
福寿草が寒さの中で可憐な花をつけている、小さいけれど鮮やかな黄色が醸し出す新春の彩。
誰が込めたか、行き届いた丹青の成果であろう・・
人と人との間に、良きつながりの花を咲かせるにも、それなりの丹青がいる誠実に真心こめた、
思いやりを交わし合ってこそ、お互いの間に好ましいつながりの輪ができる。
たとえ善意から出た思いやりも、過ぎればかえって害になる・・よりきれいな花をと、
願ってのせっかくの丹精も、肥料が過ぎれば花は咲かない・・
時に草そのものも枯らしてしまう・・自分は良かれと思っていても相手に負担をかけ
ありがた迷惑になっていないか、そんなことを時には顧みて・
ほどほど心がけることも、お互い忘れがちな、人づきあいの大事な心得ではなかろうか。
福寿草の鮮やかな黄色が目に染みる。
