須藤先生の資料によるお話
先生の27歳の時の旅は、スケッチブックを持っての旅。
御朱印帳などの存在を知らなかった時代、お寺巡りの時スケッチブックを
差し出して記帳をしていただいたそうです。
この御朱印は、龍安寺のもの。
「吾唯知足」の四文字。それは茶室蔵六庵のつくばいの文字でもある。
この文字は、吾足るを知るではなく、「足すを知る」と読み禅の布施の
精神を表しているのだそうです。
その他の訪れた何枚もの墨の記帳を大切そうに見せて頂きました。
早々にお帰りになったので、写真を撮らせていただく暇がなかったのは、
残念でした。
先生の言葉を聞きながら、体の中をスーッとながれていくものがあり、
波立っていた気持ちが静かになっていきます。
いろんな思いがごちゃごちゃとして、言い訳をしたくてたまらなかったのに、
そんなことは、なるようにしかならないとあきらめることができる。
今、私がしたいことは、何?と問う。