≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

カーディガンやセーターの修理

2019-01-11 16:49:15 | その他手芸

冬になって山の木の葉が落ちて色が乏しくなるとなんか気が滅入ってくるので、セーターなどは色を補うようなものを選んでいる。
さて、お気に入りのマゼンタのラムウールのカーディガンとオレンジのカシミアのセーターに穴が開いたので、直すことにした。奇しくもふたつとも右の肩甲骨下。あっ、ショルダーバッグのベルトの長さを調節するバックルの当たるところか。


まずはオレンジのカシミアセーターから。

以前ヤフオクで落としていたメリノウール糸がある。48番手の単糸を双糸にしたものを3本引き揃えたものだ。
そのうちの1本がちょうど色も細さもまあまあ近いので、それを使おうと思う。


編み目を復元する。毛糸針だと太すぎるので太めの縫い針を使う。針先が尖っていて糸を割るのでそれほど尖っていない針の頭から通す。通し方はメリヤスはぎと同じだな。
待ち針は編み目をキープするため、もっというと編み目の高さをキープするためのもので、いわば編み棒の役割を果たしている。
ああ、目に来る~


出来上がったの図。タブレットで撮った写真でピンボケなんですけれど、どこか分かります?

答え↓

やっぱり質感がちょっと違うんだよねえ。同じ糸だったらもうちょっとましだったんだろうけれど。


お次はマゼンタのラムウールのカーディガン。

これは出来上がりのアップ。

なんか照明が違うんですけど、同じものです。すみません。マゼンタです。黄色味は入っていないです。

はじめは刺繍でなんとかなるか、と思っていたんだけど、なんか縫ってみたら思ったより大きくなってしまったので、ほどいて似た色の毛糸でダーニングして専用針で刺して軽くフェルト化させた。


ダーニングで使った糸。何年かまえに買っていた。修理用に手に入れたわけではない。セーターやカーディガンも毛糸も好きな色が集まるからかな。
ただし糸が太い。ダーニングすると厚くなってなんか野暮ったいの。
撚り合わされている糸をばらすとダーニングしている間に繊維に戻って切れてしまいそうで、じゃあばらしたうえに撚り増しするかといっても手間だし、安いダイソーの糸にそこまで手をかける気も湧いてこないし、少しでも薄くしようというのはないな。


さて取り出しましたるは1冊の本。


開くと写真ばかりなり。
初めて雪の結晶を撮影したベントレーの本です。


モヘア入りの糸で雪の結晶をダーニングした上に刺繍した。

ワンポイント刺繍が胸ではなくて肩甲骨下というのはちょっとアレだが、まあ許容範囲だろう。
さて着るかと下げてみると、なんとほかに穴が3つも見つかってしまったのだよ。がっかり。穴は左後ろ脇の下と両前身頃ポケットの袋を裾のゴム編みに紐で留めつけて力のかかる部分。

ダーニングするのはいいが、そんな場所に刺繍するとけったいな感じになっちゃいそう。写真はないけどカーディガンのボタンは白系で大きめでそれなりに主張していて、カーディガンはVネックで両側にポケットもあって、少なくとも前側はこれ以上ポイントはいらないだろうと思ったし、後ろ脇の下に視線を欲しくはないし。
というか、もさもさしているところに刺繍するって難しいんですよ。思ったところになかなかラインが引けなくてほどいてばかりだよ。1個刺してもう疲れた。
両方のポケットの下にダーニングがちょっと野暮ったいのもボタンやポケットに合っているかな。

などと色々自分に言い訳して、ダーニングの上の刺繍は1つで着用してます。



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