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TOEIC150点アップ実況中継

ある大学で50名の学生にTOEIC講座を担当。たった15日の講座で平均150点の成績upを果たした。その学習法を実況中継

日本人のTOEIC試験、アジア諸国31位なのか!!

2006-05-06 13:13:49 | TOEIC試験実況中継について

ここ数年日本人のTOEIC試験受験者の成績はアジア諸国31位、つまり最下位から2番目です。これに対して、誰も文句も言わず、自分の努力が足りないのだと思いこんでいる人は多いと思います。それも私が予備校時代からの経験で言えば、これだけ駅前留学やネイティブによる指導に接する機会は以前よりもずっと多いのに、英語力は確実に低下しています。

ものごとというのは、ある原因があるから結果があります。私はこの原因は、すべて学校で教えている文法、あるいはTOEIC用の多くの文法書にあると考えます。
これらは英文をどのように日本語に訳したらいいのか、という時代に作られたものなのです。これが、いまだに生き続けているのは、私にとっては不思議でなりません。どうして、読解がそれほど大切なのか、これに答えるのはとても簡単です。大学というのは、自分の頭で考えて研究する人よりも、海外の文献をいかに翻訳しそれを紹介するのが学問だと思っている人のほうが多いからです。だからその大学入学で判断されるのは、読解能力てあり、進学校と言われる高校の先生もそれにあわせて教える、つまりいまだに読解のための英文法が生き続けていることになります。

どうして、この文法理論はSpeakingやListeningに向かないのか、それについて説明しましょう。

皆さんが習った英文法やTOEIC用の文法書には、次のような文法用語とその説明がなされています。
 (1) 現在形
    S  V   O
    I + help + my wife +very day.  毎日妻を手伝う
 (2) 進行形とは、be動詞+動詞の現在分詞形
    I + am helping + my wife.  妻を手伝っている
 (3) 受身形とは、be動詞+動詞の過去分詞形
    My wife + is helped + by me.  妻は手伝われる
 (4) 完了形とは、have+動詞の過去分詞形
    I + have never helped +my wife.妻を手伝ったことはない
 (5) 未来形とは、will+動詞の原形
    I + will help + my wife. 妻を手伝うつもりだ
 (6) to不定詞とは、to+動詞の原形
    I want to + help my wife.  妻を手伝いたい
 (7) 動名詞とは、動詞のing形
    My work is +helping my wife.  私の仕事は妻を手伝うことです

まず、(1)(2)(4)(5)の文に注目してください。見事にS+V+Oという文型にまとめられていることがわかります。こうするためには、(2)では分詞(分かれていることば)という文法用語が作られ、be動詞+現在分詞としてhepという動詞の進行形への変化としてつらえられています。このことは(3)の受身形でも同じです。
くわしいことは省きますが、このように英文をとらえると、簡単に日本語に変換することが可能となります。つまりまず主語を訳し、後ろのことば(目的語)を訳し、動詞部を訳す、これが読解のための英文法です。

でもここで大切なことが、抜け落ちていることに気づいてください。「妻を手伝う」というひとまとまりの行為や状態が分断されていることです。ファンクションメソッドでは次のようにとらえます。ひとまとまりのものということで、例えば、動詞のing形で始まる動詞フレーズをing形動詞フレーズ、原形で始まるのを原形動詞フレーズ、動詞のed形で始まるのをed形動詞フレーズと呼んでいます。

 (1) 現在形
    I + help my wife +very day.  毎日妻を手伝う
 (2) 進行形とは、be動詞+ing形動詞フレーズ
    I am +helping my wife.  妻を手伝っている
 (3) 受身形とは、be動詞+ed形動詞フレーズ
    My wife is +helped by me.  妻は手伝われる
 (4) 完了形とは、have動詞+ed形動詞フレーズ
    I have never + helped my wife.妻を手伝ったことはない
 (5) 未来形とは、will+原形動詞フレーズ
    I will + help my wife. 妻を手伝うつもりだ
 (6) to不定詞とは、to+原形動詞フレーズ
    I want to + help my wife.  妻を手伝いたい
 (7) 動名詞とは、ing形動詞フレーズ
    My work is +helping my wife.  私の仕事は妻を手伝うことです

TOEIC試験実況中継について

2006-04-11 11:48:58 | TOEIC試験実況中継について

私は、長年予備校で教え、現在は大阪府の外郭団体である大阪府経営合理化協会からのTOEIC試験対策の講師をしています。様々な大学に派遣されてTOEIC試験対策講座を担当していますが、学生たちが四苦八苦している様子を見るにつけ、彼らのスコアアップに努力してきました。
そんな中、大阪にある、ある大学で講座を担当し受講生が45人程度でしたが、たった15日、1日に3時間教えて、直後に行なわれたTOEICの本番テストで平均点で150点のスコアアップを獲得させることができました。彼らのスコアーはだいたい200点の後半から、500点前後でした。
講座の終了後には、彼らからアンケートをとりますが、もちろんこの段階では本番テストを受けていないのですが、彼らの多くは「やっと英語というものがわかった」、「イディオムって丸暗記ではないのですね」、あるいは「これでこれからのTOEIC試験への展望ができた」といった感想を寄せてくれました。
もちろん私が担当したすべての大学で、150点のスコアアップという成果を得たということではありません。しかし私が担当した学生たちの大部分がある程度のスコアアップを果たし、何よりうれしいことに、口々に「これで英語が話せる」といった感想を得ていることです。

私は、教育文法こそが「日本人を英語音痴にしている元凶だ」と考えます。あれだけ学校時代に英語を学んでいながら、ちょっとしたことも英語で話せないというのはまったく異常なことです。文法的に少しは間違っていても言いたいことは言えるやはり英語を第二言語とする人たちと比べたら、まったくおかしなことだと思います。

私が講座を担当するときは、いつも学生たちに言うことがあります。それは「まず、君たちが学校時代に学んだ読解のための文法理論(教育文法)は捨てなさい」ということです。英語は英語の発想でとらえないといつまでも、スコアアップなどできません。私が提唱するファンクションメソッドは、「あくまでも行為や状態をひとまとまりのものとしてとらえなさい、と言うことです。この視点を持つことによって、英語の発想を身につけることができるし、重要なことはそれが「ことば」として定着・蓄積できるということです。

かつて教えた学生が今でもメールをくれることがあります。もちろん海外に駐在したり、社会人として活躍していますが、彼らの中には、その後のTOEIC試験のスコアを誇らしげに報告してくれるものがいます。英語というものに対する「取り組み方」、あるいは「しくみ」を理解したら、新たに覚えたことばがどんどん自分の言葉として定着・蓄積していくものだということを彼らは体験したと言えるでしょう。

私の指導法の特色の一つは、学生たちに「どれだけ多くの文例体験させるか」ということです。例えば、「これらの動詞は、動名詞を目的語をとる」と説明し、finish, enjoy, give upなどとあげ、文例を2、3あげて後は「自分で学習しなさい」ということは、ほとんど効果がありません。そう教えたところで、彼らは文法書を見たり(これでもあげられている文例は少ない)か、辞書で見ることくらいです。しかし私は、それではいつまでも効果がないと思います。中途半端な学習はいくら続けても中途半端なものです。少し手前味噌になりますが、私は、私が制作したEnglish Trecking教材からその部分をプリントアウトし、宿題として生徒たちに渡しています。このことは、イディオムの学習でもまったく同じです。come outならcome outの50くらいの文例をプリントアウトしています。

私にとって理想的な学習法は、PCを利用することによってとっさに様々な文例を目にしたり、プリントアウトできることです。私とPCとの付き合いは、まだ8ビットのPCで、PCには漢字も出ない、プリントアウトはカタカナの時代でした。その時代からPCによる学習の完成を目指してきました。

それが今、ブログによって「実況中継」が可能となったことをとてもうれしく思います。



新TOEIC試験とは

2006-04-11 08:35:56 | TOEIC試験実況中継について

新しいTOEIC試験について

(財)国際ビジネスコミュニケーション協会のHPをごらんください。
サンプルも入手できますよ。
http://www.toeic.or.jp/toeic/new/

第122回公開テスト(2006年5月28日実施)よりTOEIC(R)テストをリニューアルされます。
※新TOEICテストの団体特別受験制度(IP:Institutional Program)におけるご利用は2007年度以降になるということです。

以下は、(財)国際ビジネスコミュニケーション協会のHPからの抜粋です。

新TOEIC(R)テストに関する問題形式の変更点

リスニング セクションの変更点
 1. 新TOEICテストではパート1の写真描写問題を削減。
 2. パート3、パート4の設問の音声化(テープによる読み上げ。設問は印刷もされている)。
 3. パート3、パート4では各会話やトークなどに対して設問を3問ずつ設定。
 4. 米国・英国・カナダ・オーストラリア(ニュージーランドを含む)の発音を採用。各発音の出題の割合は25%ずつ。

リーディング セクションの変更点
 1. 現行TOEICテストのパートVIを削除。*今まであった誤聞訂正問題が削除されます
 2. 新TOEICテストのパート5は短文の中の空所に単語を補充。パート6では長文の中に複数ある空所に単語を補充。
 3. 新TOEICテストのパート7では2つの文書を読んで設問に答える問題を追加。

これまでと同じ点
 1. 問題はリスニングセクション(45分間・100問)と、リーディングセクション(75分間・100問)からなり、2時間で200問に答えます。
 途中、休憩はありません。
 2. リスニングセクションはテープに吹き込まれた会話やナレーションを聞いて設問に答えます。リーディングセクションは印刷された問題を読んで設問に答えます。
 3. リスニング5点~495点、リーディング5点~495点、トータル10点~990点のスコアで5点刻みで表示します。
 4. テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。
 5. マークシート方式の一斉客観テストです。