サイコロジスト101

旧J&PホットラインSIG101opMr.髭が運営。
健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

ストレスマネジメント090508配付資料2

2009-05-09 01:44:05 | Weblog
ストレスマネジメント4回目の配付資料2枚目の最初は、PGS研究会が出した本の紹介部分。

ストレスしのぎ辞典を来週から使います。

2枚目からが本日テーマの中身部分のスライド。まず2枚目は定義。

自分のストレスを自分で管理すること。これがストレスマネジメントの定義です。

3枚目からはストレスの生理心理学として話すときにいつもつかうもので、「ドハブヒ」。

どきどき 心臓の活動
はらはら 呼吸の活動
ぶるぶる 筋活動
ひやひや 汗腺活動

で頭文字の「どはぶひ」で覚えてください。

これは、自律神経系の交感神経系が支配する活動をあらわしたもので、脅威事態で活動して生体を防衛する役割。

ストレスとは、闘争ー逃走反応であるということもいいました。

いざというときに、闘うか、逃げるかを咄嗟に見分け、すぐ行動に出るために必要なもの。

ちなみに、これはキャノンの言。

ストレス状態が長く継続すると病気になる仕組みまでを紹介しました。

ストレスは免疫系に抑制的に作用し、結果として感染症などの病気に罹りやすくなります。

ストレスとは、脅威を察知し、(闘うか逃げるかを)判断し、行動にうつすための自律神経の働きそのものでした。

来週は、ストレスと病気について話をします。

ハンス・セリエ先生の研究から、心理学者ワイスの胃潰瘍を指標とした心理的ストレス実験の話題を話します。

お楽しみに。

2009/05/08記











ストレスマネジメント090508配付資料1

2009-05-09 01:34:33 | Weblog
ストレスマネジメント4回目の今日は、ストレスマネジメントの定義を話しました。

これは配付資料のNo.1で、本日のキーワード4つ。うちセリエについては、名前だけで話せませんでした。ごめん。

スライドの2ー3枚目は先週の振り返り部分。

なぜストレスマネジメントが必要なのかについて、昨今のストレスと関連づけられる社会現象2つをとりあげたもの。

過労死(2)といじめ(3)のまとめスライドのあと、対策多くある中でストレスマネジメント教育が浮かび上がる様子を示しました(4)

6枚目は、2000年に早稲田で開催されたストレスマネジメント教育についての国際会議でのスナップ。

PGSメンバーで、左から高元先生、私、エリザベス・ソリン先生、坪田先生。



人口ピラミッド

2009-05-06 14:31:09 | Weblog
人口ピラミッドとは、年齢段階別人口動態統計です。

昨年暮れの28日づけ朝日新聞二面に掲載されていたもの。

1950年、2005年、2050年(推計)を比較したもの。

私が生まれた1951年の直前の人口ピラミッドは、名前の通りピラミッド型。

高齢者が最少で、徐々に若年になるほど人口が増え続け、赤ん坊が咲いたというもの。

戦争の影響で、一部極端に減少している年齢段階はあるものの、ほぼピラミッドの三角形に近い。

男性では兵隊に行って亡くなった方の減少分がいびつではありますが・・・

一方2005年のは目を疑うばかり。とてもピラミッドとは呼べません。UFOか芋虫かという下細り。

長寿者が最少で超高齢者、高齢者と増え続け、団塊世代が最高。

以後一端減ったのち段階ジュニア世代で膨れ、以後減少の一途。

2050年のもの袖を伸ばした袢纏姿。後期高齢者となった段階ジュニア世代をピークとして赤ん坊まで緩やかに減少が続く。

このままだといずれ生まれてくる赤ん坊は限りなく0に近づく・・・という危機感をあおります。


<若人の政治離れ>

で、この新聞記事では有権者のうち実際に投票行動をとった人の率をこの人口ピラミッドにあてはめています。

高齢者ほど選挙に行くので、政治が高齢者に向いている。

一方で若者の選挙離れが続くので、若者への政治的サービスが低下すると。

まさに現代は若者にとって暗い世相ばかりが気になります。

ぜひ若者が政治に関心を持って声を出し、政治を変え、社会を変えていってほしいという主張。

15歳から64歳までの働き盛りの人口がこれから益々減少していくという主旨の厚労省からの資料に目を慣らしてきた私。

こんなみかたもあるのだなと、ふと思い出した次第です。

2009/05/06記

インフルエンザのこと

2009-05-05 08:31:27 | Weblog
豚インフルエンザが話題です。

フェーズ5になってから、マスメディアの扱いも増えました。

日系のKeiji FukudaさんがWHOの代表としてメディアに登場。かっこいいですね。

この写真は、Timeの5月11日号に載っていた特集記事のもの。

スペイン風邪を防ぐためにシアトルの警察官がマスクして隊列組んでいる風情です。

インフルエンザ世界規模の流行(パンデミック:pandemic)の歴史と題する1pもの。

スペイン風邪は、1918年に流行したインフルエンザのこと。

日本では大正7年。大正デモクラシーのまっただなか。

ロシア革命が1917年2月なのでその直後。

近代史の知識では、第一次世界大戦が1914年ー18年なので、その末期。

そうか、アメリカは1917年に参戦した直後インフルエンザ被害にあって、そのあと経済不況へと陥っていったんですね。

発生源はスペインではなくインドかアジアだとのこと。

戦争で世界中の人々が集まり、疲弊した体に新型ウィルスが蔓延していったのでしょう。

多くの人が亡くなりました。

10年後の1928年に米国を起点におこる大恐慌の前触れとして認識できます。

鳥から豚にうつったウィルスが変異し、人にまたうつって変異しと、ウィルスがどんどん変わっていくそう。

昨日の夜のNHKニュースに、WHO委員のドクターが解説していましたが、鳥インフルエンザと香港型とソ連型が入り交じったようなものだとのこと。

症状は軽いものの、人から人へと伝染するにつれ、ウィルスはより悪性へと増悪してくようです。

水際でとどめればいいのですが、今日あたり、成田、中部、関西のどこかからウィルス保有者が日本国内に戻ってくることだけはたしかですね。

2009/05/05記

p.s.
ちなみに、swine-fluが今回の豚インフルエンザの英語での呼び名。pig-influenzaじゃないんですね。








心理学者が選ばれている

2009-05-05 08:19:32 | Weblog
Time 2009年5月11日号の世界で影響力ある100名特集の続き。

心理学者から、エックマン先生が選ばれていました。

表情研究で有名なあのエックマン先生。

ともあれ、紹介文にもありましたが、ボディランゲージとしての表情、感情表出についての卓越した研究が評価されてます。

世界中の人々に、言葉に寄らない、論理ではない、感情の伝達、コミュニケーションの大切さを教えてくれたのですから。

そういえば、ノーベル賞に心理学者はあまり登場していません。

何年か前、経済学賞をもらった、カーネマン教授以来ないですね。

心理学の教科書に載っている人では、その前が動物行動学のローレンツか、神経心理学のスペリーの計3名だけ。

ひょっとしたら、エックマン先生が次のノーベル賞候補なのかもしれませんね。

大阪南部の某看護系大学で先週土曜日、コミュニケーションスキルの研修をしてきました。

医療にたずさわる人は、ことばも大切だけど、表情やしぐさなどのノンバーバルコミュニケーションこそ大切だと言いました。

そういえば、フィリピンから95名の看護師候補が10日に来日します。

成田で東京と大阪に分かれて語学研修を受けることになります。

大阪研修の場では、私がストレスマネジメントの見知から少しだけお世話させてもらいます。

言葉が違っても、豊かな共感のスキルと、感情の表現力が身につけば多くの病に苦しむ人たちの助けとなることでしょう。

エックマン先生、がんばりますよ。

2009/05/05記



世界で最も影響力のある100人に日本人なし

2009-05-05 08:10:45 | Weblog
Timeの2009年5月11日号が届きました。

今週の特集は、タイトルのとおり、The World's Most Influential People

ということ、興味津々、ぺらぺらめくっていたんですが。

へえ、エドワードケネディはシュワルツネッガーが推薦文よせてる。

年とったなあ・・・


やっぱり、日本の首相や政府高官は選ばれていないな。

もっとも、推薦する人が日本の政治か系ではいないんでしょうね。

科学者はどうかな、小林教授など選ばれてないかしら・・・とみると、ありました。

1人だけ日本人が。

南部陽一郎先生。やったー、っとおもったら南部先生は米国人。

そうです、日本国籍者はゼロでした。

ふー。なんとはなく、寂しいものです。

何年か前には、資産家として西武の社長さんや村上ファンドの主などが別の雑誌でベストなんたらで選ばれていました。

人として、グローバルに影響力示す人はどうも日本にはいないようです。残念・・・

2009/05/05記



もう夏ですが

2009-05-01 20:39:19 | Weblog
もう、はや五月に入りました。

華やかだった桜は葉さえ残さず枝ばかり。

花も盛りの4月初旬。桜の枝にとまる鶯を見つけだし撮影しました。

桜の花に囲まれて、とてもいい声で鳴いては移動をくりかえしていました。

そんな陽気な四月を終えて連休です。心が迷う休みの連続。

インフルエンザでフェーズ5になり、よけい滅入る五月連休。

よき時を思い出して三句ほどアップしておきます。



鶯の 声たつところ 探しけり

               髭


みつけたり 桜に埋まる 声の主

               髭


甲高き 声を残して 桜の木

               髭


2009・5・1記