この処ビジターさんも、オリジナルメンバーも休みがちです。
今日は、三人参加です。
そして、連絡事項もないので、最初から練習に入りたっぷりの時間を
使うことが出来ました。
今日は、A3のテキストが全員に行き渡ったので、久し振りに絶句の練習に
戻りました。
A3 のテキスト第一番目の詩は、「中秋月無く母に持す」 頼山陽
この詩の一節目は、言葉が長いので、間の取り方に気を付けないと、
それに続く言葉に思いを載せていくことができにくくなります。
事前の発声練習を、特に念入りにして、納得の行く模範吟をしたいと思います。
会員さんたちが、最初に聴く吟詠は、上手でなくてもよいので、かなり正確な
模範吟詠を聴いていただかないといけません。不十分な吟詠をすると、罰で
あるかの如く足りない吟詠に流れてしまって、軌道修正に苦労させられます。
難易度の高いところでも、私の事前練習がとてもうまくいって、私なりの
最高の吟詠が出来た時は、すんなりと体が覚えてくれて、何の修正もいらない
事があります。
集中して、模範吟詠を聞いてくださるときと、そうでない時の違いは、
やはり私の集中度なのだろうと思います。
それぞれの楽器が頭ではなく、体で聴いている時、不思議が起こる。
最近は、キチンと発声練習をしないと、肝心なところで、喉が滑らず、
声の伸びもなくなって、間違った詠い方になる。
若い時にはなかった、練習をしなくてもすぐに声が出ていたのになぁ。
出だしの長い言葉をどう表現するかと言うことを、重ねて歌ってみました。
力の入れ方、間の取り方、それぞれを工夫してみました。
そのほかの部分も、少々表現を大袈裟に詠ってみました。
間の取り方を少し多めにして見たら、気づきがあった様子です。
今日は、おけいこの後の独吟は、、それぞれ三回吟じることが出来ました。
そのため、一吟目のチェックは軽めにしました。
二吟目は、そのポイントを難なくクリア。三吟目は、ゆったりと50秒超えで
吟じられました。
正しく聞いて、正しく吟じることの間には、まだ、いろいろ工夫が必要です。
今日は、大満足で、お稽古終了。
四段以上の顔ぶれで、三人となると、ここまで出来るんだねぇ。
残りの時間を、吟詠を繰り返すことにしたのだが、近い将来、漢詩の勉強を
と所望されるようになることでしょう。
座学については、伝えるのに難ががありますから、これをどうしたら良いでしょうか。
他力本願で良いかという問題を考えることにします。