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ハックルベリーの森から

2haの平らな雑木林で活動を始めて9年。教えることよりも「自分で過ごす」ことや「気づく」事を大切にしたいと考えています。

今年度も終了

2010-02-26 08:50:24 | 飛び出せカンガルー
今年度の「飛び出せカンガルー」が無事に終了しました。月に一度のお散歩会でした。先日は、天候の中の雪の中のお散歩でした。

1年間を通して活動すると、子どもたちの成長が見違えるようになっていることに気づきます。最初はよちよち歩きであった子どもたちがいつの間にかお母さんを置いて行くようにズンズンと前を歩いてしまう子どももいます。

人みしりの激しかった子どもも、月に一度しか顔を合わさない私にも屈託のない表情を見せてくれるようになっています。

なにより、触ることさえおぼつかなかった自然の葉っぱや生きものに対して、無理なく触れるようになったり、近づいて興味を見せたりできるようになっているのもビックリです。

今年は、雨天の日もあったりしてなかなか外に出ての活動は少なかったのですが、それなりに親子ともども楽しんだのかなと?

これからのことですが、今までフィールドとして利用してきた長尾山公園の管理状態に不安を感じています。入ってはいけない場所や、縦横に張り巡らされた林道がノンビリとした散歩をなんとなくですが阻害しているような気もします。

このまま、この場所での「飛び出せカンガルー」を続けていくことは無理だと感じていました。来年は、少し形を変えて年に2・3度の遠足的な事業で続けられたらと担当の先生方に相談させていただきました。

どうなるかな?


秋の散歩

2009-09-14 21:31:00 | 飛び出せカンガルー
明日は、子育て支援センターの飛び出せカンガルーの日です。0歳~1歳の親子での少しだけ自然とのふれあいを勧める事業です。

明日は、ほんのちょっと森の入り口でドングリを拾ったりする予定です。自分で進んで歩ける子ども達が多くなってきたので楽しみたのしみ・・・・


虫達

2009-06-17 08:08:46 | 飛び出せカンガルー
昨日は、子育て支援センター「飛び出せカンガルー」の日で、近くの里山に出かけてきました。ところが市が管理しているこの都市公園では、松枯れ防止散布とかでいたるところが通行禁止になっていて・・・・事前に使用連絡はしていたのでせめて状況だけは知らせて欲しかったと思いました。

この日は、天候もよくて絶好のお散歩日和のはずでしたが、どこもかしこも行き止まり状態でやっと見つけた小道は木陰がなくて暑い暑い!

途中、砂利から草の生えている部分を通ろうと一寸先に目をやると、大きなスズメバチを発見。皆で遠巻きに観察。

その後、マツクイムシのために倒された樹木の切り株を多数見つけたので、親子でそこに座って、今日の一日どのように過ごそうか?を相談する時間を設けました。

今日特にいつもと異なるのは、たくさんの虫達に出会えなかったことです。できるだけ異なる環境を通ることができるように、お散歩ルートを毎回考えていますが、流石に今日は画一的なものになってしまいました。

「色んな環境にはたくさんの種類の生き物がいる」(生物多様性)ことを特にお母さん方には知って欲しいなという気持ちも伝えたいと、この「飛び出せカンガルー」を私は位置づけています。

お弁当の最後でお母さん方に「嫌いな生き物」を挙げてもらいました。

ムカデ、ヘビ、クモ、ネズミがトップでした。「人間以外の生き物」では「嫌いな生き物」はどうなるか?「嫌いな」というより「敵かどうか?」かな~


今年も終わりました

2009-03-13 08:23:15 | 飛び出せカンガルー
勝山市子育て支援センターの飛び出せカンガルーが先月の雪遊びで無事に終了しました。毎月一度の1歳~2歳の子ども達とお母さんとの「お散歩」形式の時間でした。

今年の参加者は、平均すると13組ほど。すでに0歳の頃から参加している子もいて、゜今年が卒業だ~゛と。

毎回毎回支援センターの職員の方々が、参加する親御さんに感想を書いてもらったり写真を撮ったりしているものを最後にきれいにまとめていただけるのですが、
その冊子がとても嬉しくて・・・・・

5年前からなので5冊ほどの記録集になっています。

来年度も宜しくお願いします!と支援センターの保育士さんに依頼されています。この仕事の対価はお金ではなく小さな子ども達の思いやお母さん方の思いをいただけること。自分にってもホッとする時間であること。新しい視点や価値を盛り込んだアクティビティーが生まれることなど、色々な面を私に提供してくれます。

う~ん、玉手箱のような時間になるのかな?

来年もそんなことを思いながら関わります。支援センターの皆様冊子ありがとうございました。来年も宜しくお願いします。

明日は森の中へ・・・

2008-11-17 21:39:53 | 飛び出せカンガルー
明日は子育て支援センターの「飛び出せカンガルー」で、長尾山の森の中へ入る予定です。9月は少しだけ足を踏み入れた森ですが、間にハックルベリーの森で遊んだこともあり子どもたちもそんなに不安はないものと思います。

前回少し踏み入れたこの森は倒木や低木がぎっしりと詰まっているのと、ウルシが本当に多くあるので、今日はセンターの職員とともに少しだけ整備をしてきました。

数年前にはまだまだ小さかったウルシはドンドンのびていて、ヤードを創って遊んだ場所は「ウルシ畑」のような雰囲気になっていました。

日当たりが良すぎるのも影響しているんでしょうね!

ウルシ畑の一歩手前で、明日のお散歩コースは引き返そうと、センター職員のMさんと確認しました。

長尾山の中でも、平地でわりとスキスキのもりなので、条件としてはとてもいいのですが、何度かいい場所なので!と市役所や管理事務所の方に話してもなかなか整備の話は出てきません。

もったいない!

公園であそぷよりよっぽどいいのにといつも残念な気持ちになります。市内保育園や幼稚園、小学校低学年の環境学習や森林学習には最適なフィールドが身近にあるのにと・・・・・

明日の天候によりますが、親子で是非この森の中で自然の空気や雰囲気を感じ取ることができれば最高ですね。

晴れになれ!晴れになれ!

初めての森の中

2008-10-22 08:50:12 | 飛び出せカンガルー
ドキドキワクワク今日は森へ
いまひとつ森のイメージがつかなくて
ジャングル?


森の入り口に来ると
「ここに入るのかな~」とちょっぴり不安
子どもと一緒に私も「森の小人」に
無事であるように見守ってください!と
真剣にお祈りだ

しばらく歩くと
フカフカとした土の感触がとても心地いい
たくさん落ちてきた葉っぱを
踏みしめる音もいいな~

おっ・・・これは何の穴?
なにこの虫?
えっ、これ食べられるの?

たくさんの疑問は
穴をほじくったり、食べてみたり・・・
そんな解決の仕方もたまにはいいか!
ミミズのフンと聞いたときはビックリしたけれど
フンって土なんだ!

お昼は森の中で!
サカモッチャンにコーヒーをいただいて
ちょっと得した気分
「ありがとう」

森から出ると
森に向かって「ありがとう」と手を合わせ
楽しい時間を「ありがとう」と・・・・・

※写真は、樹の中のミミズを探しているところ!

クワの実

2008-05-06 06:27:38 | 飛び出せカンガルー
GWの森遊びが無事に終了して一段落。今年か使用を始めた新しい小道も、この2日間での参加者が160名前後、一人最低でも2回程度は小道を利用するとして300名の人による踏圧ですっかりケモノミチんらぬ人の道が完全に出来上がりました。

獣の場合は靴を履いておらず、しかも柔らかい肉厚(指球ともいう)もあったりするので、私達と同じ回数を移動してもそれほど地面に対しての影響はないとも言われている。

この森に入った参加者が、「柔らかい」と口にする地面に対するこの言葉は、私たちが動物の仲間であることを忘れない為にも大切な体験かもしれない。

そもそも雑木林は、個人の裏山的存在であり毎日持ち主の人が1名~2名程度で、柴刈りだったり薪(マキ)作りだったりで利用していたので、毎日利用していても踏圧の影響なんて考えることもなかったのだろう。

現在私がハックルベリーの森と称して利用しているような方法は、本来の雑木林の利用方法からすると視点がずれているのかもしれないなと!

それでも、昔の人たちが雑木林をどのように利用してきたのか?

植物のコンパニオンプランツ(誘引)的な要素を雑木林の管理の中に導入も可能ではないのか?

いろいろと考え整備をしていこうとしています。お楽しみください。

いつも「タワワになる」クワの実が緑色の実を付け始めています。5月末から6月初旬にかけて黒く光る甘酸っぱいクワの実をお口の中に放り込めます。

「森の幼稚園(保育園)」と称して小さな子ども達の森遊びも受け入れています。クワのみの時期です。是非、そんな体験を子ども達にそして保育士さん方の体験も含めて六呂師までお出かけください。


森の幼稚園

2008-04-15 09:39:04 | 飛び出せカンガルー
今日から、新年度の飛び出せカンガルーが始まります。保育園や幼稚園に入園する前の親子が、1年間子育て支援センターに通いつつ、月に一度の自然散策ウォーキングです。

子どもたちに自然の中での時間が必要なのはわかっているけれど、なかなか一人ではいけない!

大きくなる前に、嫌いになる前に自然との関わりを持ってもらい、豊かな人間になるまえの第一歩を体験してもらうことを目的にしています。

お母さん方の子どもたちに寄り添う気持ちを育てたり、生き物や植物に触れたり、時期によって触れてはいけない植物や生き物達への理解・・・・そんなことも体験として理解していけるように配慮していく予定です。

多分子ども達の原体験として残ると思います。

楽しみ楽しみ・・・・・・・

雪の上を歩いたよ

2008-02-20 08:29:50 | 飛び出せカンガルー
昨日は2ヶ月ぶりの子育て支援センターの「飛び出せカンガルー」が無事に終了しました。7組の親子が長尾山公園にて雪の上を歩きました。

積もった雪の上に顔を近づけて息を吹きかけると、新しく積もった雪が吹き飛ばされて少し固い氷のような雪が顔を出した。

手袋を脱いで小さな雪の玉を作り坂の上から転がすと「コロコロコロコロ」となんとも愛らしい転がり方をみせてくれる。思わずみんなで拍手!

ウサギの足跡を使って、「大きい・小さい」を少しだけ学んでみました。もう直ぐ幼稚園に入学する子ども達もいて、こんな学びの時間もありだね。

雪の上にドサッと倒れると、大きな青空と松の葉が視界に入ってきた。少しずつお尻がヒンヤリとしてくる感覚がまたなんともいえない。

ウサギの足跡を追っていくとコロコロした糞に出会った。割って臭いをかいで見ると・・・・「ワァーハーブの臭い!」というお母さん方の声。ついでに、落ちていた野ウサギの毛を触ってみると、フワフワしていてとても柔らかく温かかった。

最後の急斜面の登りでは、先に登り終えた子ども達が自然と「ガンバレ!」という声が響き始めた。

昨年の5月の頃には、なかなか歩かない子どもたちに対して、お母さん方が頑張ってね!という声を掛けていたが、今度は子ども達が別の子どもたちに「がんばれ!」という声を掛けていた。

特に、先生や大人たちが「がんばれ」という声を誘導しなくても、自然発生的に生まれるのですね。このグループでははじめての出来事だったので、とても感心しました。

終わったときの表情はみんなホッペタが赤くいい表情をしていました。

土になっていたね!

2007-11-06 12:45:49 | 飛び出せカンガルー
先月の飛び出せカンガルーでは、森の途中までしか行かなかったけれど今回は思い切って中までズンズン進んでいくことにしました。

今朝方雨が多少パラついて曇りで一寸寒かったけれど、みんな外に行くつもりで準備していましたこともあり、予定通り森に行ってきました。

昔は、地元の人たちの生活と密接していたこの里山も、現在では都市公園となって管理が行政になっており、なかなか自由に入ることも出来なく、活動する事も様々な縛りがあって出来ません。

それでも、昔の面影を多少残していて、伏せ焼き(炭作り)や管理していたためかいい雰囲気の里山です。

参加した親子は未就園前の1歳~2歳までの親子ですが、発達の差が結構あるのでコースや内容には配慮するようにしています。

先月はたくさん落ちていたアベマキ(ドングリ)も殆どなく、ウルシの葉がとても赤くなっていたり、何より今朝方の雨で水分をたっぷり吸った地面がフカフカでした。

キノコ類が多く中を割ったお母さんが「虫がいる!」とビックリしたので、私も割ってみるとドングリの中にいる虫とは異なった虫が2匹!

もう少し歩いていくと4年前に皆で創ったヤードまでたどり着きました。ヤードは森の中の整備も兼ねて腐葉土を創ったり、小さな哺乳類の住処だったりするものです。

ヤードは、枠を太目の倒木で交互に重ねて、1m程度になったら小さな小枝を拾ってドンドン中に入れていき、最後にトランポリンのようにジャンプが出来てとなかなか楽しい遊びと作業を兼ねた活動です。

4年前に創ったヤードが、現在では30cmほどに沈みこんで殆ど土になっていました。ハックルベリーの森でも創りましたが、大体4~5年程度で土になるようです。

周囲のフカフカな土とはまた一段とフカフカで、土の赤ちゃんといったところでしょうか?

マツクイムシにやられた松の樹が倒れたり刈ったりして、ちょっと広い空間になっていましたが、日当たりがいいのか一面胸の高さまでのウルシ畑のようになっていたのにはビックリでした。

お昼のために、入り口まで戻る途中で小枝を折って、樹の下にドンドンおいていってもらいました。根っこの保全と簡易なヤードの出来上がりです。

ボランティアのおばちゃん達が、「わしらの小さい頃に、よう小枝を担いで家に持って帰ったな~」と、そして「もうやりたくないけど!」といった言葉がとても印象的でした。

里山を維持していくのはやはり大変だったんだろうなと、そのおばちゃん達の言葉から理解できます。

里山の大切さを今の時代に理解してもらって、里山を維持していく為にはどのようなアプローチをしていくことがより効果的なのか?

環境教育に携わっている自分として考える時間でもありました。毎月実施している小さな子ども達のための「森とふれあう時間」の大切さも同時に考える機会にもなりました。

楽しかったね!