どうも。研究員Mでございます。
この時期の音響さんは、音楽を探したり(あるいは作ったり)、効果音を作ったり(あまり「探す」というのはないです)いろいろしております。
例えば「窓を開ける」効果音が入用ならあちこちの窓を開けたり閉めたり叩いてみたり、「人が倒れる」効果音が入用なら、稽古場にマイクを立てて一人延々と受け身を取ったりするものです。ここで辛いのは、痛いからといって「痛い」なんて言ってはいけないことですね。素材音に混じりますからね。
今私はあちこちの板やらガラスやらを叩いたり揺らしたりしております。さて、どういう音になりますやら。
ところで、(特にデジタルで)絵を描く人の間では、メイキングを見てもらうような交流があるんだそうです。例えば人物なら「これが輪郭のレイヤで、これが瞳で」という具合だそうです。
これを聞いて、効果音制作でやったらどうなるのかな、と思って前回「FOOD」の効果音制作画面を持ってまいりました。
ラストシーンの「長谷川さんが洗濯機に食われる」ところです。
左に並んでる **.wav の塊は素材の一覧です。Photoshopに例えると何になるのかちょっとごめんなさい、思いつきません。画像ファイルをたくさん開いている状態とでも言いましょうか。
右の縦に並んでるのが「トラック」です。レイヤに相当すると思います。あるトラックだけ聴いたり、聞かなかったりもできます。レイヤの可視・不可視に似ていますね。
音ですから時間の概念があります。左が過去(というか最初の方)、右が後のほうです。画像では8トラックぶん見えますけど今回使っているトラックはもっと多かったりします。(音楽制作だと16とか32トラック使ってたりしますね)
絵を描く人のレイヤ間の「加算」「乗算」や「減算」はどうなるでしょうか。
音ですからある位置の音が同相なら「加算」あるいは「乗算」、逆相なら「減算」に相当するでしょうか。とにかく並べてみては聴いてみて、を繰り返します。ここで大事なのは「ヘッドホンで作ってると思わぬひどい目にあう」ということです。やっぱり本番に近い環境で聴いてみないと駄目です。
で、左から右に時間が進行しますから 洗濯機が回る>骨が砕ける>咀嚼する みたいに素材音が配置されています。これを、「この音を1秒前にして」とか「このトラックのボリュームを大きくして」だとか、切ったり貼ったりして、最終的にミックスダウン(Photoshopでは「画像の統合」とか「別名で保存」になるでしょうか)して、仕上げます。
この記事を見て「効果音作るのも楽しそうだな」と思ってくれる人が現れると嬉しいのですが・・・
というわけで、第7回研究発表会「約三十の嘘」、頑張って稽古しております。皆様のご来場をお待ちしております。
※作例の使用ソフトはAdobe Audition CS5.5です
この時期の音響さんは、音楽を探したり(あるいは作ったり)、効果音を作ったり(あまり「探す」というのはないです)いろいろしております。
例えば「窓を開ける」効果音が入用ならあちこちの窓を開けたり閉めたり叩いてみたり、「人が倒れる」効果音が入用なら、稽古場にマイクを立てて一人延々と受け身を取ったりするものです。ここで辛いのは、痛いからといって「痛い」なんて言ってはいけないことですね。素材音に混じりますからね。
今私はあちこちの板やらガラスやらを叩いたり揺らしたりしております。さて、どういう音になりますやら。
ところで、(特にデジタルで)絵を描く人の間では、メイキングを見てもらうような交流があるんだそうです。例えば人物なら「これが輪郭のレイヤで、これが瞳で」という具合だそうです。
これを聞いて、効果音制作でやったらどうなるのかな、と思って前回「FOOD」の効果音制作画面を持ってまいりました。
ラストシーンの「長谷川さんが洗濯機に食われる」ところです。
左に並んでる **.wav の塊は素材の一覧です。Photoshopに例えると何になるのかちょっとごめんなさい、思いつきません。画像ファイルをたくさん開いている状態とでも言いましょうか。
右の縦に並んでるのが「トラック」です。レイヤに相当すると思います。あるトラックだけ聴いたり、聞かなかったりもできます。レイヤの可視・不可視に似ていますね。
音ですから時間の概念があります。左が過去(というか最初の方)、右が後のほうです。画像では8トラックぶん見えますけど今回使っているトラックはもっと多かったりします。(音楽制作だと16とか32トラック使ってたりしますね)
絵を描く人のレイヤ間の「加算」「乗算」や「減算」はどうなるでしょうか。
音ですからある位置の音が同相なら「加算」あるいは「乗算」、逆相なら「減算」に相当するでしょうか。とにかく並べてみては聴いてみて、を繰り返します。ここで大事なのは「ヘッドホンで作ってると思わぬひどい目にあう」ということです。やっぱり本番に近い環境で聴いてみないと駄目です。
で、左から右に時間が進行しますから 洗濯機が回る>骨が砕ける>咀嚼する みたいに素材音が配置されています。これを、「この音を1秒前にして」とか「このトラックのボリュームを大きくして」だとか、切ったり貼ったりして、最終的にミックスダウン(Photoshopでは「画像の統合」とか「別名で保存」になるでしょうか)して、仕上げます。
この記事を見て「効果音作るのも楽しそうだな」と思ってくれる人が現れると嬉しいのですが・・・
というわけで、第7回研究発表会「約三十の嘘」、頑張って稽古しております。皆様のご来場をお待ちしております。
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