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旧★キャバリアのふく★ブログ

難易度100の子どもサイト

2006年06月02日 | 子供プロジェクト
みなさんこんにちは!
ワンポイントストアドットコムスタッフブログへようこそ!

今日はワンポイントプロジェクトからちょっと離れて
わたしがライフワークにしている子どもプロジェクトのお話を。

今、企業のCSR(と言いつつ販促なんですが)プログラムとして
「子どもの食育」を支援する仕事をしています。
いろいろと大変ではありますが、今年中に
もう一本プロジェクトを立ち上げたいと思っておりまして。

今度は何をやるかと申しますと。
「難易度100の子どもサイト」です。

子どもというのは小学生から高校生まで
どどどーんと対象にしちゃうのです。

サイトでは子ども達に、学年を超えて同じ問題を投げ掛けます。
クイズとでも言いましょうか。
問題は各分野の専門家が、子ども向きではなく
オトナゲない、容赦ない、問題を用意します。
ただし。
小学生にも分かる国語で問いかけていただきます。

問題作りは理科(物理、科学、生物なども)、
国語(文学、哲学なども)、
美術、音楽の先生はもちろんですが、
リハビリテーションの専門家や
クラフト作家さん
建築設計士から機械の技術者まで
いろんな専門家の方にお願いしようと思っています。

もちろん。
子どもからの質問も受け付けます。
これも各専門分野の先生方に、小学生でもわかる国語で、
でも手加減なく、オトナゲなく、答えてもらおうと思います。

さて。なぜこんなサイトを作ろうとしているかと言いますと。

児童・生徒の時代って
カリキュラムがきちんと組まれていて
「何年生でこれをやる」というのが決まっていますよね。
また「子ども向け」というくくりが
なんとなーく決まっていて、特に小学生なんかだと
「子どもらしさ」をオトナが子どもに求めてしまうってことありません?

例えば。
「アトムはどうして水平に飛べるの?オカシクない?」と
小学校高学年の子どもがオトナに質問したとしましょう。
それにちゃんと答えられるオトナがいれば良いのですが、
多くの場合、
「そんなことはもっと大きくなったら分かる」とか
「アニメなんだから、そんなこと考えるのはダメ」とか
「子どもらしくない」とか。
そうやって切り捨てられてしまう。

例えば。
子どもに人気のキャラクターではなくて
イサムノグチが好きって子もいるかもしれない。

例えば。
テレビ番組よりも、テレビそのものの機械的な構造が
気になる子どももいるかもしれない。

例えば。
小学校3年生だけど、自分の国語の教科書には興味がない。
学校の図書館にも読みたい本がない。
だけど。中学生のお兄ちゃんが読んでいる本は
なんだか楽しそう。
「読ませて」とお願いしても、
「おまえはまだガキなんだから、読んでもわかんねーよ。」と
取り合ってもらえないで「子どものための童話集」を
渡されちゃってるかもしれない。

そんな「子どもらしくない子ども」が
ノビノビと振舞える場所が
必要なんじゃないかなと思うんです。

そんな「子どもらしくない子ども」の「なぜ?」に
知的な欲求に答える場所が必要なんじゃないかと思うんです。

そんな「子どもらしくない子ども」が
オトナに与えられた役割りに屈することなく成長していったときに
技術者や学者や芸術家やクリエイターになるんじゃないかなーと。
文化の担い手になるんじゃないかなーと思うんです。

スポーツや音楽などの分野では
「子どもらしくない」子どもをバックアップする環境が
ちゃんとありますよね。
天才サッカー少年やスケート少女、
神童と呼ばれるバイオリニストの少女たちなどは、
オトナがバックアップしやすい環境にある。
オトナが応援しやすい。

関西には吉本興業があります。
「子どもらしくない」洞察力だったり観察眼を持って生まれた子は
学校の勉強に興味がなくて、全然お勉強が出来なくても
「吉本へ行け!」とオトナに言われ
実際吉本興業がうまーく受け入れてくれる仕組みがあります。
そこで才能を伸ばす子もいるんですよね。

子どもな「なぜ?」とか「やってみたい!」に
オトナが「きちんと答える」「やってみろ!」と言えるサイトを
知的分野に特化してですが、いっちょ作ってみよう!と
思っているわけです。

ある意味。
オトナゲない子どもへの挑戦状であったりしもます。
今はバーチャルな時代ですので
やったこともないのに、本当は知らないくせに、
なんでも出来たような、知っているような気分になっているガキも多い。

「それ知ってる」とか言いやがって
自分がどんなに経験がない弱っちいチッポケな存在かも知らないで
「世の中の連中は馬鹿ばっかり」なんて言っちゃうガキも多い。

そんな子どもは「なぜ?」って思わないし、
自分の意見が通らないと「相手が馬鹿だから」とかって思っちゃうんだよね。
社会に復讐してやろうとか、誰かを支配してやろうとか、
そういう「模倣犯」みたいな犯罪に走る子どもは
実はそういう頭デッカチが多いんじゃないかと思います。

だから。このサイトは「本気と書いてマジと読む」ような
根性と気合を持って取り組まねばと思っています。

未来の技術者・学者・クリエイター達に
子どもらしくないクイズを出題し、
(それは紙と鉛筆と自分の体と自然があれば答えられるような問題で)
子どもらしくない子どもへ挑戦状を出すような。
答えてみやがれ!って言えるような。

また。
子どもらしくない子どもからの質問に
オトナが全力で答えるような。

そんなオトナの底力が、子どもに伝わるようなサイトを作りたいです。

ものすごーく大変そうですが…。


わたしはこのプランを尊敬するプランナーの先輩にお話したところ。
「すげー大変そうだねー!ハードルがめちゃくちゃ高いね!」と言いながらも
できたら凄いよねと、大変盛り上がりました。居酒屋で。

頑張ってやろうぜ!さあ飲め飲め!!的な雰囲気になったところで
居酒屋が閉店時刻になってしまったので
注文したボトル(ウィスキー)がたんまり残ってしまい
ボトルキープすることになったでやんす。

で。ボトルキープの札(分かります?名札みたいなのがあるんです)に、
「難易度100って書こうぜ!」となった時に、
「難易度の“イ”って、どうかくんだっけ?」と
トホホな質問をして大笑いされました。
まあ、そんなもんです。

マーケティング的な話ですが、
「子どもらしくない子ども」って、いったいどのくらいいるの?という
質問をされましたが、
そんな調査はたぶん誰もやったことがないので分からない。
またそんな調査は多分できない。
そういう数字にならないけど存在しているマーケットというのは
確実にある(わたしなど、アンケートには答えない主義)と、
わたし自身は確信しており、
「やってみないとわかんないよ。」と答えます。

そこで出てくるいつもの理不尽な質問
「仕事なの?遊びなの?」ですが、
「オトナとしての義務を果たそうとするときの、
わたしにできる仕事。」と答えることにしています。

収益モデルについては熟考中。
小さく始めて大きく伸ばす、ってのが
これには合ってるかなーという予感。

それでは。
お楽しみに!
年末です。年末。


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