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海外演劇事情?

2014-02-01 16:20:16 | その他
研究員Mでございます。

もう2月になりましたね。
駅前ではキサラギ福井まちなか劇場をやってますので、御用とお急ぎのない方はぜひお運びくださいませ。フガLaboからもたくさん出てます。
あと、第7回研究発表会のご案内を掲載いたしました。5月10日、11日です。こちらもよろしくお願いします。

先日友人と食事をする機会がありました。この友人が海外に観劇にいくという人で、あれこれ話を聞いておりましたら日本の演劇とけっこう違う部分があってびっくりしました。
観劇慣れしてる人には常識なのかもしれませんけど、私を含むほとんどの人には馴染みのない話でしょうからちょっとご紹介します。休日のお茶のお供にどうぞ。

・当日券が買える
とても人気のある演目で前売りがもれなく売り切れであっても、最前列の真ん中10席ほどは当日券エリアとしてリザーブされているんだそうです。当日、観る根性があれば、観られる、と。件の友人は朝7時くらいから並んでお目当てのチケットをゲットしたということですが、別の演目は朝4時過ぎから並ばないといけないと聞いてさすがに断念したそうです。

※追記 もちろん全部の劇場がこういう運用ではなくて、当日券なんて出なかったり、立ち見だったり、席数だけ決めてランダムに出たり、いろいろのようです。いないと思いますがこの記事を読んで英国(書いてませんでしたね、おおむね英国の話として聞いた話です)に飛ぼうと思った方は、自分でご確認下さいませ。

・場内が騒がしい
観客もフランクで、その辺でビール飲んでたり、ご飯食べてたりするそうです。日本の劇場はほぼ飲食禁止ですよね。個人的には蓋の閉まる飲み物は持ち込んでもいいんじゃないのかなと思いますが、会館を借りて上演する側としては会館の規則に従う他ありません。
で、1ベルも2ベルもなく始まるんだそうです。よそで聞いた話と混同しているかもしれませんが、開演の合図は客電(客席の照明ですね)が点滅したり、ニューヨークの有名な劇場ではシャンデリアがぐーっと上がっていくのが合図だったりするそうです。
もちろん、開演後はみんな静かになりますよ。

・平然と芝居が止まる
私みたいなスタッフにとっては "Show Must Go On"が最大の任務で、途中で芝居が止まるなんてのはとんでもないことだと思いますが、演出家が「今のところちょっとやりなおしさせて」と割って入ったりすることが結構あるんだそうです。
ほかにも、外のデモ行進がうるさかったりするとあろうことか出演中の女優さんが「ちょっとお客さん、待ってて」と中断して、外に行って「あなた達のデモの趣旨には賛同するけれども、ここは劇場で、今は上演中だから静かにして」とたしなめるようなこともあるんだそうです。
で、戻ってきた女優さんは観客に「ごめんなさいね、でももう大丈夫だから」と呼びかけて、2つ前のセリフから再開する、と。

この話を聞いた時はずいぶん違う文化があるんだなとか、同時に役者さんが「2つ前のセリフから」とポンと言って、それについていけるスタッフってすごいなとか、舞台監督は何やっとんねんとか、いろいろ思うところがありました。

というわけで皆様、良い週末をおすごしください。