ストもやってみるべし

いよいよスト決行ということになりましたね。
昨日の今日なので、裏方さんたちも大変ですね。
でも、雨で中止なんてことは、あることだから、まったく無茶という訳でもないでしょう。
（ドーム球場の場合は、台風だと思えば・・・）
ただ、延期ではなく試合そのものが流れてしまうのだから、開催ゲームの場合の損失はある訳で、そこのところが、球団側、選手側、そしてファンとも痛いのは痛いでしょうね。
選手サイドもただではないです。痛いから意味があるのだけど・・・。

そんなことも、全部含めてやるイベントですから、
「プロ野球がない」ということの意味を考えるいい機会になればいいと思います。

焦点は新規参入を来期、認めるかどうかに、移っているようですね。
来期の６と５の奇数球団数で、やってみたら、これでは都合が悪いし、やっぱり１リーグ制にしましょうよという流れ、また、もうひとつの合併への時間稼ぎのオーナーサイド。
それを懼れて、とにかく１２球団でない状態を１年でも認めたくない選手会の思惑は、ここへ来て、もう、歩み寄る余地のないものになってしまってますね。

ストもそうですが、
とにかく何んでも試して見るというのは、（出来ない相談だとは分かるのだけれど・・・）どうですかね。
ライブドアの参入を認めてみる。
１年やって、準備不足であれば、また、反省をしてやってみる。
あるいは、１年だけ、１リーグ制でやってみる。
日本シリーズは、今年のパリーグのようなハンデのあるプレイオフにする、または、前期後期にする（僕は、東地区、西地区の半１リーグ地区制はダメかなと思うのだけれど・・・）。
などなど、とりあえず、いろんな案を実際に試してみる。
数年、ゴタゴタやってみることで、ファンの関心もどうしたって集まるから、
活性化に繋がる。そして、一番いい体制が見えてくる。
・・・というのは、ダメでしょうかね。

やるときはやる。
新規参入企業の審査なんて、時間をかけたって、やって見なければ分からないもんでしょう。
ダメでもともとで、やりましょうよ。
もう、ここまで、腐っちゃったプロ野球という機構じゃないですか・・・？

問題は、面白い試合がどうやったら出来るか、観れるかでしょう。

ところで、常日頃、思うんですが、
今のプロ野球は、観るスポーツじゃなく、
するスポーツになってません？
えっ、ファンが、するスポーツ・・・？
そう、ファンが試合そっちのけで、贔屓のチームを応援をするスポーツです。

ファンのストレス解消の場です。
勝って大騒ぎ、負けて溜息、トランペット、太鼓、揃いの応援グッズ、
７回表から、膨らまし始めるジェット風船・・・
ファンの楽しみじゃないか、それぐらいいいじゃないか・・・
スタンドの一体感は気持ちいい・・・
と言われると思うけど・・・
でも、でも、試合の流れを中断させてしまうことはないですか。
選手は、「よし、やるゾ」と思うのでしょうか・・・あるいは、もう、慣れっこになってしまってそういうことはないのではないでしょうか。（寧ろ、静かな方が、緊迫するのでは？）

プロ野球を商売とするオーナーだけでなく、
ファンも、野球そのものより、野球の応援の方に比重が行っているということはないですか？

いいじゃないか、それでファンが増えれば・・・
といわれるかも知れないけど・・・
逆に、野球を観たいファンは、それで醒めてしまって、大リーグの方に流れて行っているのでは・・・（イチローも、マスコミ、ファンの目を窮屈に感じて大リーグに逃げていったのではないですかね、勿論、松井も口では決して言わないけれど・・・）

日本のプロ野球のファンは、
巨人ファンとアンチ巨人ファンしかいないと言われますね。
テレビでは巨人戦しか観れないのですから、それは当然といえば当然。
そして、観戦でなく応援に比重の移っているファンあり方も、その歪みの行き着く果てなのでは・・・ないですかね。
勿論、ひねくれ者の僕だから、そう思うというのは大いにあることですが・・・。

だから、逆説的な言い方をすれば、
巨人のいないパリーグを守るべきなのかも・・・。
巨人の害毒を受けないためにも、２リーグで独自の途を歩むべきなのかも・・・。
（でも、パリーグの試合は、テレビ中継して欲しいけど・・・。）