ハックルベリーの森から

2haの平らな雑木林で活動を始めて9年。教えることよりも「自分で過ごす」ことや「気づく」事を大切にしたいと考えています。

トカゲとカナヘビ

2008-04-30 07:53:45 | ぼん田日誌
昨日のあぜ道散歩の途中で子ども達が「あっトカゲ!」と大きな声で草むらを指差した。こんな散歩で子ども達の目に止まり人気のある生き物の一つに「トカゲ」が挙げられると思うが、多くはカナヘビのようだ。

エリマキトカゲやオオトカゲに代表されるように、どちらかというと体形がズングリしてる。

カナヘビはトカゲに比べるとスマートでどちらかというと美人に例えられるかもしれない。

私はトカゲの方ががっちりとした体格なのでなんとなく好きだ。

ところでトカゲもカナヘビと同じように尻尾を自分で切り離すのだろうか?危険状態になると、自分から尻尾を切り離し難を逃れるリスク回避には目を見張るのがあるが・・・・・

切り離す部分は「ここだよ!」と位置が決まっていて、それ以外で切り離すと再び伸びてくることはない?

カナヘビはリスク回避を採っているが、トカゲはどんなリスク回避を採っているのだろうか?ついつい考えてしまった。

トカゲは大から小と体形も生息域も様々であるが、同じトカゲの種類としての共通のリスク回避!多分あるんだろうなと考えつつ、どちらかというと高い位置に属するトカゲの立場なので、ない可能性もあるのかなと?

いずれにしても、トカゲとカナヘビの違いはこのような「あぜ道散歩」では必ず伝えるように心がけているけれど、子どもたちにとってはどちらでもいいのだろう。

種類が違うことと色んな生き物があぜ道を拠点に生きていること!多様性であること。そんなあぜ道が少しずつなくなっていること。伝えて生きたいなと昨日のあぜ道散歩で感じました。

※写真は、田植え前の田んぼで生き物を捕まえようとしているこどもです。

田植えとオニギリ

2008-04-29 21:12:47 | ぼん田日誌
とても良く晴れて風もなく暖かいというか暑いぐらいの1日になりました。午前中は少し曇っていたので、寒いかな?と心配しましたがそんな心配も一辺に吹き飛ぶくらいの日で「お天と様」に思わず手を合わせました。

福井市内や勝山市や鯖江市に坂井市から総勢13組40名で、1歳から61歳までと老若男女が六呂師の田んぼに集まったのです。

田んぼまでは徒歩で約20分程度。途中から「あぜ道」を歩きながら、普段は見ることのできない谷底を覗いたり流れる瀧を発見したりと、到着までも楽しんだ散歩となりました。

今回は、田んぼに入って歩いたり生き物を捕まえたりした後に、少ないですが田植えをしました。特に目印を立てたりラインを引いたりはしなくて、各自が「真っ直ぐかな?」と感じながら確認しながら植えていったのです。

真っ直ぐ植えた人もいたしどちらかというと曲がったりした人もいたりとバラバラでした。

それでも、「真っ直ぐかな?」と感じなから植えていくことも大切だと感じているので「良し!」しなくては・・・・

お昼は「少し広くなっている畦」でご飯を炊いて、各自おにぎりを作って道の真ん中や畦の上でほおばりました。

小さな男の子がグスングスン泣いていてお母さんに「ほら聞いてごらん!」と進められていました。結局「田植えをしなかったのでオニギリ握れない?」と心配したらしく、「握ってもいいのか?」とお願いしたかったようです。

「稲刈りはちゃんとやろうね!」と約束してオニギリ握りを了解しました。

帰りも同じあぜ道を歩いて戻りました。途中大きな岩の上に上って周囲を眺めたり、風がさわやかだったのがとても印象に残っています。

室内でオニギリを握ろうかどうしようかと迷いましたが、外でやってみてよかった!と正直に思っています。

やっぱり田植えにはオニギリが似合うと確信した一日でした。

※写真はオニギリと昼食の風景です。




GWの準備

2008-04-28 07:57:20 | 様々なワークショップ
29日、3日、4日、5日・・・田んぼや森と河川での親子体験事業の準備を現在しています。昨日は3日・4日の目玉で麹パンを御手伝いくださるSさんと創りました。

麹は3月末に自分達で創ったのを冷凍していたので、その麹を麹を作った箱で発酵させて鉄釜(いつもピサを創るときに使用する)で焼いてみました。

温度が低かったせいか時間が掛かりましたが、無事に麹パンは出来上がり香ばしい臭いを辺りに漂わせており当日がとても楽しみです。

森での体験は基本的には自由に遊ぶようになります。現在森の中を集中的に整備していますが、当日は樹のぼりや、ブランコ、ノコギリも使えるようにする予定です。

何度も来られたことのある方は「少し広くなった?」と感じるかもしれません。

まだまだ森の奥のほうは薄暗くてなかなか皆さんが足を踏み入れようとしないので、今回の遊びをキッカケに「奥に足を踏み入れることのできる」整備をする予定です。

当日も、樹を倒してもらうのを手伝っていただくというか・・・是非体験したい人は声が掛かったらご参加ください。

拾った樹の持ち帰りも自由です。色んな風に曲がったりしたものもあるので、小さな子どもたちにとっては「創造力」を描きたてる道具になるでしょう!

それではまだまだ準備がありますので今日はこれくらいで!

※先日の「写真のフン」は調べた方はいますか?

なんのフン?(2)

2008-04-27 08:08:13 | その他
昨日問題のフンをアップしました。写真のように斜めに倒れた倒木の一箇所にちょこんとまとまって放置されています。

周囲は、笹や低木さらにナラ類の雑木林ですが、森の周囲は放牧場です。近くにはがけ下に小さな小川が流れていますが、渓谷といった感じではなく牧草地から流れる水や山からの水がまとまって流れている川です。

整備をしていると少しずつ森の中の空間に変化を感じます。林床がなんとなくサッパリとしていき、笹の中をあるいても足元が引っかかることが少なくなりました。

それでもまだまだ奥の方では倒木が無数に倒れていて、今年は繁る前にあるていど処理したいと考えています。

あんまりきれいにしすぎると、周囲の牧草等からそぐわない植物が育つことになるので、この雑木林には笹薮は必須ですね。

環境が変わり植層が変化すると発見されるフンも変わってきます。時々このフンの持ち主を追っていこうと思います。


なんのフンだろう?

2008-04-25 22:36:45 | その他
今日も少し森の林床整備に汗を流しました。転がっている太い樹はチェーンソーを使って細かく切り、細目の枝はノコギリで切った後にヤードにしいく。単純な作業ですが、チェーンソーが重いし枝を集めたり切ったりと結構汗をかきます。

森の中の植物で一番多いのはツゲです。根っこのほうであっちこっちと分かれてそこからまたまた芽を出して伸びていく。初夏になるとツル性の植物やクモの糸がからみついて、ちょっと踏み込みたくない場所になってしまいます。

ので、あるていど除伐して根っこも引っ張って掘り出しこれまたヤードに入れたり樹の周りに置いたりして土にもどすという方法をとります。

今日は、その最中に面白いフンを見つけました。今まではじめてみたものです。写真には撮れながったので明日アップしたいですね。

ウサギでもないしタヌキでもないしキツネやイタチ・テンとも異なります。ペレットのような形をしていて、草食系のようです。

リスやムササビやモモンガでもありません。

丁度、餌を食べてからフンをしたような跡になっているのが不思議でした。案外身近な生き物だったりして「な~んだ!」という結果になりそうな・・・・・

今度のGWの「里山(日帰り)遊びプログラム」の時に集まった人たちにも見せる事にしました。みんなどんな生き物の名前を出すでしょう?楽しみですね。

明日にはアップしますので、確認した方でGWに遊びに来られる人はこっそり私に教えてください。是非待っています。

森にやってきた保育園児

2008-04-24 22:53:33 | さんぽっぽ
昨日は、市内K保育園の年長さん19名がハックルベリーの森にきてたくさん遊んでいきました。「あの森で今日は過ごすよ~」と指差すといきなり「え~!」という大きな声。

こんにちは!と挨拶をすると元気に「こんにちは」と返ってくる。その中に、我が家の子ども達や私もそうですが特徴に似た子ども!

大きな鼻!そうです。我が家の特徴でもあるのですが・・・・変なところでとても親近感を持ってしまって、ついつい「おっ、大きな鼻だな~」と口に出してしまいましたが、リクくんだっけ?はとても喜んでいたのですが、気にしたらゴメンナサイ。

森の中では、お散歩しながらイノシシの穴に自分から入っては楽しんだり、小枝をポキポキ折って樹木の周りに重ねて「鳥の巣」を創ったり・・・

休憩は、ちょっとだけ奥にある大きく枝分かれをした樹の下でお茶を飲みました。ツルにしがみついたり、しなる枝でばね遊びをしたりして、子ども達もそうでしたが、一緒に引率されていた保育士さんもとても楽しそうに子ども達と関わっていたのも印象に残っています。

ここ数日は、森の整備を集中的にしている最中だったので、子どもたちにも手伝ってもらうことに。

今にも倒れそうな樹を皆で倒すことにしました。ロープを約130度に広げて引っ張る箇所を2箇所つくり、私が切っていき・・・・

合図と共に全員でロープを引っ張ると「ドシ~ン」と地響きを立てて倒れる瞬間は皆が驚きの声を挙げていました。

今しがた倒した樹と、朽果てて倒れ土になろうとしている樹を見比べながら「土になる」ことを伝えたのですが理解してくれたかな?ちょっとだけ不安!

その後は土に触ったり、土中生物を顕微鏡で覗いてその小宇宙にビックリしたのですが、みんな思い思いに遊んでいたのが「よかった」という気持ちです。

まだまだ子ども達の遺伝子には「持って生まれた人間としての創造力、関わる力」は捨てたもんではないなと実感!

秋には、是非「ノコギリ」を使ったり森の材料で「ホウキ」を創りたいと保育士さんのリクエストでした。

全て森の材料で作成した「落ち葉集め専用ホウキ」結構人気になりそうです。

秋にもお待ちしていますね~

※他の保育園、幼稚園でも是非いらしてください。お待ちしています。料金、時間、内容等はご相談ください。

1日の伸び率

2008-04-23 08:23:25 | その他
ここ数日は森の中の整備を連続的に行っている。小鳥達が一定時間の間隔を置いて一斉に鳴き始めるのにもびっくりしたけれど、ゼンマイの一日の伸び率にも驚いている。

大体3cm~5cmは一日に伸びているようだ。

ゼンマイには男女があって「男ゼンマイ」「女ゼンマイ」と年配の方々は言っているようです。私たちが食べたりできるのは「女ゼンマイ」ですが、採取する時には女ゼンマイも1本~2本は残しておかないと次がない!

森の中にも、数年前は1株だけあっゼンマイが少しずつ増えていって、今年は8株にまで増えている。

最初はどの自然も一本の種から増えていったんだろうなと考えると、不思議な気持ちになる。一本を大切にしていくことで増えていく。

なんとなく人の子育てにもつながるような気もする。

私たちが関わっている「環境保全」「環境教育」なる分野も、キッカケ作りを大切にしている。キッカケづくりから関心を持ってもらい、行動へと結びついてくれることを願っているのだけれど・・・・・

行動までできるようなそんなプロジェクトがあると面白いな。

なんかキッカケ作りで放り出しているような感覚で責任がないというか・・・・

具体的になるように現在は考えています。


突然出てきた10が!

2008-04-22 23:15:07 | その他
今日はハックルベリーの森で、雑誌のお手伝いをしていました。なにやらエコ生活ということで、森の暮らしから街かなの暮らしや価値観にプラスしていくことも必要ではないかと読者に気づいてもらう!そんな内容のように感じ取りました。

撮影の合い間、私は森の中の倒木や柴刈りなどをしていると、テン?リス?と若いスタッフフ(女性)や編集長の方が気づきました。

急いで現場に戻り確認するとテンが茂みの中からトットットッ(テンテンテンテンではありませんでした)と森の奥のほうへと去っていきました。

撮影が始まってから結構時間が掛かっていたのに?と考えると、丁度周囲の牧場で放牧用の草に肥料を散布しているトラクターの音がうるさく、その音にビックリして若しかしたら牧草の中から避難してきたのではないかと思っています。

今日は落ち葉用のホウキも森の材料で作成しました。小枝と倒木とツルで創ったのですが、これがとても効率よく落ち葉を集めてくれるという優れものです。

秋までツルが持ちこたえるかどうか?多分大丈夫のように思います。

小学低学年の子どもをお持ちのご家族には「ホウキ作り」もいい活動になることは間違いありません。森に出かけた際には本物の「落ち葉専用ホウキ」をご覧下さり、是非子ども達と一緒に創ってみてください。

材料はもちろん自分達で探すこと!道具は自由にお使いください。今度の、連休の「里山遊びプログラム」で創っていただいても結構です。

お待ちしています。

明日は「森の幼稚園」プログラムで保育園の年長さんが半日ほど過ごされます。楽しみです。

杖を用意しました。魔法の杖です。楽しみです。

ちなみに、テンは渓流や河川敷にて結構見ることはできます。森の裏にある小さな川に行ったのかもしれません・・・・サワガニもいるので!

いっせいに吹き出す生命

2008-04-20 23:45:34 | その他
今週から少しずつハックルベリーの森を使用するようになります。冬の名残の雪もすっかり消えて、新しい生命が生まれてきています。ここ1~2週間の間に一斉に芽を出してくるので、その過程を今回は2日おきぐらいに定点観測写真を残しておこうと考えています。

今日は、午前中はゼンマイ採りに中学生のA子と私のパートナーとで行ってきました。2時間ほどでしたが、2年間は大丈夫な量がとれてホッとしています。

A子は採るのがなんとなく消極的です。ゼンマイを採りながら母親とも色々話したり、採るときに出る言葉だったりを総合すると、植物も生き物なので可愛相という気持ちが出るのかな?と私は受け取りました。

午後は、ハックルベリーの森の森普請で、倒木や腐食して危ない樹木の処理に追われまし。雑木林の整備は、今の時期と落葉した11月末が最適です。昨年末に集めておいた倒木などを再度細かく切ってヤードを創っていきます。

また、笹に埋もれている低木も下に向いていたり小さなツルが絡まったりしているモノは切ることにしました。

今年は、どのようなコンセプトの森にしていこうか?この後の草刈をイメージしながら処理をしていきました。

小さな子ども達が利用する機会も多いので、ある程度の管理はしなくてはいけませんが、だからといって街中の公園のようにもしたくはありません。

多様な生物が生息できるように、多様な空間とエッジを配慮しながら、そして私たち人が何かを持って帰れるような活動ができるようにデザインをはじめています。

一斉に吹き出す森の中の小さな生命に語りかけながら・・・・・

ガソリンと飲料水

2008-04-18 23:56:19 | その他
昨年末より地方自治体や多くのひとたちを巻き込んでいる「ガソリン暫定税率」。私はどちらかというと素直に低いほうがいいと思っています。何故?そんなに深い考えがあるわけではありません。あくまで素直に・・・・

3月末の値段から現在の値段の差に驚いているのは、多分私だけではないでしょう!また、この短い期間の間に色々と考えが浮かんできました。

今や日本でも飲料水を買う時代になっていますが、その他お茶コーヒーからジュース類と500mlで大体120円。スポーツドリンク系だと150円。車の中には大体何がしかの飲料水が前面においてあることは珍しいことではないでしょう。

短い期間で考えた事は、ガソリン1リットルよりも高いということです。え~こんなに高いの?と。1日にペットボトル最低1本を購入するとすると、30日で3600円前後。

なに~ガソリン満タン(軽だとすると)にできるではないか!コーヒー缶だともっと変換率が高くなり(1日に2~3本)、若しかしたら2回分ほど入れられるのではないかと・・・・

高い高いといいつつ、もっと高い自販機の飲料水を私たちは購入している現実に少し唖然としないわけではありません。

喫茶店で飲むコーヒー等はもっと高くて、とても計算しようとは思いませんでした。

もう少し考えて暮らしていかないと・・・・

水を買う時代が到来すると聞いたのは10年ほど前。コンビニにおいてあっても「誰が買うのかな?」とおかしかったが、私もついつい時々購入するようになっている。

水筒を忘れたり水が切れたりした場合ですが、大体忘れることが多くて我慢できなくてついついといった次第です。う~んごめんなさい(家族に)。