「And winner is...!」 (写真 ピエール浦田)
米国音楽の祭典、グラミー賞を今年もケーブルで観た。普段、熱心に聴くことのないアーティストでも、この晴れ舞台での熱のこもった演奏には思わず見入ってしまう。賞の選考者、列席者はすべて同業者であるから、手抜きなんてとんでもない、相当気合が入っているのが手に取るようにわかる。放送翌日のCD売上に相当影響するだろうし。
若きR&Bクイーンのアリシア・キーズと、故レイ・チャールズの伝記映画(評判良いらしいね)に瓜二つ主演したジェイミー・フォックス(トム・クルーズと「コラテラル」で共演した黒人俳優さん)による「Georgia On My mind」のピアノ弾き語り共演。J・フォックスが元歌手ってのは知ってたけど、歌とピアノの達者さにしびれたまげた。こういうのを観ると、米国エンタテイメントの懐の深さに「やっぱ敵わないわこりゃ」といつも思ってしまう・・・。
でも、上手い下手を越えたロックンロールにも私はしびれる。デビュー作でノミネートされた英国のフランツ・フェルディナンドの演奏にもおもわず「かっくいー!」と呟いてしまった。80年代ニューロマ+トーキング・ヘッズだなこりゃ、ってぐらいなイメージしかなかったけれど、ヴォーカリストのこの夜のために散髪したとしか思えない見事な80年代風刈り上げとシャープな演奏。日本での司会を担当していた某氏は「こういうデビューで騒がれるのってよくあるパターンだよね・・」みたいなコメントしていたけれど、打ち上げ花火のような儚さもロックンロールの美学ではないか。たぶんフランツ、セカンドはコケるかもしれないが、いいじゃないかそれで。コンビニのアルバイトに逆戻りしても。
グリーン・デイもカッコ良かったし、U2のボノが「死んだオヤジに捧ぐ」と公私混同連発してた歌も良かった。「This Love」が好きだったから期待してたマルーン5だけは、AOKIでスーツを揃えた新卒営業マンみたいで、ちょいヤバかったけどね。CDよりヘロヘロなんだもん。
ノラ・ジョーンズ効果?でジャズ・レーベル「ブルーノート」からポップ界復帰作を出した泥くさスイートR&B王アル・グリーンもノミネートされていた。単純な私は翌日すぐさまHMVに走りました。二十歳の頃さんざん聴いたアル・グリーンの新譜を買うなんて20年振り近くだろうか。笑っちゃうぐらい「アル・グリーン」な作品で、最近の神経質なビートじゃないR&Bを久し振りに聴いて気持ち良かったなーこりゃ。
主要部門はリスペクトも込めた感じで、天国にいるレイ・チャールズの手に渡った。この辺は予想通りであった。ただ、ソング・オブ・ジ・イヤー(作詞作曲賞)にジョン・メイヤーの「Daughters」が選ばれたのにはびっくり&ニヤリだった。爽やかで洒落た曲を書く若手の、地味だけど味のある曲で、去年MDに入れて飛行機の中で聴いたりした。こういった大ヒット!とまではいかない佳曲を今年のNo.1作詞作曲賞に選ぶところに米国音楽界の良心を感じた。音楽的にはまったく興味ないけど、G・ステファニーの肢体にも魅了された。夏目ナナには負けるけどね。←誰か知らなくてもいいです。
なんだかグラミー協会の広告塔みたいな文章になっちゃったけれど、やっぱり音楽は素敵です。いつまでもどんな音でも楽しめる柔らかい脳ミソを持っていたいものである。
B.G.M. Al Green / I Can't Stop (2003)
米国音楽の祭典、グラミー賞を今年もケーブルで観た。普段、熱心に聴くことのないアーティストでも、この晴れ舞台での熱のこもった演奏には思わず見入ってしまう。賞の選考者、列席者はすべて同業者であるから、手抜きなんてとんでもない、相当気合が入っているのが手に取るようにわかる。放送翌日のCD売上に相当影響するだろうし。
若きR&Bクイーンのアリシア・キーズと、故レイ・チャールズの伝記映画(評判良いらしいね)に瓜二つ主演したジェイミー・フォックス(トム・クルーズと「コラテラル」で共演した黒人俳優さん)による「Georgia On My mind」のピアノ弾き語り共演。J・フォックスが元歌手ってのは知ってたけど、歌とピアノの達者さにしびれたまげた。こういうのを観ると、米国エンタテイメントの懐の深さに「やっぱ敵わないわこりゃ」といつも思ってしまう・・・。
でも、上手い下手を越えたロックンロールにも私はしびれる。デビュー作でノミネートされた英国のフランツ・フェルディナンドの演奏にもおもわず「かっくいー!」と呟いてしまった。80年代ニューロマ+トーキング・ヘッズだなこりゃ、ってぐらいなイメージしかなかったけれど、ヴォーカリストのこの夜のために散髪したとしか思えない見事な80年代風刈り上げとシャープな演奏。日本での司会を担当していた某氏は「こういうデビューで騒がれるのってよくあるパターンだよね・・」みたいなコメントしていたけれど、打ち上げ花火のような儚さもロックンロールの美学ではないか。たぶんフランツ、セカンドはコケるかもしれないが、いいじゃないかそれで。コンビニのアルバイトに逆戻りしても。
グリーン・デイもカッコ良かったし、U2のボノが「死んだオヤジに捧ぐ」と公私混同連発してた歌も良かった。「This Love」が好きだったから期待してたマルーン5だけは、AOKIでスーツを揃えた新卒営業マンみたいで、ちょいヤバかったけどね。CDよりヘロヘロなんだもん。
ノラ・ジョーンズ効果?でジャズ・レーベル「ブルーノート」からポップ界復帰作を出した泥くさスイートR&B王アル・グリーンもノミネートされていた。単純な私は翌日すぐさまHMVに走りました。二十歳の頃さんざん聴いたアル・グリーンの新譜を買うなんて20年振り近くだろうか。笑っちゃうぐらい「アル・グリーン」な作品で、最近の神経質なビートじゃないR&Bを久し振りに聴いて気持ち良かったなーこりゃ。
主要部門はリスペクトも込めた感じで、天国にいるレイ・チャールズの手に渡った。この辺は予想通りであった。ただ、ソング・オブ・ジ・イヤー(作詞作曲賞)にジョン・メイヤーの「Daughters」が選ばれたのにはびっくり&ニヤリだった。爽やかで洒落た曲を書く若手の、地味だけど味のある曲で、去年MDに入れて飛行機の中で聴いたりした。こういった大ヒット!とまではいかない佳曲を今年のNo.1作詞作曲賞に選ぶところに米国音楽界の良心を感じた。音楽的にはまったく興味ないけど、G・ステファニーの肢体にも魅了された。夏目ナナには負けるけどね。←誰か知らなくてもいいです。
なんだかグラミー協会の広告塔みたいな文章になっちゃったけれど、やっぱり音楽は素敵です。いつまでもどんな音でも楽しめる柔らかい脳ミソを持っていたいものである。
B.G.M. Al Green / I Can't Stop (2003)
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