風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢青葉5月お稽古

2012年05月06日 | 詩吟
今日の吟題は、「河内路上」 作者 菊池渓琴

この詩に出てくる吟法は、全て習っているもので、基本吟です。
一節ずつ繰り返しても、不安定な箇所は見受けられませんでした。

一つには、自分の高さで練習ができるということ。
そのため、音が取りやすく、安定感がましてくるのです。
2行ずつの練習にもすぐに移りましたが、一節ずつから二行に移ったときは、ある程度の不安定なところが見え隠れするのですが、それもなく、基本吟は、自分のものにしたと言うことでしょうか。

2年が過ぎ,有段者になったのですから、少しのストレスには、たえられるようになってきたところです。少々の負荷にも対応できるようにになった筈なので、別の方向を考えようとした絶妙のタイミングで、男一人が欠けて、女二人の教室になったのです。
他の教室の方々から見ると、個人レッスンに近いお稽古がここ2回続いています。

そして、この二人相性がよくとても仲が良いのです。

Tさんが言うのに、「二人で声を合わせていると、耳にビーンと音が響いて(共鳴して)ほんとに気持ちが良い」と。

「そうそう、それが、合吟の極意なのよ」と、私。

声を合わせる心地よさとコツを自然に身に付けて、巧まない素直な言葉として、表に現れたのです。

初めての錬成会のとき、合吟にしなかったのは、この感覚を掴んでから、合吟に取り組んで欲しいとおもったからです。

合吟は、ただ、一緒に詩吟をすればよい、下手で独吟が無理だから合吟で良いよねといってしまうのは、「合吟」が、可哀想というもの。
いろんな場面で、便宜的に合吟と言う形が取られるものだから、軽くあしらわれているのです。


今年の秋の発表会は、彼女らの様子をみて、独吟でも、合吟でも対応できることがわかりました。選択肢がふえて、発表内容や、時間の変化があっても、対応できるので、安心です。

そして、東京芦孝会のメンバーとしての自覚も見えてきて、仲間意識も出来てきたから、懇親会の出し物も、楽しんで、何か出来るかもしれません。


そして、Yさん、テキストについて、とても素敵な発見をなさって、それも、上の方の先生がそれを耳にしたら、大いに喜ぶようなことです。

是非、彼女の言葉で、書き記しておいて欲しいとお願いしました。
そして、それを何かの形で、発表してくれれば、よいなぁと、思います。

彼女の言葉で、表現され、お仲間たちが耳にするか、目にするか、一日も早いことをと、願っています。

女三人寄れば、姦しい。
今日も、おしゃべりが延々と続き、いわば、殿方が河岸を変えて、一杯やるのと同じで、お茶だけで、盛り上がる私たちでした。

本当は、今日で仕上げにしても良かったのですが。まだ、録音もしていなくて、自習時間を持つために、ゆっくり聞いてもらって、熟成効果を待つことにしました。
次回、独吟をしてもらって、次の課題へと移ります。

彼女たちが、私の誘導ではなくて、自分なりの発見をなさることは、ひとつには、ゆとりを持ってお稽古をして、他に左右されないでいられること。
少し多すぎるけれど、おしゃべりの中から、大切なものをピックアップしてくれていることを、実感したのでした。

少ししゃべりすぎかとも、思うのですが、今は、これが必要な時期なのだと思うのです。

3人になったけど、頑張ろうね。


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