ハックルベリーの森から

2haの平らな雑木林で活動を始めて9年。教えることよりも「自分で過ごす」ことや「気づく」事を大切にしたいと考えています。

森の中は・・・・

2008-05-31 23:37:37 | その他
森の中は現在、夏の装いに向けて最終段階に入ってきました。ここ数日お客さんを森の中へ案内する日々が続いていたので、そろそろ夏に入ってきたと、植物や飛び回る昆虫達の多さに季節の変化を感じています。

GWからわずかに3週間と少しなのですが、なんと早いこと!

下草刈りも残り2回程度で終わりかな~と・・・・

まだまだ倒木が多いいのですが、植物の成長が早くて「刈り払い機」では危なくなってきたのです。

今年は、思いっきり奥のほうまで刈りました。訪れる人たちが奥のほうまでいけるように、そして遊んだり静かな時間を過ごすことができるようにデザインしてみました。

もう少しで「クワの実」が黒くなり、そろそろ食べ頃の時期になって来ます。それを狙って昆虫や鳥たちも訪れます。

そうそう最近は「キョキョキョ~」と甲高い鳴き声の鳥が目立つようになりました。昨年あたりから聞かれるようになってきたのですが、外来種だと思います。名前は思い出せませんが・・・・

今年の今の時期は一段と目立つようになって、温暖に生息する鳥なので気候が少しずつ変化しているのでしょうか?

今年は、森の中にピザ釜を創る予定です。6月中旬から下旬にかけての予定ですので、興味がある方は当事務所に是非問い合わせて下さい。

家族での御手伝いもOKです。

日程が決まり次第HP上でアップいたします。

今年もなんか忙しい季節が始まろうとしています。すでに夏季シーズンの打合せや問い合わせが入っています。

自然教育や環境教育系の事業をハックルベリーの森でしたいなと思っていますがどうなることやら・・・・・

1日は終日、福井市社会福祉協議会とNPOセンターと共に「地域福祉活動計画ファシリテーター養成講座」の第二回目です。

積極的な参加者の姿勢に何度か助けられたりしています。伝えたいことはきっちりと伝わっているのが嬉しいですね。講座生の姿勢に再度感謝です。

明日も有意義な時間を過ごしましょうね。

といいつつ、WSの合い間も「森の中の様子」が気になる私です。よろしくお願いします。

夜は生き物の世界

2008-05-30 08:20:04 | その他
六呂師からの帰りが夜遅くなると、道端で何がしかの生き物に出会うことが多い。昨日はアナグマ、その前はイタチといった具合だ。

多くの生き物が夜の行動を中心としている中で、日中に発見されることが多いのがクマだろう。つい先日も、私の住む街中に日中ウロウロしていて、始末されたのは記憶に新しい。

冬ごもりの準備を始めるころと、春先はどうしても生命を維持していく上で必要な食べ物が相対的に少なくなってくる。個体間での競争もあり、その中よりはじき出されるものも出てくるのだろう。

ここ数年クマの発見・捕殺は減少しているようで、総数は少しずつ増えてきているのではないかと!

はじき出されるクマもいるって言うことだろう。

日中の移動を余儀なくされたクマの背景はどうなっているのだろう。そもそも、夜だけが生き物の世界なのか?という、人間至上主義も変なのだが?

「野生」という言葉は、「野蛮」と混合されがちだが、今の私たちの世界では「弱肉強食=野生」というよりも、「野蛮」なのではないか?

自分の生きるすき間を限りなく発見しながら、時には普段とは異なる空間に出て行くことも求められる「Wildlife」。

生きる世界は人間も動物も同じ世界。もちろん人間同士も格差社会といわれるが同じ世界。生きる世界は区別できない。

区別しないところから互いのつながりを生み出すキッカケ等が生み出されるのではないだろうか!

静かに森の中に入り歩いていると、昼間も生き物の世界なんだと感じる。圧倒的に自然の生き物の数が多い森の中では、明らかに自分もその一部のように感じることは多い。

そんな感覚を毎日忘れないようにしよう。


フィールドを忘れないように!

2008-05-29 00:18:32 | その他
段々と机上や関係先との打ち合わせ、室内でのWS等が増えてくると、ついつい多くなってしまうのが「言葉」。

「言葉は命」「高度な表現手段の一つ」・・・といってとても大切なことは私も理解しています。言葉での仕事が多くなってくると、言葉を生み出す経験や体験それらを含めた背景への関わりが薄くなってくるのは確実です。

自然や環境を背景としたインタープリテーションや体験活動等に関わっていることを考えればフィールドに関わっていないことは、致命的でしょう。

生きた言葉となって相手に伝わるには、生きたフィールドから生まれる。と誰かが(私が勝手に!)言ってますがそうでしょう。

そして、使うだけのフィールドは管理を誰かに任せた公園と一緒で、場所は知っているがフィールドの事は理解していないとも言えるのではないでしょうか?

今日の土の踏み心地は?

今、どんな生き物達が生まれようとしているか?

葉っぱの色は?

イノシシの掘った穴はどのくらい増えたのか?

自然の世界は毎日、毎秒変化していくことを、唯一フィールドに出ることによって理解するのでしょう。

散歩しているときにリスにであったり、カケスを間近で観察できたり、逃げていくウサギやタヌキ、今まさにカエルを飲み込もうとしているアオダイショ・・・

あ~しまった!カメラを持ってきとくんだった!と逐一の変化を実感するときです。

だから、六呂師にいるときには少しの時間を作って森の中の草を刈る、倒木を処理する、小枝を拾う・・・言葉となって生まれる命をつくるために!

実習

2008-05-28 06:28:29 | 保育専門学校
2年生はそろそろ実習が始まるらしい。学生は、担任の先生から実習について気をつけてほしいことを色々と聞かされていた。

今日はとても気持ちのいい風と気温なので、課題の前に近くの公園に行ってみた。その途中に何人かの学生に「実習って緊張する?」と聞くと、「するする!」。

なんで?と伺うと「ボランティアと違って責任が付いてくるし・・・・」とのこと。「子ども達への責任は最終的には園が見るんだよね」と問うと、「そうだけど学校の責任があるからとても緊張する」。

自分だけの問題ではないということをある程度理解しているようでとても感心しました。

公園では、双眼鏡の使い方を伝えたり桜の葉っぱに群がっている「アブラムシ」と「テントウムシ」を顕微鏡で観察したりしました。

でも、無関係に遊んでいる学生が多かったですね。また、「虫がチョーダメ!」という学生もいました(必ず虫が好きでなければいけないというルールはありませんが)。

その後は室内に戻って、ススキの葉っぱで「カタツムリ」を資料を基に自分で理解しながら作ってもらいましたが、結構、男子学生に器用な者がいてビックリしました。

出来上がった学生は、「分からない!」と困っている学生のフォローに回ってももらいました。

なんかたくさん同じ目的で集まっている人間が多い割には、集団としての機能というか関係が全然つながっていないのではと、ここ数回でなんとなく気になっていました。

そんなわけで、「助ける(支援する)」ことと「助けられる(支援を受ける)」ことを意図的にしていかないと保育で大切なコミュニケーションの構築という課題を超えられないのではないかと・・・そんなわけで意図的にしてみました。

私は部外者的な立場なので、そこまで考えて関わる必要はないのでは?という意見も考えられますが、やはりこれも何かの縁なので・・・・・

もう少し自分選択した道について考えてほしいなと思っています。う~ん・・・なんとなく「自然や環境」を選んだ私自身にも問われることなのかな?と記録していて気づきました。

そろそろ始まる学生の実習。終わった後に感想を教えてもらうのも楽しみですね。

※写真は、作成したカタツムリの一つです。


カケス

2008-05-27 08:51:06 | さんぽっぽ
六呂師高原の全体の把握にと、最近は歩いてあっちこっちと「さんぽっぽ」に努めて、今日は事務所から自然保護センターそして六呂師高原ホテルを通って事務所に!

アッチコッチで草刈りをしているおじさんやおばさんに会うのですが、みんな一生懸命で側を通っても振り向くこともありません。

よくよく考えてみると、これは誰かの存在感を意識できないからなのかな?と。

もちろん遊歩道を歩く場合は、生き物さえも側まで行かないと気がつかないようです。

いきなりバサバサバサ!青と白と黒のシマシマのきれいな羽が目の前を横切ったのは「カケス」。

なにやら口にくわえているようで、側に来た時は食事の時間だったのかな?と。別な樹に止まると、わき目もふらずについばんでいました。

目立ったのは、イノシシの採餌の痕跡がとても多くあったこと。場所によってはモグラ叩きのフィールドになっている場所もあります。

暖かい年(平均気温)が続いているのでたくさんの動物達が冬を越すんだろな。ニホンジカもここ数年の間に爆発的に増加して、イノシシと並ぶ獣害に台頭するかも!

にしても、今回のカケスのように・・・・歩いて移動する事は相手に対して威圧感を与えないので、若しかしたらイノシシが地面をフガフガ掘っている場面に出くわすこともあるかもしれません。

ちょっと怖いですが、そのときには無視して横を歩くようにしたいですね。


地域福祉活動計画

2008-05-26 22:28:21 | 様々なワークショップ
先週の土曜日に第一回目の「地域福祉活動計画策定のためのファシリテーター養成講座」(なんとなが~い名称だこと)が無事に終了しました。

私の専門は環境関係のWSだったりするのですが、WSやファシリテーターの素養としては共通点が多いので、視点を変えることで何とか対応できたようです。

講座を受講していただいた参加者の方々にも、開始前に地域福祉の本職ではないことなどを了解・受け入れしてもらったことで不安も少し和らぎました。

現在の環境教育やインタープリテーションといわれるWSの基本は、体験学習法が基礎になっています。現在はトヨタ自然学校(岐阜・白川村)の校長でもある西田さんと(財)キープ協会の川嶋さん等との協働から生み出されたという流れを汲んでいます。

西田さんは「体験学習法」を企業研修等に導入していた方で、私も福祉施設に勤務していた25年ほど前に一週間程度の研修に参加した事があります。

偶然、その後同じ分野にいることが不思議でなりませんが・・・・

今回のファシリテーター養成講座では、今後受講した方々が地域でファシリテーターとして活動する事を念頭に、体験からいろんなことに気づき理解していけることを念頭に講座プログラムを企画してみました。

ファシリテーターの技術を伝えるのではなく、多様な価値観や考えをファシリテーターとしてどのように受け止め、表現して参加者を支援していくか?いろんな手法も含めて体験していただいたのですが、環境教育の指導者を養成する際に必要な手法を利用しながら進めました。

予定していた課題を達成できなくて、次回(一週間後)に回さざるを得なかったことを参加者には申し訳なかったです。

次回は、もう少し盛りだくさんの課題等を削ぎ落としつつ、スリムで且つ大切なポイントに煮詰めて課題や流れをデザインすることにしています。

参加者の皆様、次回も是非積極的な参加をお願いします。


休憩

2008-05-25 10:53:30 | その他
ここのところ少しハードな日程が続いていたので、今日は休息の時間にしょうかと思います。雨も降っていることだし、ノンビリ・ブラブラ・ダラダラですね。

折角の休憩だし家にいるのだから!と、パートナーに「あれしてこれして」と言われると「は~~~~」という気持ちになります。

なんかちょっとイベントみたいなものに参加してみたいなと!今朝の朝刊をみながら考えていました。気分もストレスも晴れるかな~と。

でもパートナーの気分は晴れないだろうな・・・・・・お互いに気分が晴れるにはどうしたらいいのかな?とついつい考えました。

自分だけがストレスやノンビリしたいわけではないので・・・・

雨が降っているというのはなんとなく「何もしなくていい!」と神様が話しかけているようです。

天気がよければ、子ども達と薪割りを予定していたけど、神様のお話のように今日はゴロゴロの1日だー

昨日は無事に終了・・今日は?

2008-05-24 19:48:55 | 環境教育
小学校5年生での環境教育の支援が無事に終了しました。34名の子どもたちで、2時間を休憩を挟んで一気に進めました。

事前に環境問題についてのビデオや情報等から壁新聞をつくっていたこともあり、大体の子どもが相応の知識を持っていることが分かっていたのでとても関わりやすかったです。

地球の歴史の中での「氷河期と間氷期」の関係から、現在の状況や温暖化のガスもCO2だけでなく色々あることなど・・・さらに3Rから+2Rのことなども伝わったようです。

土作りの時間では、4箇所の土を五感で感じたことを記録し、グループでどんな場所の土なのかを各自の情報を基に特定してもらいました。

ただ、こちらのほうは天気がとてもよく暑かったこともあり、集中力が途切れたグループもあったりして少し残念でした。

子どもたちに自分達がしなければいけないこと!を確実に理解してもらうことの大変さをあらためて感じたのですが、誰でもがお客さんではなく主体となれるように投げかけしたり、手伝ってもらったりしたつもりです。

子ども達が今日の体験を自分の家に持ち帰り、夕食やお風やいろいろな場面で家の人と話しをすることができればいいですね。

2Rも是非忘れずに覚えて実行してください。土作りは継続して関わりますので少しずつコミュニケーションがとれてくると、大きな声や指示を出さなくても付いてくるこでしょう。

待つことにします!

さて今日は、福井市のほうで「地域福祉活動計画」策定の為ワークショップに関わってくださる方のための養成講座を実施します。

私自身は、地区の中学校でのWS(ワーク・ショップ)を進めるのですが、地域の方々のWSは、今回の講座に参加していただいた人たちがファシリテーターとなって進めていくことになっています。

2回の講座では困難なのは当然ですが、参加される方々の背景・所属等を確認すると、もしかしたらいけるかも?と考えています。

講座の難易度を少し上げることにしました。

机上だけの講座ではなく、いっぱい個人やグループで考える機会を創ろうと思います。そのような関わりが今回はいいのかな?どうだろう!

※写真は、土で感じたことをグループで共有している場面です。




土って色々!

2008-05-23 00:43:58 | 環境教育
今日(23日)に小学校でのWSで子どもたちに観察してもらう土を集めてきました。一つは昨年野菜クズで作った土、二つ目が森の中の土、三つ目が森の中でも木材だけで朽ちて作られた土、自宅の庭の土・・・・

いろんな土です。見た目もはっきりしていますが、どこの土かというと何の情報もない中で判断するのは大変です。

触ったり、土の中の生物を観察したりすると、なんとなくこんな場所の土なのかな?と分かってくるのですが、果たして小学校5年生に理由も含めて判断する事が出来るか?

全員が判断できなくてもいいのかなと考えています。

土を題材に「考えたり」「触ってみたり」「自分で判断した場所の理由を明らかにしたり」そんなことだけでも十分だと!

もう一つ、子ども達が取り組みたいCO2削減のための活動を、できる・できそうだも含めて高い順に順番をつけてもらおうと思っています。

一般的に子どもたちに求める場合は「自分のできること」をポイントに挙げられた活動へを行動に移すことが多いのですが、敢えてこちらの提示した活動に対しての賛助を求めることにしました。

いろんな活動があるんだなということ、思ってもいなかった活動が各個人にフィットしたり・・・・このような環境教育もありだろうなと思います。

結果をここでも掲示の予定ですので、その際に皆様方も子ども達がどの活動を上位につけたのか考えてみるのも一つです。

それでは・・・・・・

※今日は1日中事務所の掃除をしていました。とても疲れました。

小学校でのワークショップ

2008-05-22 08:22:19 | その他
23日は、勝山市内の小学校で環境教育を予定しています。主には、生物資源(バイオマス)の理解や、土作りから作った土で野菜を作ったりの食育、大きな柱としての温暖化防止がテーマになっています。

私の小さい頃は、生ゴミはその日のうちに近所にあった「ブタ」たちに順番で持っていって食べさせていました。持って行くのが私たちの役割の一つでした。

ニワトリもそれなりに食べてくれていたので、生ゴミの処理には困らなかったのを思い出しました。

また、生ゴミが土になるということも意識はしていませんでしたので「戻せば資源」なんていう言葉も当然ありませんでした。

先日実施した敦賀での「バイオマス体験ツアー」の際に、現地で担当していただいた大学生が・・・「賢い!俺達の時代にはこんなこと考えなかった!」と子ども達の対応にビックリしていました。

ここ数年の間に、テレビも新聞も盛んに「環境」のことを取り上げているというのもなかったよね~とも言っていました。

主に小学校での環境教育は、保育園や幼稚園・中学校・高校・大学に比べるととても多様になっています。ゴミ拾い環境美化だけでは、子ども達の意識を変えたり行動に移してもらったりするのには弱いのでは考えている現場の先生方が増えているのも大きな要因でしょう。

「ゆとり教育」の中で実施された取り組みが少しずつ実を結び始めているようです。

学校教育の中でも避けて通れない「学習項目」と理解している現場の人も増えています。また、環境教育は他の人権・平和・国際理解・福祉・・・いろんな教育とも密接なつながりを持っている「人間教育」だよね!と考えている人たちもいます。

23日での、小学校でのワークショップではそのような「つながりを持った教育」をベースに環境教育を通して共に育つ「共育」ができたらいいと思います。

あくまでファシリテーターとしての自分の立場を崩さずに、子ども達からいろんなことを引き出せるように関わる予定です。

なんといっても子ども達の反応がタノシミ・タノシミ・タノシミ~