≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

6月のバラ等、白花編

2010-06-19 09:27:40 | 

そりゃあ、うちの真打ちは、このツルバラ、ロング・ジョン・シルバーだ。
とても美しいバラだが、
どうして片足のおっかない海賊の名前が付いたのか、未だに納得がいかない。
丈夫で剛直な茎のせい?
それとも、ふか~読みすれば、そんな一面を読み取ることができる!? えぇ!?



梅雨の曇天に、妙に似合う。



アップ。 しつこくてすみません。




アリスター・ステラ・グレイ。
どこが白花なんだ? と思うかもしれないが、半日も経たないうちに、ちゃんと白くなってしまう。



シュネー・ツヴェルグ。
ハマナスの交配種。 上のアリスター・ステラ・グレイと葉を比べて欲しい。
全然違うでしょ。
(花が白いのでコントラストが強すぎて、葉が暗くて見難いけれど。)
ハマナスの学名はロサ・ルゴサ Rosa rugosa で、rugosa はラテン語でしわがあるとかいう意味らしい。

バラは原種も多く、その交配も多彩で、花以外の部分の形質も多様なのが魅力なのだ!



これはバラではなく、クレマチス・ビチセラ ‘ホーゲルビー・ホワイト’。


今までもやたらとカタカナの植物名を挙げてきたけれど、
○○・××、というのと ○○‘△△’、という
2種類の表記があったのに気付かれた方はあるだろうか?

○○・×× は学名のカタカナ表記のつもりだ。
さっきのハマナスの例だと、○○・×× がロサ・ルゴサ、学名が Rosa rugosa
学名は2名法で表記され、○○は属名、××は種小名に当たる。
属名の方がカテゴリーが大きい。
つまり、ロサ、Rosa が属名、ルゴサ、rugosa が種小名になる。
(かいもんこうもくかーぞくしゅ 界門綱目科属種 という順序でカテゴリーが小さくなる。
 この話を始めると結局、種とは何ぞや、という定義の話に至るんだけれど、まあいいや。)

では、‘’で括っているのはなんでしょうか?
それは、園芸品種名なのだ。
さっきの学名のリンク先をよく読めば、ほんとうは種小名が入ったり、
もしくは何種類かの種を交雑しているのは × を入れなくてはいけないのだけれど、
わたしは省略して書いちゃっていたりするわけ。
あっ、バラはつい、園芸品種名だけを書いてます、スミマセン。

園芸品種ももともとは野生の植物で、それを選抜したり交配したりして作られるのだ。
たくさん種を播いて、ちょっと変わったものの中から伸ばしたい形質を持つものを選び出して、
それらを掛け合わせたりして、ということを繰り返して品種は作られる。
作り手の感性と、非常な手間と時間が必要なのだ。

そういうことに少しだけでも思いを馳せると、
やっぱりちゃんと表記しないとダメだよ~、と思ってしまう。
何でもいいから植えているわけではなく、
これが素敵だ、と思って植えているんだから。



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