風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

うつむいていたつもりはない

2009年08月24日 | 徒然に日々のことを
本屋さんで見かけた題名。
おそらく手にとってぱらぱらと観たのだろうけれど、内容は全く覚えていなくて、その「うつむいていたつもりはない」という題名だけが、記憶に残っています。

詩舞を習っているとき、目線を上にと、たびたび注意されました。
そして、先週のK先生のお稽古では、驚くほど進歩しましたと、誉めていただきました。目線が上がってきたらしい。



今日、第4日曜日は、関吟東京支部中央会のお稽古の日。
11月の東京支部10周年大会を控えて、その練習に余念がありません。

いつもは、結構でしたで終わるのが、「細かく、厳しくご指摘下さい」と私が言ったせいなのか、それとも、わたしの気持ちが上向いてきたことを察知してくださったのか、やっと細かい指摘をして下さいました。

やはりそうだよねぇ。

関吟の伝統は、強い吟なのですが、最近は標準語のアクセントで、強弱、柔剛を自在に操る吟が主流になってきています。

10周年の舞台で、二人で連合吟をする相方の彼女は柔、私は強、二人をミックスして割ればよいのですが、ことは、総簡単ではありません。
最初に教えられた強吟から、成長することが出来ず、柔にあこがれつつとどのつまり強吟から離れるつもりも無いので、相手方に合わせることがなかなか出来なくているのでありました。

先生は、やわらかいけれど、弱くない声の出し方を身につけたら、それはとてもよいのだけれど、貴方の良さは強吟である。
本番の舞台の上では、自分らしい吟をすることが肝心とおっしゃっていただきました。

細かい指摘があったのは、帰国後スロースタートながら、吟に復帰して以来初めてのことです。

きっと、私はうつむいていたんだろうなぁ。
そんなわたしを、そっと見守っていてくださった先生方に、感謝。
今日はじめて、頭を上げ、目線が上向きになったのだろう。
そういえば、吟じた後、足りないところはいっぱいあるのは承知なのだけれど、すっきりさっぱり感を味わえたのは、一つ皮がむけたのかな。

詩吟のとき人には、歯に衣着せぬ言い方をする私なのに、自信無げに目線を下げている私に向かっては、誰もがそっとしておいて下さったようです。

吟友の変わらぬ友情を示してくださる方たち、そして先生に、感謝。


そして、「うつむいていたつもりはない」を、強く心にのこしたのは、あぁそうだったのかと思ったのでした。



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