安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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今後キャッシュレスは普及していくのか?

2020-07-28 22:46:07 | 政治
ペイペイ、ラインペイなど、なんたらペイというのが、いま乱立しています
政府によるキャッシュレス減税という消費税増税対策によって、
去年あたりから百花繚乱のごとくキャッシュレス決済の仕組みが生まれてきました
将来的にはお金はいらなくなるんじゃないか?ということで
中国などでは、キャッシュレス化はどんどん進んでおり、日本が遅れをとっている。。かに見えます
しかし、このキャッシュレス化については、よくよく考えておく必要がありそうです

このキャッシュレス。。。よくよく考察してみると、時代を逆行しているようにも見えるのです
経営学的に見ても少しおかしい。。。何がおかしいのか?それを説明したいと思います

まず、対比的な考察例として、
まずA群 セブンイレブンのNANACOカードやスーパーのチャージ機能付きポイントカード、Suicaなど
そしてB群はペイペイ、ラインペイ、楽天Edyなど
この二つの場合を考察します
なぜこの2種類に分けたか?それは、このA群とB群の二つには、明確な違いがあるからです
A群とB群の違いはズバリ、”発行元が商品を扱って(売って)いるかどうか?”なのです

こちら愛媛にはフジというスーパーがありますので、これを例に説明いたしますと
まずはA群のキャッシュレスのシステムについて
スーパーフジのポイントカートは、買い物ポイントもつきますし、お金をチャージすることもできます
お金をチャージして買い物をすると、ポイントが余分に貯まるというメリットもあります
これをスーパー(フジ)の側から見たらどう見えるでしょうか?
実は、スーパーにも、ものすごくメリットがあるのです
メリットその1
消費者がポイントカードにお金をチャージすると、買い物する前にフジにお金が入ってきます
現金が常に先行してフジに入金されることから、商売における資金ショート(資金不足)の危険性が減り、安定した経営ができるようになります。納入業者の側も安心して取引ができます
メリットその2
お金を先にチャージさせることで、顧客を取り込むことができます。カードにポイントや現金が残ることで、”もったいない心理”が働き、買い物に行きたくなります
メリットその3
自社でビッグデータを取ることができます、それにより売れ筋商品と年代の相関関係の分析などが容易になります

一方のB群キャッシュレスについても考察することにしましょう
このタイプはスマホアプリ連動型になっている場合が多く、あまりポイントカードとしては見受けられません
このタイプが普及した背景には、間違いなくキャッシュレスポイント還元制度(キャッシュレス減税)があるでしょう
なので、スマホアプリを開いてバーコードを読み込ませるなどという、煩雑な手続きの面倒くささを補うだけのメリットが、今年の6月30日をもって失われてしまったと言えるでしょう
今、ペイペイなどのB群キャッシュレスを使用するメリットは、唯一、使うことによって貯まるポイントにあります
では、これをペイペイなど、キャッシュレスを扱うスーパーやコンビニなどから見たらどうでしょうか?
実は、これについてはデメリットが実に多いのです
メリット
特になし。。。強いて言えば、ペイペイなどを使うことにこだわりのあるユーザーの取り込みができる、ということぐらいだろうと思います
デメリット その1
レジなどのシステムにプログラムを用意する必要がある。。。システムにお金がかかる
デメリット その2
レジ打ちが煩雑になる。。。バーコードが読めないなどのトラブルが増える、レジが混雑する
デメリット その3
ペイペイ側に手数料を取られる(店側の利益が減る)。。。およそ3%と言われています
デメリット その4
お金がすぐに入らない。。。キャッシュレス業者からの入金が翌月になり、資金回転率が下がる。経営に悪影響(資金ショート)の危険性が増える。
デメリット その5
キャッシュレス業者の信用不安がある。。。ペイペイなどのキャッシュレス業者は、取り込みキャンペーンなどの過剰な競争で赤字転落しています。倒産した会社からはお金はもらえません、不渡りというリスクが多少なりともあります
デメリット その6
ビッグデータが手に入らない。。。つまり、顧客の年齢層や住所などの個人データとともに、ビッグデータはキャッシュレス業者の所有になります。小売店にはデータ分析ができない


縷々述べてまいりましたが、いかがでしょうか?
Suicaやスーパー、コンビニなどのポイントカードは、これは今後とも発展していく可能性があります
逆に問題はスマホアプリなどを利用したキャッシュレス決済ですね
ペイペイやラインペイなどのキャッシュレスシステムは、基本的に「お金の流れを自社で取り込もう」
としているだけだということがわかります。。。いわば「お金を商品として扱っている」
ということですね
要は、電子決済という便利さを売りにしているわけですが
現金をチャージさせて自社の電子マネーを代わりに発行する。。。つまり、仮想通貨とほぼ同じなのです
キャッシュレス業者は利用者から日本円を先に払わせ、手数料を取ったあとに一ヶ月遅れで小売店に日本円を分配する。。。つまり、卸問屋のようなことをするわけです
これ。。。。。いらなくないですか?
今は各企業が流通制度の中で仲卸や中間商社(メーカーと小売店のあいだに入る商社)をできるだけ排除し、中間マージンを取られないようにして利益率をあげようとするのが小売店の理想です
キャッシュレスでお金の流れの中に中間マージンを抜く輩がいることは、どうなんでしょうかね?
キャッシュレスで中間マージンが抜かれるということは、最終消費者にとっても、商品を高く買わされている。。。ということですからね(笑)

アマゾンが日本でも発展したのは、書籍問屋(日販・東販)のマージンが高く、販売ルートが固定されている日本の固定化された書籍販売や中間商社の隙を狙って成功したと言えるでしょう

キャッシュレスに安易に騙されていはいけません。。。マージンを抜くだけのキャッシュレスなど必要ない
それが私の結論です

コメント
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