ハックルベリーの森から

2haの平らな雑木林で活動を始めて9年。教えることよりも「自分で過ごす」ことや「気づく」事を大切にしたいと考えています。

くねくね田んぼとPCCD

2007-04-30 12:55:37 | パーマカルチャー
六呂師の稲津さんが作っている田んぼが大好きだ!稲刈りと田植えは小型の機械でやるそうだが、なんかノンビリしていて私のお気に入りの場所になっている。

自分の創っている田んぼのこともあって六呂師に行くと、御夫婦で畦塗りなどをしていたので、少し声をかけさせていただいた。

「いい田んぼだよね~」というと、う~ん、もううちらだけかな~こうして田んぼしているのは?と。

こうして田んぼしている!・・・の「こうして」というのは、多くが大型機械化と圃場整備によって、水周りや畦の簡略化と自分達の手を動かすことが少なくなっている時代において、「手を動かす」ことの意味だと私は思っている。

昨年は、市内のある幼稚園がこの田んぼで散歩をした。シマヘビがでたり、カエルの子がいたり、季節に咲く花々を観つつ、用水を飛び越えたり一本橋を渡ったりした。

今年もちょくちょく散歩させていただきます!とお願いすると、いいよという返事。感謝です。

若し幼稚園や保育園の先生方で「行ってみたい!」という方や園がありましたら声を掛けてください。

ハックルベリーの森と合わせて1日十分に楽しみ心に刻むことが出来ると思います。遠足でもいいですね!

「くねくね田んぼ」は、歩くのもドキドキワクワクだし自分達で歩く道を選んで歩けるという面白さもあります。

学問的には「くねくね田んぼとあぜ道」は、生態系の役割として多様なエッジ(境界線)を生み出し生物の多様性を生み出します。PCCD(パーマカルチャーデザイン)としての基礎にあたると考えています。

こんな体験なかなかできないよ~ 

※田んぼで手を動かす稲津さんご夫婦と周囲の風景です。

5月3日ノンビリしたい方是非「森のカフェ」にご参加ください。
4日~6日はフレアール和泉(旧和泉村)前でカヌー体験もしています。

キハダをもらった

2007-04-28 09:14:13 | その他
今年のエコツーリズムツアーの打ち合わせに下打波までいってきた。ダンプカーは時折通るがそんなに気になる通行量ではなかった。

昨年から利用している山内さん宅に行ったものの、玄関は開いていたがどこかに出かけているのか、声を掛けても誰もいなかった。

隣の林業の林さんがいたのでいろいろと話をしていると、キハダらしきものの束があったので伺うと、キハダとのこと。

キハダ漢方薬の貴重な基礎資源だという話は聞いたことがある。近所の方が私たちに分けてくださったこともあった(とパートナーが言ってた)。

収穫時期は、お盆前後がいいようだ。目の前にあるのは昨年の12月に伐採したという。ハダがくっついてしまってきれいに皮を剥けないと林さんが言っていた。

きれいな皮が一緒についていないと売れないらしい・・・・・

まだ誰か手間ひまかけてキハダ作りと加工等にいるのかな?と聞くと、どうやらもう少し上の集落に一人いるらしいことが分かった。

専門にやっているとの事。ついでに、その方の息子さんや家族の方は関わっておらず、その方がいなくなったらそのような技術も失われてしまうのだろうな!と。

小さな山奥で、生活の大半をそこで創ってきた集落だからこその文化や技術や工夫があると思っている。それらがなくなりつつあるという危機に現在は直面していることを多くの人に知って欲しいと願っている。

何故、私がこの小さな集落や人と関わりを持って大切にしているか・・・貴重な文化だからというよりも、そこでの暮らしが生きがいになっている人が今もいるということが大きい。

林業の林さんは、目の前に伐採された斜面を見据えて「あそこの大きなトチの切った跡あるじゃろう!3mで20~30万で売れた!」と話す。大きな樹を数ヶ月に一本切ては売っていくことで、いくばくかの収入を得る。

同時に、植林地の整備もしている林さん。樹をきることで山の保水がどうのこうのという人はいるだろうが・・・仕事として関わっている方が極端に少なくなっている現実では、私たちは樹を切るからといって何もいえないのではないだろうか?

今年は、集落のこのような人たちの技術や気持ちを伝え聞けるような時間や空間を積極的に創って行きたいなと思う。

キハダの樹は、3日の森カフェに持って行きますので、興味のある人は少し切って持っていけるように考えています。

是非、3日お出かけください。

※キハダの断面です。色が分かりづらいですが、キハダといわれるように、形成部分はとっとても黄色いです。



GWいろいろ催し物があるね!

2007-04-27 08:32:11 | その他
GWが近づいてくる。新聞の折込や子ども達が学校から貰ってくるチラシも増えてきている。どうにかたくさんの人を集めようという催し物が多い。

昆虫・動物・各種博物館を取り入れたツアー・・・・特にこの時期でなくてはならないという内容が私にとっては少しだけ残念だ。

といいつつも、エコ・グリーンツーリズムを進めているにも関わらず、GWには相応の事業を展開できないでいる。

幾つかのプログラムを用意はしていたが、なかなか体制が固まらなかったり、地域との連絡や調整がつかなかったりと進まずに来てしまった。

当事務所の今年度のスタート事業として、3日は「森遊び&カフェ」を実施するべく進めている。春の森を家族で過ごしコミュニケーションを深めたり、誰か知らない人と一緒に過ごすことでお友達になったりできるといいなと思っている。

HPで案内しているような内容になりますが、場合や状況によっては「いきなりプログラム」があるかもしれません。

手伝っていただけるスタッフも少しずつ集まっており、それぞれの持ち味があったり特技を持っていたりを活かすことで面白い内容になりそうだ。

まだ、予定を立てていない方是非、5月3日は六呂師高原のハックルーベリーの森へいきましょう!

第2回終了

2007-04-26 07:57:09 | 保育専門学校
2回目の講義が終了しました。みんな本当に「保育士」になりたいのかな?と疑問に思うくらい気持ちが感じられませんでした。

先週は、新学期始まってからすぐということもあり意識の高さを感じたとこの欄でも紹介しましたが・・・・・

持続するというのも大変だろうなと思いつつ、目標がぼやけてしまうのもな~と個人個人の意識や目標設定の持続の大切さを痛感しています。

昨日は「子ども(年中幼児年~年長幼児)が成長するのに大切な10の要素」をグループワークで創りあげました。

あくまで、教科書や学問レベルのことではなく、個人が子ども達の保育や教育に携わるときに、どのようなことを大切にしているのか?ということです。

人が見える教育なり保育には、関わっている人なりの姿勢が見えてくると保護者は安心します。

最近の、個人主義はいいのですがなんか「個性」や「自身の保育観」なりが個性として表現されていない若い方々が多いのも気になります。

そんな「私なりの人への関わり方」や「大切にしていること」を、この学生の間に意識して考えたり持つ努力をして欲しいなと思います。

私と相手をコミットさせて一日を暮らしていく・・・・そんな気持ちを学生も現役の保育士さんも持って欲しいな~勿論、私も!


やっぱり忙しすぎ?

2007-04-25 08:20:12 | エコツーリズム
今年度の事業計画や予算等の配分から、関係諸機関等この時期はいろいろと動かなくてはいけない時期です。

すでに夏事業の打ち合わせや計画から下見等に動いていたりしますが、どうもそのスピードについていけないことがしばしばです。

また、私の仕事自体が自然体験活動だけでなく、環境関係のワークショップだったり、リーダー講座だったり、体験活動の指導者養成講座だったり、といろいろと多岐に渡っているので、自分でもこんがらがってしまうことが多々あります。

そんなこんがらがってしまう糸をほぐす一つの方法は・・・・・

大きな4っの教育「国際理解・福祉・人権・平和」部分的に特化して伝えたり提供するのではなく、つながりを意識して関わる!

そんな風に考えると、別次元のこととしてあらためて考えるよりも、スッキリするだろう。

これで多少の忙しさはなくなる?せめて意識の上でも「つながり」を持つことで、仕事の進め方等に関係性は出てくるのではないだろうか?ちよっと楽!

エコツーリズムも最終的には、人が元気になる・・・・運営する人、利用する人、地域の地元の人たち、それらの人たちを支えてくれる妻や子ども達の家族・・・まず大切にしたいことは、そんな人たちのことをいつも思い出すことだろう。

忙しさにかまけて「誰のためにやっているのか?」見失わないために!

※忙しくてやっていることがおかしくなっていたら遠慮なく言葉を掛けてください!お願いします。

いつも支援や協力してくださる、お母さん方今年もよろしくお願いします。

連休のお誘い

2007-04-22 07:06:31 | その他
今年の連休も少しだけオープン参加の遊びを考えていますが、私の方が忙しくて、パートナーが中心になって計画しています。

3日は「森遊び&森のカフェ」と題して・・・・・

場所は・・・六呂師高原のハックルベリーの森
時間は・・・午前10時~午後3時頃まで
企画は・・・坂本道子とその仲間達
指導は・・・坂本道子とその仲間達&坂本均
内容は・・・

①森をぐるりと歩いてみる/ガイド(私ですが)が同行します。ちょっとした遊びも入れています。

②田んぼへ散歩/オタマジャクシを捕まえてみる

③森の中でクラフト/自分で材料を拾ってチャレンジ

④森のネットでお休み/巨大ハンモック

⑤森でオヤツづくり/天ぷらやチャパティー

⑥木登りにチャレンジ

⑦ただ、のんびりするだけ

⑧自分で勝手に遊びたい

⑨森の演奏会/午前・午後一回ずつ(約20分程度)・・・只今交渉中です。

基本参加費は協力費として「1モリ(100円)」です。プログラムは1モリ~5モリのようになっています。

4日~6日は、旧和泉村のフレアール和泉の河川にて「カヌー体験」を予定しています。こちらの方は、水量等が安定して流れも少なく安心して船上散歩を楽しむことができます。是非、ご参加ください。


チーム白山

2007-04-20 09:35:09 | チーム白山
環白山保護利用管理協会の設立後「チーム白山」なるものが動き始めています。協会の実質的な事業展開をしていくのが「チーム白山」メンバーです。

石川県自然保護課・白峰村・白山市、岐阜県の白川村や郡上市、民間のトヨタ自然学校、当事務所、石川のNPO団体、個人も数人・・・・構成メンバーが少し偏りすぎかなとも思いますが、「強い思い」の表れでしょう。

色々な案が出ました。色々な立場で参加されている方が多いので案も出るし、その案の背景や実はこんな思惑を描いているなんていう事柄を少し感じています。

それでも活性化するには、いい雰囲気だと思います。とりあえず、色々と意見や考えを出すことで、互いの共有が進むと思います。

この白山への活動を通して、私たちは何を伝えようとしているのか?そこの部分を忘れないようにしたいです。

※第三回めの委員会になりますが今日が一番の集まりでした。

第一回目の授業

2007-04-19 08:12:26 | 保育専門学校
新二年生の第一回目の授業が終わりました。昨年の同時期に5回程度と冬に2回を実施しました。冬の時には、あまりの「学ぼう・吸収しよう」というエネルギーの少なさに数回のコマをカットさせていただきました。

同じ学生の新年度・・・高校から入学した当時と異なり多少なりとも一人ひとり成長しているように見えました。

出席を確認しつつ、昨年一年間の感想を一言ずつ語ってもらったのですが、それなりに自分の言葉で感じたことを話していたのが成長の証のような気持ちを抱きました。

本日は、「動物カード」を使用して、90分の授業を組みたてました。動物当てクイズの後に自分で選んだ動物を用紙に描き、名前と特徴を記入し「こんな性格では?」と自分で特徴や生息地や表情から導き出し、現在付けられている名前以外のネームを付けてみよう!・・・・そんなWS(ワークショップ)でした。

あまり保育と関係なさそうなワークですが、「コミュニケーション」特にノンバーバル(非言語)なコミュニケーションとしては、感じたことや気づいたことを描くというのは、小さな子ども達とのコミュニケーションの一つの方法としては、効果的だと考えています。

私の考えていた以上に、学生の一人ひとりは課題に対して前向きだったように感じられました。数人の表情には真剣なというかなにか考えざるを得ないような様子さえ受けました。

いい学びになるといいですね。この変化や前向きさには私自身も学ぶことがあったような!感謝!

前期は、残り7回ほどあります。みなさんよろしく!

※写真は、学生の作成した成果物。

まとまりがつかなくて・・・・・

2007-04-18 08:44:24 | その他
この日記を書きはじめて約1年が過ぎました。この日記は、自分の考えていることや気づいたことなとを記録に残しておくという意味もあって始めました。

社会の事件やニュースや事柄等に対しての私の意見を綴るというよりも、自然や環境と接していて、人と接していて気づいたり理解したり教わったり・・・そんなことを記録として残して、あわよくば他者と共有できればという思いです。

ですから、ここには批判や中傷は書かないことを前提としています。時おり誰にぶつけていいかわからないという「文句」はありますが、お許し下さい。

文章自体も「デスマス」「デアル」「・・・ダ」調とバラバラで読みづらい思いをしている方もいるでしょう。

伝えたいことも「?」「何が言いたいのかな?」ということも多々あります。

全体的に「まとまりがつかなくて」自分でも?なんていうこともあのるのが現実です。

にしても、自分の今の気持ちや進む道を残していかないとという思いも強いです。

※今年は、先2ヶ月頃までの当事務所の事業や関係団体の催し物などをこの欄で積極的に紹介していきます。是非、御活用ください。また、関係者の方でお勧めの事業りましたらお知らせください。掲載させていただきます。

国際理解教育

2007-04-16 23:38:05 | 環境教育
先日15日に、鯖江市国際交流協会の総会後の研修会にて、フェアートレード(貿易の公平性)のWSを実施しました。

国際理解というと、文化や暮らしそして異文化で暮らす人への理解と一般的に捉えられていると感じています。

私の住む地域では、どちらかというと語学を学習する部分にウェイトが置かれているようですが、そこから異文化を学びたいという方々もいるようなことを聞きました。

私の仕事は「環境教育」ですが、決して国際理解教育とは無縁ではありません。それ以上に密接な関係を持ってるといえます。

アン・フェアートレードによる資源の枯渇や破壊にあわせて動植物の絶滅、地域住民は暮らしのために森林を伐採せざるを得ない。フェアでない貿易が温暖化を進めているという事実もあります。

最近では、CSR(社会的責任)を企業の最命題としてランクアップしている企業が多く見られます。

生物多様性という視点で、企業と地域資源や地球全体のことを考える企業もここ数年特に増えてきています。

国際理解教育の一環であった、今回のWS(ワークショップ)でしたが、最後に「水の利用と現実」の問題について参加された方々に問いかけました。

日本には鉱物資源等は少ないのですが、水だけは豊富にあります。そのうち、大きな商社が日本の水をタンカーで売り歩く時代がくるでしよう。

石油と交換?う~ん結局「石化燃料」に頼ってしまうのかもしれませんね。

今回のWSに参加された若い学生の方々が、積極的に国際理解教育(交流)と環境教育の接点を見つけ出し、新しい視点で活動を続けていくことが出来ますように・・・・そんな思いを込めて今回のWSを終わりました。