風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢松風土曜日教室

2023年05月20日 | 詩吟
今日の課題は、峨眉山月
転句の譜に苦心しました。
登りの音階は、問題がないのですが、下りの音階が不安定です。
山の登りは、下りに比べて難しく命がけと言うのを聞きます。
詩吟のくだりも、命がけです。
大袈裟かもしれませんが、登りがスムーズであればあるだけ、下りの音階が
崩れると、その詩の情緒が損なわれ致命傷に到ります。

まして、七はちょうどの高さではなく上目に狙って出します。
次の下りの六の音は、半音の違いですから、よーく足元を定めて、きちんと
着地しなければ、ガラガラと崩れてしまいます。
下りの一歩にご注意。

初心者にはありがちです。そして、登りが苦も無く詠えて安定しているかに、
きこえる人こそ気を付けねば命取りになります。

次回の、発声練習は、下りの音階を丁寧にしたいと思います。

そういう基本の基を練習している時、詩の意味を深く考えるよりも工夫して
正しい音階を身につけましょう。
学生時代、100点満点を目指して、切磋琢磨した時がまだ身近な人にとって、
音階のみならず漢詩の意味も背景も、満点を取りたいと思うことでしょう。
あれもこれも、気にしていたら、どれもおろそかになります。
先ず、正確に太い線をまっすぐに描くように、自分の楽器を自在に操ることを
身につけましょう。
その他の事は、声が出るにつれて自然に身についてくるはずです。

今日の練習は、Tさんに重点を置いて時間をかけました。
Yさんは、コンダクターからなかなか離れられませんが、音の取り方は
いつも安定しています。
そして、承句の始まりの言葉のアクセントに逆転がありがちだったのが、
綺麗に消えていました。

Tさんは、このところ忙しいようで、今日は、終わるなり飛んで帰りました。
こんなに忙しくても、練習は、休みたくないとの思いを知りました。
来月も、頑張りましょう。
生半可な練習では、却って不消化です。バンバンダメ出しをして下さいと、
頼もしい言葉を聞きました。

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