Re:SALOON & VBA

千羽鶴

トンボがひいていった軌跡を
風が片手ですくいとっていく

風に揺れた花が
頭をこきざみに振りながら
すました顔に戻ってゆく

木陰に腹這いになって
日盛りの風景をみていると

あのひとが千代紙で折った
千羽鶴が
次から次へと飛んできそうな気がする


塚原将『閉ざされた愛』より
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「詩(塚原将)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事