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2009年5月25日心理学概論「心のモデル」2

2009-05-26 09:43:15 | Weblog
新型インフルによる休校のため、2週間ぶりの授業となりました。

「心のモデル」というメタな話の続きでした。

まず、前回時間がなくて言い残した、フロイトの無意識についての考え方について追加をしました。

トラウマという言葉は元来、外傷の意味。それをフロイトが心の傷という意味で使い始めました。

なにが心の傷になるのか、そんな話から、新型インフルの感染者にもある、震災被災者や鉄道事故被害者にもあるといいましたね。

そして今回のモデルは、生物モデル。

動機づけモデルともいいますが、生きるために環境に適応する動物を心のモデルとするはなし。

動機(motivation)という概念は、長く行動理論の基礎としてとらえられています。

近年経済学者たちが、インセンティブという概念を動機と訳す向きもあるのですが、実はインセンティブは誘因と心理ではいいますね。少し注意しておきましょう。

動機は目標に向けて行動を駆り立てるのですが、なんらかのじゃまが入って目標にたどり着くとは限らない。

動機=欲求が不満足の状態となるとき、欲求不満と呼ぶのですが、誰だって、何時だって私たちは欲求不満ですよね。

完全に満足している人ってなかなかいないんじゃないでしょうか。そんな話をしました。

来週から勉強する3章「学習」でも、この動機づけモデルが出てきます。

教科書をよく下調べしておいてください。

授業ではパワーポイントをつかって、みなさんの思考の流れをリードします。

スクリーンに写ったものをすべてノートに写そうとするとたいへんです。

たいがいのスライド情報はこのblogで公開するので、ノートには自分で重要だとおもったことをメモするように慣れていってください。

最後のほうで、心を情報処理装置=コンピュータになぞらえる認知心理学のモデルを紹介しました。

時間があまりなかったので、理解が不十分な人もいたかもしれませんが、「感覚・知覚」と「記憶」を学ぶときにまた紹介しますので、とりあえず教科書2章3節を読んでおいてください。

では、来週は学習。3章を予習しておいてください!

2009/05/26・記



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