風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢青葉6月

2013年06月21日 | 詩吟
5月以来、ビッグイベントの連合吟コンクールとその練習、そして、論語の会の宿泊講座、伴吟デビュー、週末がすべて出かけるという私にとって初めての離れ業でした。

黙って送り出してくれる夫に感謝しつつ、充実感たっぷりの連続でした。
しかし、さすがに疲れた。

そして、疲れをふきとばして、今日の夢青葉。先月の練習がはるかかなたのように感じられる。

同じように、家族の様子が大幅に変わり、今までと違って大忙しの毎日を送ってきたYさんは、先月はダウンしてお休みでした。
たった一回のおやすみで、自分のことをウラシマ状態と言っていた。

それでも、良いから、やめないで、続けようね。私も、いろいろとあったけど、やめないでいたから、今があって、さまざまな感動を頂いているんだから。

彼女、いつも練習をしてから参加してくださっていたの。そして、練習することに自分なりのこだわりを持っている方だから、もしかして、練習ができなかったから、お休みしますなんて言い出すのではないかと、内心では心配していました。
良かった、きてくれて、私が思うほど、「やわ」な人ではなかったね。


Tさんは、さすがに場所の提供をしてくださっているだけに、しっかりと待っていてくださった。
その彼女の背景には、私と違って「超」の付く、ほっと落ち着く暇のない日々だったに違いないのに。
この日が、うれしくてたまらないと体で表現しての出迎え。

この二人が、「先生」と言って、立ててくれるおかげで、自信を持っていられる私です。
詩吟という技の部分では、私が親だけど、その他の部分では、彼女たちが親となって育ててくれているようなものだ。
時におだてられすぎて、天狗になる私です。人の好い彼女たちだから、ここまで、順調にある時は先生、ある時は生徒として伸びてこられたのでした。



家族の事情は、しらないよ、詩吟のことだけでことを進めるからね、しっかりと自立して、だめなことはダメ、良いことは良いといってね。と言いつつ二人しかいないメンバーでは、見えてくるものがある。
そして、気にしている私でありました。

教える側として、友達としての立場が、入り混じる。そして、いろいろな心配を、三人だけの飲む必要のないガールズトークで、解消している。


さて、今日は、4人のゲストをお迎えしての賑やかな練習でした。
外では、グローバルに向けて、出場者はコンクールに染められていっているようだ。

そんな中、他からの情報は入ってこなくても、ゲストの中に出場者がいると、影響は少なからずあるようです。

グローバルの出場吟題を練習しているのだから、当然だし、当日の舞台のことも気になるし。

気持ちを落ち着けてと言っても無理だろうけれど、月に1回、4年目に入った自分の詩吟を発表していらっしゃい。
そして、方言の出る詩吟でも大丈夫、目標として決めた出だしの一節と、最後の一節を最高のもので発表できたら、それで十分と言う。

「わたり」がずいぶん改善されてきたけれど、個性と見るか減点されるか、それは、審査員にかかっている。
「わたり」と判断されれば、惨憺たる点数になるだろうから、それは、気にしない。
あなたらしい詩吟を失わないで、減点の少ない吟をめざして、次への課題にすればよいと。



ゲストさんが4人もいて、それぞれに対応する時間が無くなって、お一人だけに細かい助言をしたのです。

コンクールの吟は聞かせてもらいましたが、コンクール対応ではなく、基本の発声についての話になりました。

練習の初めに夢体操を丁寧に説明したので、そのつながりで、喉に力を入れない、夢体操終了後の今ある自分の理想的姿勢を思い出して、しっかりとへそで支えよう。そして、力を背骨の真ん中に集中してという説明で、あっという間に、扁平で苦しそうだった声が、つやのある丸みを帯びた声になったのには、一同、驚く。

音程が良い人は、早くに譜を覚えるけれど、そこ止まりになってしまっては、もったいない。行間や音の間を埋めるのは、謙虚さだと思う。

謙虚さなんて言ったら、空気の読めない生意気な私が、言うとおかしいねぇ。

時間切れで、三人のゲストさんは、座っているだけで終わってしまって、申し訳なかったのです。
今後はこんなことが増えるでしょうが、それで良ければ、覚悟して参加して頂くしかない。
自分に説明されるよりも、他人に説明しているのを、ぼんやりでも聞いているだけで、学ぶことのできる人は、上達も早いと思うのです。
と、自分の不手際で、参加の方へ公平に、助言ができなかったことを正当化する私でした。


先日、同じ芦孝会仲間でも、グローバル出場者は、互いにライバル。だから、助言はしたくないとの言葉を聞いて驚いたのを思い出した。

その方の言によれば、今日は、大事な夢組メンバーのライバルになるゲストさんに、塩を送ったことになる。
1点でもたくさん得点して、てっぺんを目指している方と、参加するだけで意義があると考える私とは、かなり温度差がありました。

我が夢組メンバーが、順調に育って、優勝狙いにいたったら、その時、私は、どのように考えるのだろう。

先の先の話だから、夢ちゃんたち、構えなくていいよ~。

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