[4] 方位語のフレーズでの出題例
方位語とは、方位副詞と前置詞を含めたことばです。TOEIC試験問題のすべての出題形式で問われるのがこの方位語で、これをしっかり身につけなければスコアアップは望めません。例えば、ここでは具体的な位置関係を表すものしかあげていませんが、The man is on the phone.(電話をしている)といった例を出すまでもなく、方位語は様々に使われます。
また、atやonを単に「~に」とか「~の上に」と安易な日本語訳をつけて意味をとらえるのではなく、例えばatは「一点」を表すから、at table(食事中だ)とか、at work(仕事中だ)との意味になったり、onは「密着・継続」を表すから「電話中だ」と言った意味となるとイメージすることが大切です。
また英語には次のようなしくみがあることにも注目すれば、だいたいの意味はとれると思います。sittingが「座っている」との意味だとわからない人はいないと思いますが、たとえsittingがわからなかっても「ベンチにいる」という意味はとれるものです。逆に受身形ではどうでしょうか。
The man is (sitting) on the bench.
その男性はいる(座りながら)ベンチで
The store is (located) by the river.
その店はある (位置して) 川のそばに
(ひと主語のもの)
(1) at the (steering) wheel of the automobile
自動車を運転している
(2) at the door of the train
列車の入り口にいる
(3) at the door of the train
列車の入り口にいる
(4) almost at the bank
銀行のすぐそばにいる
(5) be at the sink
シンク(流し)台のところにいる
(6) by the bridge
橋のそばにいる
(7) under the machine
機械の真下にいる
(8) under the taxi
タクシーの下にいる
(9) in front of the machine
機械の前にいる
(10) in the office 「inは「範囲内」を表す
オフィスにいる
(もの主語のもの)
(1) The feet are against the wall.
両足は壁に向かっている
(2) The flags are around the posts.
旗は柱の回りにある
(3) The balcony is at street level.
バルコニーは通りと同じ高さにある
(4) The deal is at a restaurant.
その取引はレストランで行われている
(5) The flags are at the bottom of the poles.
旗は竿(さお)の最下部にある
(6) The columns are at the top of the steps.
柱列は階段の上にある
(7) The sign is below the machine.
表示は機械より低い位置にある
(8) One suitcase is beside the porter.
スーツケースがポーターのそばにある
(9) The chair is between the two floor lamps.
椅子は2つのフロアスタンドの間にある
(10) The round is by the stone.
丸いものは石のそばにある

具体的な位置関係を表すために使われる方位語のフレーズは、写真描写問題だけではなく、心理的なもの、類推(メタフォー)として日常会話に多用されます。
よく使われる方位語は数少ないので、ひとつの方位語に焦点を当てて守備範囲、応用範囲をぜひ身につけてください。