風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

凜とした美しさ

2015年07月27日 | 徒然に日々のことを
女性空手家として有名な宇佐美里香さん。きのこで有名なホクトのTVコマーシャルにキレのある演武で出演されている。
その強さと凛とした佇まいの秘密は何だろうか。


映像を次々に見ていたら、いつの間にか、合気道の塩田剛三の映像にまで、飛んで行ってしまいました。「殺しにきた相手と友達になること」と、最後にこの言葉を残されています。


さて、話が空手から合気道へと飛びましたが、女性空手家の宇佐美さん。美しくて凜としています。
気合の声も無理なく腹から出ていて、その時の顔も、美しいのです。

https://youtu.be/KTpM0d6lr4A
2013/09/26 に公開
(映像は2012年の11月にフランスのパリで行われた、
第21回世界空手道選手権大会、女子個人「形の部」決勝の模様で、
見事優勝を果たした宇佐美里香さんの形が収められています。)

体を無駄なく動かしたり、止める事は意外に難しい。 体幹の基礎と平行感覚とバネと呼吸方法が揃ってこその演武は素晴らしい。




そこまでの技を磨き上げたら微塵もぶれてないその演武を見ていると、何も心配がありません。
どこを切り取っても、体幹がぶれてなくて、その姿勢が、その場所以外には考えられない位置にあり、それが流れるように、次の技に移っている。
ここまでの技を身につけるには、どのような精進をなさったのだろう。
気合の声は、これまた、美しいとさえ思える顔をしているのだ、大きな声を出すと、顔は乱れるのに。。。

エールにしても、ただただ大きな声を出せばよいのではなくて、この気迫のこもった丹田から発せられる声でなくてはならないわけで、そのような声を出せる人は、男性といえども数少ないことでしょう。
気合、気迫がこもっていると、それは、美しいのだねぇ。

美しさ、たおやかさが主流になりつつある、吟界ですが、力強い吟詠をして、褒められるには、空手の宇佐美さんに匹敵する技を身につける必要があるなぁ。

少壮吟士として鳴らした辰巳快水の吟詠もそれに近い。去年聞いた和歌も、力強いものだったし、先週聞いたばかりの吟詠も、安定した力強さがあった。
関吟の力強い吟詠の伝統は、辰巳快水が受け継いでいるのだけれど、そのほかの、関吟のトップの吟詠家たちは、少し流れが違ってきているように、思える。

あの快水の吟詠で、和歌が吟じられたら、私は、満足するだろうか。

漢詩風の和歌の吟詠は、いざ吟じられたとしたら、私は、うれしいだろうか。

和歌の吟詠の完成形とは、何だろう。
どう吟じたら、私は満足するのだろうか。

和歌の練習の手始めに、何を目標にしたいのだろうか。




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新越谷 論語素読の会

2015年07月27日 | 論語と
月に1回第4月曜日に、新越谷で始まった論語素読の会は、今月で4回目を迎えました。
三字経が終わって次は、「長恨歌」の読み解きが始まります。
須藤先生のもとで、論語を学ぶSさんの朗読と、吟詠をTさんと私がお手伝いすることで、始まりました。

この会は、時々に先生の選んだテーマで、勉強が進んでいきます。
長年、「長恨歌」の鑑賞をしたいと思ってこられたそうで、良き機会を得て、私たちもお手伝いができることを喜んでいます。

Sさんの朗読は、飾らないところがステキです。
淡々と語りながら、しっとりとしてやさしい、賢いお母さんが、子供に読み聞かせる風景だけれど、決して、目線を子供用に落とすことはしない。

吟詠は、声が大きいというだけで、押しつけがましく聞こえてしまう帰来がありますが、このような吟詠ができると良いなぁと、思いました。


先生から、長恨歌を解説するにあたって、吟詠をと所望されたとき、「長恨歌」は関吟ではテキストがありませんでした。
関吟のHPには、ちょうど、何かの大会で、青年部が構成吟を発表しており、映像がアップされていました。

その、あまり鮮明ではない音源から、譜を写し取りましたが、はっきりしないところ、音がない処など、完全なものは、とれませんでした。

それで、自分なりに、譜を付けて準備をしていました。

きちんと先生の解説をお聞きしたら、印象が変わって、違うように吟じたくなるかもしれません。
その時は、ちょいとメモを足して、吟詠をすることにしようと思っていました。

準備期間は、十分すぎるほどありましたが、詩吟のほうの大きなイベントや、練習日、Tさんは、コンクール出場などがあって、二人で打ち合わせをする時間をとることは、できませんでした。

いずれにしても、高さが違っているので、合吟をすることはなく、それぞれが担当の部分を独吟をするのですから、打ち合わせの要は、無いともいえます。

そんなこんなで、気が付いたら、今日を迎えていました。

まず、須藤先生の訳したものを全文、Sさんが読み、全員で素読をしながら、須藤先生が解説をしてくださいました。

そして、最後に、一段と二段をそれぞれ、独吟をさせていただきました。

心地よい環境で、丁寧に読みといていただき、その上での吟詠は、最高の設定でしたから、いやがおうにも吟詠への興味が湧き上がります。
おかげ様で、二人の吟詠はとても好評でした。

今日の講義は、尺八の先生も参加なさいました。
ランチの時に、何もほかの音のない吟詠も素晴らしかったとのおほめを頂きました。
ご自身、尺八も詩吟もなさる先生にとっては、吟詠には、尺八を付けたかったことでしょう。
その言葉の後ろに、尺八が付けばさらに素晴らしいはずと、おっしゃりたかったのかもしれません。


和気あいあいと、ランチが進み、サラダバーとドリンクバーまでついている会場のサンシティ内のレストランは、お得感満載でした。

いつもは、せっかく詩吟仲間も集まるので、カラオケ詩吟に向かうのですが、土曜日はコンクール、日曜日は大阪受験と、過酷な二日間を過ぎしてきた、Tさんは、さすがにまっすぐ帰りたかったようです。
それとも、私への配慮だったのか。
西新井にて、三人と私は、お別れです。

詩吟の日は、こってりと詩吟と語らい満載の日を過ごしますから、なんだか、忘れ物をしたようでしたが、今日で、三日間、お留守番の鼓太郎のことを思うと、先が急がれます。

まだ、この暑さにばてもせず、私の帰りを、目を”キラン”として、迎えてくれました。





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