上に」と安易な日本語訳をつけて意味をとらえるのではなく、例えばatは「一点」を表すから、at table(食事中だ)とか、at work(仕事中だ)との意味になったり、onは「密着・継続」を表すから「電話中だ」と言った意味となるとイメージすることが大切です。
また英語には次のようなしくみがあることにも注目すれば、だいたいの意味はとれると思います。sittingが「座っている」との意味だとわからない人はいないと思いますが、たとえsittingがわからなかっても「ベンチにいる」という意味はとれるものです。逆に受身形ではどうでしょうか。

   The man is (sitting) on the bench.
   その男性はいる(座りながら)ベンチで
   The store is (located) by the river.
   その店はある (位置して) 川のそばに

 (ひと主語のもの)
  (1) at the (steering) wheel of the automobile
    自動車を運転している
  (2) at the door of the train
    列車の入り口にいる
  (3) at the door of the train
    列車の入り口にいる
  (4) almost at the bank
    銀行のすぐそばにいる
  (5) be at the sink
    シンク(流し)台のところにいる
  (6) by the bridge
    橋のそばにいる
  (7) under the machine
    機械の真下にいる
  (8) under the taxi
    タクシーの下にいる
  (9) in front of the machine
    機械の前にいる
  (10) in the office 「inは「範囲内」を表す
    オフィスにいる

 (もの主語のもの)
  (1) The feet are against the wall.
    両足は壁に向かっている
  (2) The flags are around the posts.
    旗は柱の回りにある
  (3) The balcony is at street level.
    バルコニーは通りと同じ高さにある
  (4) The deal is at a restaurant.
    その取引はレストランで行われている
  (5) The flags are at the bottom of the poles.
    旗は竿(さお)の最下部にある
  (6) The columns are at the top of the steps.
    柱列は階段の上にある
  (7) The sign is below the machine.
    表示は機械より低い位置にある
  (8) One suitcase is beside the porter.
    スーツケースがポーターのそばにある
  (9) The chair is between the two floor lamps.
    椅子は2つのフロアスタンドの間にある
  (10) The round is by the stone.
    丸いものは石のそばにある


具体的な位置関係を表すために使われる方位語のフレーズは、写真描写問題だけではなく、心理的なもの、類推(メタフォー)として日常会話に多用されます。
よく使われる方位語は数少ないので、ひとつの方位語に焦点を当てて守備範囲、応用範囲をぜひ身につけてください。

写真描写問題について その3 受身形の例

2006-04-10 17:22:41 | 写真描写問題 実況中継

[3] 受身形での出題例
受身形もbe動詞が使われ、もちろん「存在」を表します。進行形は「~のしながらの存在だ」となりますが、受身形は「~されている、~された存在だ」ということになります。ただ、注意したいのは下にあげた「おぼれている」「没頭している」「座っている」といった例を出すまでもなく、受身形はいつも「れる、られる」のイメージではないことです。やはりここでもdrawn in the waterと音声が流れたら、「水中で溺れている」といったイメージをふだんから頭に思い浮かべることです。
   The man is drown in the water.
   その男性は存在する 水中で溺れながら

「存在する」との意味を付けていますが、ようするに「いるんだ」といつたイメージでとらえてください。
また、もの主語の場合は(8)のように主体(主語)も付け加えています。これは人が主体になる場合と比べて、主体と動詞フレーズの結びつきが大きいからです。

   One's backpack is slung over one's shoulder.
   リュックサックは肩に担がれている

(ひと主語のもの)
  (1) drawn in the water
    水中でおぼれている
  (2) absorbed in one's work
    仕事に没頭している
  (3) seated
    座っている
  (4) seated around a table
    テーブルを囲んで座っている
  (5) seen except two golfers (Not a soul is to = can be seen)
    二人のゴルファー以外人っ子一人見えない
  (6) engaged in maintenance work on the bicycle
    自転車の点検作業をしている
  (7) worn out
    疲れ切っている

 (もの主語のもの)
  (1) One's backpack is slung over one's shoulder.
    リュックサックは肩に担がれている
  (2) The bicycle is broken.
    自転車は壊れている
  (3 The cafe is closed.
    喫茶店は閉まっている
  (4) The toy shop is closed.
    おもちゃ屋さんは閉まっている
  (5) The laundromat is closed.
    コインランドリーは閉まっている
  (6) The walk is covered with stones.
    歩道は石でおおわれている
  (7) The steps are covered with ice.
    階段に氷が張っている
  (8) The doors are covered with blinds.
    ドアがブラインドで覆われている
  (9) The man's shorts are checked.
    この男性の半ズボンはチェツク模様だ
  (10) The doors are covered with blinds.
    ブラインドで覆われている
  (11) The walk is cracked.
    歩道にはヒビが入っている
  (12) The lanes are very crowded.
    レーンはとても混雑している
  (13) The market is very crowded.
    市場はとても混んでいる

以下の文例は、「今、~されているところだ」の意味を表します。
「be動詞+being+ed形動詞フレーズ」のパターンとなります。
  (1) The garage is being constructed.
    ガレージは建設中です
  (2) The cart is being attached to the horse.
    馬車が馬につながれているところだ
  (3) The cows is being milked.
    牛は乳を搾られている
  (4) The road is being repaired.
    道路は修繕されている


この受身形での出題される動詞フレーズもけっこう限られています。

写真描写問題について その2 進行形の例

2006-04-10 17:09:16 | 写真描写問題 実況中継

[2] 進行形のパターンでの出題例
以下にあげたものは、私がTOEIC講座で使っている文例です。主体(主語)がどんなものでも、その状態、つまりここでは進行形ですから「~しながら」といった意味となります。

  例 The man is acquiring fresh fruit from a vendor.
   その男性は存在する 商人から新鮮な果物を買いなから

  (1) acquiring fresh fruit from a vendor
    商人から新鮮な果物を買っている
  (2) admiring the sculpture
    彫刻をほめたたえている
  (3) adjusting the passenger's seat belt
    乗客のシートベルトを調節している
  (4) attending a party
    パーティーに出席している
  (5) baking cookies
    クッキーを焼いている
  (6) bending over the sidewalk
    歩道にかがみ込んでいる
  (7) blocking the door
    ドアをブロックしている
  (8) boarding the helicopter
    ヘリコプターに乗ろうとしている
  (9) building a fence
    垣根を作っている
  (10) building with wood
    木で造っている
  (11) camping beside the truck
    トラックのわきでキャンプしている
  (12) carrying a watch case
    懐中時計の側(がわ)を持っている
  (13) carrying a shopping bag
    ショッピングバッグを持って歩いている
  (14) carrying one's bike
    自分の自転車を運んでいる
  (15) changing the oil
    オイル交換をしている
  (16) chasing each other (They are)
    追いかけっこをしている
  (17) chatting with two women
    二人の女性とおしゃべりしている
  (18) chopping wood for a fire
    火にくべるために薪を割っている
  (19) cleaning the blinds
    ブラインドの掃除をしている
  (20) climbing in to the truck
    トラックに乗ろうとしている

  carry a bag        バッグを持ち運ぶ
  carry a bag on one's back 袋を背中に背負う
  carry a bag on one's shoulders 袋を肩に背負う
  carry a book under one's arm 本を小わきにかかえて行く
  carry a child on one's back 子供をおぶって行く
  carry an umbrella      傘を持ち歩く
  carry cement up on one's back 背中にセメントを背負って運ぶ
  carry stones        石を運ぶ

(もの主語のもの)
  (1) The car is approaching the toll booths.
    車が料金所に入ろうとしている
  (2) The flowers are blooming,
    花々が咲いている
  (3) The flags is blowing in the wind.
    旗が風になびいている
  (4) The wind is blowing the building.
    風が建物を吹きつけている
  (5) The poles are bouncing around.
    ポールが揺れ動いている

「対策はこうだ」と言っても、現実にどれだけの出題例を効果的に学生たちに示せるか、教える立場の人間にとっての課題です。でもこの写真描写問題に登場する動詞は、はっきりと人などの動きを表すものに限られているので結構限られています。