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旧★キャバリアのふく★ブログ

食べる の 思い出。

2006年10月12日 | 子供プロジェクト
みなさんこんにちは!
ワンポイントストアドットコムスタッフブログへようこそ!

私が食いしん坊だからかもしれないが、
子どもの頃からの記憶を振り返ってみると
幸せな思い出は「食事」の記憶とセットになっているなーと思いました。

もちろん「青春の一曲」というアルバムが出るくらいなので
あの時あの曲が流れていたという思い出が多い人も
たくさんいらっしゃると思います。

わたしにも思い出の曲の二つや三つはありますが、
やはり「食べるシーン」にはかなわない。

お誕生日の手作りのケーキや、足の部分を銀紙で巻いた鳥の空揚げ。
デパートで食べたおこさまランチの旗が立っているケチャップライス。
母や兄弟と一緒に作ったパンの味や
運動会のときにお外で食べたお結びの美味しかったこと。
友人と旅行先で食べた美味しい料理の数々。
初めての会社のお花見で、
死ぬほど飲んだビールの肴はあれだったなーとか。

そのとき一緒だった人の笑顔や幸せな気分を思い出すとき
囲んだ食卓のメニューまでも浮かんでくるんですね。

子どもの頃の気持ちをぐーーーーーーーーっと蘇らせてみると、
行った場所そのものよりも「あそこで食べたアレ」の方が
幸せな記憶として残っているような気がします。
それらの「食」の思い出は、
クリスマスのときにサンタさんにもらったリカちゃん人形の嬉しさと
同じくらい鮮明に覚えています。

今。
子ども達に「いろんな経験をさせてあげたい」という企画を書いたり
実行したり勉強したりするにあたって、
その経験の中に「食」がどれほどあるだろう?と考えると
あんまりないってことに気が付きました。

素晴らしいお芝居や音楽や絵本。
それから動物園に行ったり、ディズニーランドに行ったり。
自然と触れ合う機会を設けたり。
著名な先生や人生の先輩に感動的な体験談を語っていただくような、
そういう「イベント」は、わたしが考えたものでなくても、
既存にも結構多いのですが。

幸せな思い出に登場する「食」というものを、
わたしはどれだけ企画に入れているだろうと考えると、
ちょっと心もとない。

食育のイベントは増えてはいますが、やはり。
食の基本は家庭ですよね。
資料をちょっと調べてみると「食」よりも、
お稽古に行ったりお勉強をしたりレジャーに行ったりする方が
優先されるご時勢なんだそうです。

「食べる」ってあんまりにも日常的なもので
ついつい慣れてしまって、茂木健一郎先生の言葉で言うと
”油断”してしまいがちなコトなんですけど。
だけど。
人の記憶の中に残り易い事柄として「おいしい食事」があるのだとしたら、
人生を振り返ったとき、幸せだったなーと思える経験を
子どもに沢山させてあげたいのなら、
「食」はやっぱり、おろそかにできないのではないか、と思います。

そしてそれは、
食べたものが体になることを考えれば、
理にかなったことであるような気もします。

朝からディズニーランドでたっぷり遊ばせてあげたいから、
朝食は抜きで昼食もそこそこに。夜はその辺で買ったファーストフードで。
というのは、もしかしたら幸せな記憶としては残らないかもしれない。

部活に燃えている子どもは、
カッコよくて高価な道具を買ってもらうより、
夏の練習の休憩時間に
ママに持たせて貰ったお弁当と冷たいお茶を、
仲間と一緒に楽しく食べた思い出の方が、
幸せだったな~と振り返る日が来るかもしれない。

今ランドセルがたくさん出ていますけど、
何万円もするランドセルをもらったときのことよりも、
それをプレゼントしてもらった後、
おじいちゃんやおばあちゃんや家族と一緒に食べたごはんの方が
嬉しい記憶としてずっと残っていくかもしれない。

「食」にはそういうパワーがあるんじゃないかなーと思います。

外食がイベントではなくなりつつある今、
子どもの頃の幸せな記憶って、
どんな風に変わって行くのかなあと思ったりします。

今週末には親子料理教室のイベントがあります。
前回福岡で実施したものと同じ内容です。
プリンを一緒に作るのですが、
型から上手にプリンを抜いたときに子どもがママやパパに見せる
輝くような笑顔ったら!
ちょっと感動的で涙が出るほどです。
このイベントが楽しかった思い出として
子ども達の記憶に残るものだと良いな~と思います。


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