goo blog サービス終了のお知らせ 

ハックルベリーの森から

2haの平らな雑木林で活動を始めて9年。教えることよりも「自分で過ごす」ことや「気づく」事を大切にしたいと考えています。

森で過ごしました!

2007-09-21 08:08:39 | 飛び出せカンガルー
8月は都合によりお休みになった「飛び出せカンガルー」(子育て支援センタ)が昨日は、ハックルベリーの森にて実施された。

ここ数年、この時期になるとすでに出没している「クマ」が、今年はまだだ。その代わり残暑が厳しい「秋の猛暑」と言うこともあり、スズメバチが活発に動き回っている。

飛び出せカンガルーの子ども達は1歳~2歳なので、何でもかんでも興味を持つだろうと思うとそうでもない。

かえって、知らないところに連れて行かれた印象やなんかいつもと異なる雰囲気の森の中に来てビックリして驚いていると言うのが現実だ。

生き物のこともそうだけれど、この年代の子どもたちに何かを伝えると言うよりも、お母さん方や付き添いのかたむけに十分スズメバチや危険な動植物のことは伝えるようにしている。

今日は、いつもと違って12時頃までの2時間を森の中で過ごすことになっていた。

森の入り口で「神様」にお祈りして・・・入った途端にぐずりだす子ども達や泣き出す子ども達も数人!

ちょっと2歳になっている子ども達は「僕がリーダーだよ」といってお母さんを先導する子ども達もいたりして僕も少々嬉しい気持ちになった。

なかなか落ち着かないので、最初に森の中での探し物をしていると「バッタが枝にしがみついて乾燥している」「大きなガの幼虫」なんかも発見したりして、みんなで触ってみたり眺めたり、お母さん方も子ども達も少しずつ森の雰囲気に慣れてきた。

いつもなら40分ほど経ったこの時点で「お弁当」だが、今日は少し長い時間なのでお茶を飲んだ後皆で「森の探検」に出かけた。

・大きなクモの巣の糸を触るとちょっと粘々して、とても高い弾力にびっくり。
・大きなイノシシの掘った穴に落っこちたり。
・ちょっと斜めになっている樹にの掘って写真を撮ったり。
・落ちている枝を「う~ん」といいつつ折ろうとしたり。
・落ちている緑色の栗を突いたり拾ったり。

歩くだけでもいろいろな発見や体験が出来るのが、森のいいところ!

お昼ごはんの後半辺りで僕が「小枝をポキポキ」折っていると数人の子ども達が興味を抱いて近寄ってきたので、たくさん折ってもらった。ポキポキポキポキ・・・・

折角なので折った枝で1mほどの長さの「小枝の道」を造ると裸足になってもらい、歩いた。

どんな感じ?と聴くお母さん方もいたので「それはお母さんも歩いてみないと!」と声掛けをしたが、そこまで体験してみる方はいなかった。それでも次回はやってみて欲しいな!と。

最後に、戻る途中の大きな樹に顔をつけたり触ったりして森を出ると「ありがとう」をして帰途についた。

※普段は公園のように整備された場所でしか遊ぶことが少ないので、お母さんも子ども達もびっくりしただろうな!と。自然から学ぶことは「自然の知恵」を学ぶこと。学んだことは活かすこと。毎年数回でいいので、子ども達も大人たちもそんな時間を過ごして欲しいと感じた時間だった。

それにしても今年はクマ遅いな~どうやらトチは不作らしい!

アカネズミの足跡・・・・

2007-03-09 08:37:53 | 飛び出せカンガルー
一昨日からの断続的な降雪で、今年一番の積雪。六呂師高原で約50cmといったところです。今年は雪が降らないので挨拶は「今年は暖かいですね~。やっぱり温暖化?」で、いきなり降った雪の際の挨拶は「冬に戻ったね・・・気候がおかしいね!」

ポカポカ陽気な天気が続いたおかげで生き物も植物も少し早く目覚めたものもいるようだ。とはいっても、いつも2月末~3月上旬には猫の指のような新芽を見せるヤナギの種類も、例年よりも多少遅い顔出しになっている。

今回の雪にびっくりしているのは私たち人間だけ?生き物たちは、1月~2月に雪が降ろうと振るまいとこの時期には数十センチの降雪が毎年あるということを予想しているかもしれない。

昨日は、久しぶりに森の中を歩いてきた。そこで見つけたアカネズミの足跡。冬の間は、低木と笹のおかげで地面と雪の間に小動物が動き回れる空間ができる。地面の上に出てくるときは、ヒミズモグラのような穴がポッカリと・・・・

インタープリテーションには、そんな目に見えない生き物たちの存在は欠かせないテーマであり、伝えるべき大切な事柄の一つだ。

昨日は、例年より上回った雪、今年は例年より大幅に下回った雪、自然に振り回されることよりも、受け入れることを優先できる気持ちでいたい。


第一回始まりました

2006-05-17 08:11:15 | 飛び出せカンガルー
 勝山子育て支援センターの「飛び出せカンガルー」が始まりました。今日は第一回目ということで、いつもどおり森と公園の境目(エッヂ)をユックリ歩いて・・・のはずが、センターの村上先生と下見をしていて「なんか雰囲気変わったね~」「樹がたくさん切られているし」などという感想を話し、結局「自分たちがその場所に対して興味や不思議を持つことが出来ない」のでもうすこし場所を探してみようということで、今回は別なコースを設定する事になってしまった。
 長尾山は都市公園という名目でもあり、ハックルベリーの森のように管理のしかたも異なるのは当然だろう。樹を伐採するのも利用者の安全を考え、新しく林道を作るのも冬のクロカン用だし、利用する人たちのことを考えて管理運営するのが都市公園の正しい管理方法は当たり前だ。
 私達のように自然体験に関わっている方が、場所を利用する場合に「何故、この場所なのか?」ということと「何を伝えたいのか?」という二つのことを大切にしていると思う。長尾山で実施する「飛び出せカンガルー」ではどうなのだろうか?毎回毎回考えながら関わりたいと思う。

昨日は、①カナヘビに触ったり、触れることが出来たり ②シロアリを観察 ③ウルシの樹(汁が触れると皮膚に発疹)の確認 ④タンポポの茎で笛 ⑤アメンボ観察 ⑥葉っぱをたくさん掴んで小さくする ⑦葉っぱをめくる ⑧鳥の巣と死骸発見と観察 ⑨坂のぼり

勝山の家族にしたら「自分の家の周りでも十分可能なこと」ばかり。実際に今日の遊びでも半分以上はいつもしていることだったりなので・・・「この間、ここ来たときにおくまで入ったよね!というお母さんがいた」のには感激した。
 支援センターが実施している理由は、自然体験とは別に「友達づくりや誰かと一緒に過ごす時間」を楽しんだりすることのウェートも大きくなっている。私もあまり突出しないように、そんな親子や友達同士の時間を見守りつつ関わって行きたい。

※写真は、大きな入れ物に一つ入っていた「松ぼっくり」。多くの子ども達がたくさん入れていたが・・・聞いてみた!私「自分で入れたの?」子どもの母「掴むんだけど入れられなくて投げてばっかりなので私が入れたんですよ!」・・・無理してたくさん入れてあげるよりも、自分で「入れたい」という気持ちが生まれるまで待った方が喜び倍増だし、発達のプロセスとしてもいいんじゃないかな?


来月から始まります

2006-04-21 00:12:05 | 飛び出せカンガルー
今年で4年目を迎える勝山市子育て支援センターの「飛び出せカンガルー」が来月から始まります。この事業は、勝山市の子育て支援センターの毎月一度の行事で、近くの里山にいって、1歳~2歳の親子が1時間半程度お弁当も兼ねて過ごして変えるという事業です。毎月一度同じ場所に行きますが、コースなどが変わります。子ども達の成長や発達も考慮したり、自然にふれる回数が増えて、触ったり捕まえたり出来るようになる7月頃からはちょっと森の縁くらいまで入ります。10月はハックルベリーの森に入ることもできるようになります。
 子どもたちの日常の暮らしの中に、自然や生き物や植物とのふれあいや関わりが増えるにしたがって、ますます子ども達は能動的になっていきます。今年は、どのような顔や思いが生まれてくるのか楽しみです。
 昨年参加した子ども達と、今年初めて参加の子ども達との関わり方はどうなのか?ちょっと楽しみにしています。このコーナーも実施後に逐一掲載していきます。
 「森の幼稚園」「1歳~3歳」までの自然とのかかわりに興味のある方がいましたら、是非投稿していただければと思います。全国でも小さな子ども達への、環境教育?は実施されていますので、そのような情報などもお知らせします。

※写真は、昨年の「飛び出せカンガルー」の第一回目の様子です。