いまだにアメリカ最強神話を信じる日本の保守もいるようですが、アメリカの凋落は、現実に様々な方面から起きつつあります
それが最近のBRICS各国や、サウジを筆頭とする中東のアメリカ離れを加速させているという面を見逃してはならないでしょう
まず、今日の及川さんの動画をどうぞ
これ以外にも、このところ親ウクライナ国ポーランドがウクライナへの軍事支援を中止すると発表するなど、ウクライナ情勢は大きく変化しています
正直、ポーランドの軍事協力中止は、ウクライナにとってはとても厳しい現実だと思われます
ポーランドはウクライナへの武器輸入ルートに当たる国ですからね、過去にはポーランド軍をひそかにウクライナに進軍・従軍させ
戦わせていたこともあるほど、ポーランドはウクライナ支援に積極的でした。。。それがこの心変わりです
その裏には、ポーランドの国情や財政状況の悪化など、様々な理由があることは想像に難くありません
実は、その理由の一つに当たるであろうことが、最近、アメリカのメディアでも報道されるようになりました
これはニューヨークタイムズの記事ですが。。。
https://www.nytimes.com/2023/09/13/us/politics/russia-sanctions-missile-production.html
この記事によると、ロシアは西側の制裁にもかかわらず、ミサイル製造にかかわる重要部品をアルメニアやトルコ経由で積極的に輸入しており
最近になって、ロシアはミサイル在庫の製造能力を以前よりも大幅に高めている、と報じています
例えば、現在ロシアの戦車製造能力は年間200両にまで達しており、砲弾の生産能力は200万発を超えていると推定されています
ロシアについて、エストニア国防省高官(NATO高官)クスティ・サルム氏は「ロシアの砲弾生産能力は西側諸国の約7倍に達している」
と分析しています
また砲弾生産コストも、155mm弾を例にすると、西側の約10分の1のコストで生産できる、とサルム氏は推定しています
例えば、巡航ミサイルに必要なチップの輸入には、100発ほど製造するのに必要なチップはリュックサックほどの大きさのカバンで運べるため
西側による制裁によっても、ロシアへの輸入規制を止めることはできないと言います
このロシアの砲弾生産能力については、NATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグの発言からもそれが裏付けられています
そして西側の、特にアメリカの砲弾生産能力は脆弱で、砲弾の不足状況は155mm等の砲弾で「12~28か月待ち」に達していると言います
日本にとってもこれは最悪なことで、日本で悪名高いCSIS(戦略国際問題研究所)のレポートによると
「もし台湾有事が起きた場合、米軍の長距離精密誘導ミサイルなどの一部砲弾は一週間程度で枯渇する恐れがある」と報告されています
そして
「ウクライナ戦争はアメリカの防衛産業基盤の深刻な欠陥を暴露し、長期化する紛争は十分な武器や軍需物資を製造できる能力を必要とする”産業戦争”になる可能性が高いことをはっきりさせた」
と報告しています
こうして見ていくと、どうやら「アメリカ軍の戦争継続能力の問題」によって、世界情勢が変化している現実が見て取れます
これまでの戦闘からみて、ロシアはアメリカからの敵視政策を受けて、「備え」を怠っていなかったことが見て取れます
逆にアメリカと西側諸国は、こうした事態をあまり想定していなかったはずです
軍需物資や武器製造能力は、その性質上、コストを大幅に下げたり、製造能力を急速に大きくしたりすることは難しいわけですが
戦争特需という言葉もあって、アメリカが軍需産業を強化すれば景気も良くなるのかもしれませんが、それには大量のドルを発行する必要があります
ところが、産業が空洞化しているアメリカは、ロシアのように自国内工場生産能力を高めることができず、困っているわけです
おそらくそれが、アメリカの「弱さ」の原因になっているものです
話は変わりますが、最近アメリカの経済学者ポール・クレイグ・ロバーツ氏が、アメリカの南北戦争についてインタビューで語っています
このインタビュー記事を見ても、アメリカという国は、つくづく「奴隷経済」のカルマ(業)を背負っていることに思い至ります
「自分で汗水流して働くより、奴隷を使えば楽して儲かる」という発想ですね
中国などの人口の多い国を「奴隷」として、安く物を作らせれば儲かる、という発想で
自分たちはドルという基軸通貨を使って、「金融によって奴隷を支配をする」という発想だったんでしょうけれども
「金融による支配」は、「ドルという紙を使わせる」というルールの枠組みの中でのみ通用するわけで
ロシアのように、自前の通貨を使っていて、なおかつ自国での自給自足が成り立つ国には通用しなかったわけです
自分たちの発行する通貨さえ持たせれば、相手を奴隷にして安くこき使う事ができるわけですが、相手がその通貨を持とうとしなかった場合
その枠組みからは、はみ出てしまうわけです
話がそれました
ウクライナ戦争は、世界に様々な変化をもたらせました
これを機に、アメリカ以外のNATO加盟国がどう動くのか?中東やBRICSがどう動くのか?注目してみていく必要があります
フランスなどはもうロシアに近づく気配が濃厚ですし、サウジアラビアの動向を受けて、イランと他の中東諸国も連合しつつあります
もはや世界は混沌の時代に突入です
それではまた
それが最近のBRICS各国や、サウジを筆頭とする中東のアメリカ離れを加速させているという面を見逃してはならないでしょう
まず、今日の及川さんの動画をどうぞ
これ以外にも、このところ親ウクライナ国ポーランドがウクライナへの軍事支援を中止すると発表するなど、ウクライナ情勢は大きく変化しています
正直、ポーランドの軍事協力中止は、ウクライナにとってはとても厳しい現実だと思われます
ポーランドはウクライナへの武器輸入ルートに当たる国ですからね、過去にはポーランド軍をひそかにウクライナに進軍・従軍させ
戦わせていたこともあるほど、ポーランドはウクライナ支援に積極的でした。。。それがこの心変わりです
その裏には、ポーランドの国情や財政状況の悪化など、様々な理由があることは想像に難くありません
実は、その理由の一つに当たるであろうことが、最近、アメリカのメディアでも報道されるようになりました
これはニューヨークタイムズの記事ですが。。。
https://www.nytimes.com/2023/09/13/us/politics/russia-sanctions-missile-production.html
この記事によると、ロシアは西側の制裁にもかかわらず、ミサイル製造にかかわる重要部品をアルメニアやトルコ経由で積極的に輸入しており
最近になって、ロシアはミサイル在庫の製造能力を以前よりも大幅に高めている、と報じています
例えば、現在ロシアの戦車製造能力は年間200両にまで達しており、砲弾の生産能力は200万発を超えていると推定されています
ロシアについて、エストニア国防省高官(NATO高官)クスティ・サルム氏は「ロシアの砲弾生産能力は西側諸国の約7倍に達している」
と分析しています
また砲弾生産コストも、155mm弾を例にすると、西側の約10分の1のコストで生産できる、とサルム氏は推定しています
例えば、巡航ミサイルに必要なチップの輸入には、100発ほど製造するのに必要なチップはリュックサックほどの大きさのカバンで運べるため
西側による制裁によっても、ロシアへの輸入規制を止めることはできないと言います
このロシアの砲弾生産能力については、NATO事務総長のイェンス・ストルテンベルグの発言からもそれが裏付けられています
そして西側の、特にアメリカの砲弾生産能力は脆弱で、砲弾の不足状況は155mm等の砲弾で「12~28か月待ち」に達していると言います
日本にとってもこれは最悪なことで、日本で悪名高いCSIS(戦略国際問題研究所)のレポートによると
「もし台湾有事が起きた場合、米軍の長距離精密誘導ミサイルなどの一部砲弾は一週間程度で枯渇する恐れがある」と報告されています
そして
「ウクライナ戦争はアメリカの防衛産業基盤の深刻な欠陥を暴露し、長期化する紛争は十分な武器や軍需物資を製造できる能力を必要とする”産業戦争”になる可能性が高いことをはっきりさせた」
と報告しています
こうして見ていくと、どうやら「アメリカ軍の戦争継続能力の問題」によって、世界情勢が変化している現実が見て取れます
これまでの戦闘からみて、ロシアはアメリカからの敵視政策を受けて、「備え」を怠っていなかったことが見て取れます
逆にアメリカと西側諸国は、こうした事態をあまり想定していなかったはずです
軍需物資や武器製造能力は、その性質上、コストを大幅に下げたり、製造能力を急速に大きくしたりすることは難しいわけですが
戦争特需という言葉もあって、アメリカが軍需産業を強化すれば景気も良くなるのかもしれませんが、それには大量のドルを発行する必要があります
ところが、産業が空洞化しているアメリカは、ロシアのように自国内工場生産能力を高めることができず、困っているわけです
おそらくそれが、アメリカの「弱さ」の原因になっているものです
話は変わりますが、最近アメリカの経済学者ポール・クレイグ・ロバーツ氏が、アメリカの南北戦争についてインタビューで語っています
このインタビュー記事を見ても、アメリカという国は、つくづく「奴隷経済」のカルマ(業)を背負っていることに思い至ります
「自分で汗水流して働くより、奴隷を使えば楽して儲かる」という発想ですね
中国などの人口の多い国を「奴隷」として、安く物を作らせれば儲かる、という発想で
自分たちはドルという基軸通貨を使って、「金融によって奴隷を支配をする」という発想だったんでしょうけれども
「金融による支配」は、「ドルという紙を使わせる」というルールの枠組みの中でのみ通用するわけで
ロシアのように、自前の通貨を使っていて、なおかつ自国での自給自足が成り立つ国には通用しなかったわけです
自分たちの発行する通貨さえ持たせれば、相手を奴隷にして安くこき使う事ができるわけですが、相手がその通貨を持とうとしなかった場合
その枠組みからは、はみ出てしまうわけです
話がそれました
ウクライナ戦争は、世界に様々な変化をもたらせました
これを機に、アメリカ以外のNATO加盟国がどう動くのか?中東やBRICSがどう動くのか?注目してみていく必要があります
フランスなどはもうロシアに近づく気配が濃厚ですし、サウジアラビアの動向を受けて、イランと他の中東諸国も連合しつつあります
もはや世界は混沌の時代に突入です
それではまた
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