goo blog サービス終了のお知らせ 

綿内克幸FSP BLOG

シンガー/ソングライター綿内日記

不思議な夢

2006-07-23 15:16:01 | COLUMN
 練習をしてひと汗かいたら、なんだかぶらりと飲みに行きたくなった土曜の夜。でも独りじゃなぁ、野郎でいいから相手が欲しいなぁとウズウズしてるうちに寝入ってしまった。
 
 不思議な夢を見た。

 死んだ親父とタクシーに乗って夜の街を走っていた。車内から見える街並みは何処なのかわからない。後部座席に座っていた親父は「飲みに行くぞ」と言った。
 
 ほどなくしてタクシーは、僕が育った今はもうない長野の家に近づいた。「何だ、家に着いちゃうじゃないか」と言って後ろを振り向くと、もう親父の姿はなかった。同時に、前方の景色は大きな砂丘のようなコンクリートに変わり、タクシーは行き止まりになってしまった。

 気がつけば僕は頭から布団を背負って、独りで自転車を必死にこいでいた。「重いな、これは夢だろう」と思っているところで目が覚めた。時計の針は深夜の2時に近づこうとしていた。不思議な夢のせいで、しばらく呆然としながら、ベランダで煙草に火を着けた。