風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

五似ん会

2013年11月03日 | 詩吟
年に一回の五似ん会。
還暦以来五年ぶりに、S先生を交えて、倉敷で食事会となった。

本来なら、私たちが揃って整列する中を先生にお進み頂いて、敬礼なんて言うのが、現役の時の気分そのままの私達だから、当たり前なのだけれど、、、

歳を重ねて、先生がとても用心深く慎重になられたようで、私達よりも先に席に座って待っていらっしゃった。

今でも現役でお仕事に励んでいらっしゃるのだから、暇であるはずはないのだけれど、まるーく穏やかになられた先生には驚いた。


それ以外は、あっという間に40年の月日が逆戻りをして、あのころの先生と部員との間柄になる。

醸し出される空気とおいしい食事とご酒で、盛り上がり、「あのころは・・・」の昔語りではなく、今の、そしてこれからの話題続出するのは、いかにもS先生と私たちの間柄なんだねぇ。










今でも、続いているということなんだなぁ。

学生の頃は、5人の五番目を進んでいた私は、ついぞ先生に褒めてもらったことがなかったのだけれど、先日の合宿の件をお話したら、「それはいい」と二度もおっしゃってくださった。

「はじめてだなぁ!」と一人感激する。

それぞれ、個性的な五人だから、似てないの岡山弁の『似ん』を会の名前になっている。

今でも、ちっとも変わらず、歳を重ねてちょっとばかし角が取れてきたけど、相変わらず前を向いている面々なのだ。

18才から20才の2年間を共に吟詩部員として活動しただけなのだが、60才を過ぎてからは年に一度は、一泊で会うことが始まっているのは、その活動がはちゃめちゃであったのに、いかに濃密にしっかりとした基盤の上にあったかが改めてわかる。

一つだけ違ったのは、一次会だけで、先生は代行運転を予約して帰っていってしまったこと。あんなに楽しい会であったなら、二次会どころか延々と続いて午前様になっていたのに
私たちも、早々に宿に引き上げて、お風呂の後のアルコールの無い語らいをして、今日の内に床に就いたのでした。

お蔭で、翌日はすっきり目覚め、あいにくの雨も上がり秋晴れの空のもと、大原美術館周りの美観地区の散策をしたのでした。

小学生のころは、一番すたれていたころで、川は汚れ高瀬舟のかげもなかったのに、今は、川に降りる医師団も整備され、観光用の船が行き交い、柳のていれがよくて、細い葉を風になびかせているのです。

蔵の壁もきれいに手入れされ、一時は、下世話な観光地化しそうだった美観地区が、きちんと管理されて、整えられてきているのに、少し安心。

ここにも『朋』あり。
将来の安泰をこころから願って辛口の助言も一生懸命言ってくれる。
そうこうしながら、すっかり安心しきって過ごした一日半は、あっという間に過ぎた。

ジパング倶楽部のおかげで、3割引きの運賃で往復できるのが、ありがたい。




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