其の人の名が記された最後のページ 時の栞は挿まれたまま
この題も、僕には難しいかった。毎日が急な上り坂のマラソンです。
難しかったのは、「時」が、そのままだったから・・・。
小椋佳の「時」(詞:塚原将)に、そのまま引きずられてます。
「時に長さがあるなんてだれが告げたのですか 僕はあの日の君の姿今も見つめることができるのに
時がすべて流すなんてだれが言ったのですか ひとり逃げた冬の海の波の冷たさが僕の手の中にある
時はもとに戻れないとだれが決めたのですか 心の中にあこがれが今もふくらんでいくと感じているのに」
時間の流れは誰にとっても、公平な筈。
同じように時計は、一秒、一秒を休むことなく刻み続けています。
そして、時の流れは容赦なく、僕を刻一刻と、淡々と、老人に変えていく。
でも、それは、物質的な肉体の時間。
もうひとつ、精神的な時間、「心のとき」があるのではないかな
僕だけかも知れないですが・・・
子供時代、過去は、順番に積み重なっていくものでした。年輪のように、年表のように・・・
2年前と4年前は、確実に違う。
でも、いつからか・・・
高校を卒業するあたりから(自我が芽生えた辺りからといった方がいいのでしょうか)
現在と過去は、違うにしても、
過去の中では、
昨日と、一昨日、いや一年前も、気持ちの中では明確な区別が無い。
それは、等間隔に刻まれた距離ではなく、濃淡。
特に、思いいれのある出来事や、人物であれば、
昨日あったことと、一年前あったことの質的な差が無い。
言ってしまえば、好きだった人の記憶、特にその思いはいつまでも風化しない。
好きであればあるほどそういう感覚は強いような気がします。
逆に言ってしまえば、
僕にとっての彼女は、昨日会った人であっても、
彼女にとって僕は、依然として、30年前に居た人でしかない(会った人でさえない)。
その時の重みの差・・・。
あるんじゃないかと・・・。
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